NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、W不倫をされている相談者さんからのお悩みです。

こんにちは。
萌さんの発想と言葉の使い方がとても好きです。
答えが出るとか、答えが欲しい訳ではないのですが…(じゃあ投稿する意味って苦笑)
客観的な意見を聞いてみたく、このような貴重な匿名の場所に初めて投稿します。
現在、結婚8年目、旦那と2人暮らし。
気づけば数年前からセックスレスですが、仲良く平凡に暮らしています。
旦那との恋が最後だと思っていた私ですが…、今、W不倫をしています。
既婚者同士。
互いへの好意が見受けられたとしても、踏み出さず胸の中にしまっておくこともできたかもしれません。
それでも私たちがお付き合いすることになったのは、そういう運命なんだと思っています。
世間的には、ただ一時の快楽や今が楽しいだけ…と思われるのは致し方ないですし、家族を裏切ってる分際で…と思われるのも重々承知です。
ただ、他の人にはわからないかもしれませんが、本当に互いに愛おしい存在で、日々思い、会えなくても今は彼がいない生活は考えられません。
性格、趣味、歩く歩幅やタイミング、お互いせっかちなところや怒る沸点…、とても色んな部分で「合う」んです。
もちろん体の関係もあります。
愛されているセックスって、こんなにも違うものだと彼で初めて知りました。
無論、それだけの関係ではなく手を握り合い、他愛もない話で笑ったりしているだけで幸せです。
それでも私たちの共通事項は、家族優先。
家族への「愛」は変わりありません。
互いに家族を傷つけない様、慎重な行動を心がけています。
家族への愛、友人への愛、、、
いろんな愛の形があると思いますが、私たちのような関係の愛の形はやはりあってはならないことなのでしょうか。(法律上の話はなしとして…)
相手のご家族や旦那のこと、裏切っているのは事実ですが、私は彼と恋に落ち、彼を愛していますし、彼も私のことを愛してくれています。
後悔はしていません。
家族とこれまでの生活をしながら互いに限られた時間に会い、彼と過ごす日々を続けてもうすぐ1年が経ちます。
一生続くとは思っていませんが、彼と別れるという選択肢もありません。
とにかく1日でも長く彼と一緒に過ごせる時間がありますように…と願っています。
初めて心の中の気持ちを文字にしました。
萌さん、こんな私の話ですが率直な気持ちを聴かせください。
(37歳・女性・パート)

外に1歩も出ない日々も2週目を迎えました。

1週目は仕事をしていても何をしていても本当に疲れたのですが、「できなくなってしまった、非日常の今」ではなく、しばらくこの状態と付き合っていくかもしれないから、この中でベストを尽くそう、と思って整え始めたら、同じ環境でも全く疲れなくなったんですよね。

やっぱりマインドだなぁ。

そしてお悩みをお送りいただきありがとうございます。

って、特に悩んでいらっしゃらないので、なんと言っていいのか分からないですが、客観的な意見とのことなので、思ったことを書いてみてもいいでしょうか。

でも前提として、この状態の方には一切客観的な声は届かないのですよね…。

どうやっても自分のものにならない彼、戻る場所がある自分。

不自由な2人が一緒に過ごす時間は、高校生の頃の放課後の時間のごとく、ときめきで溢れているのでしょうから、親や先生に何を言われても2人で隣町に駆け出してしまったり(あれ?古い?もう隣町に駆け出さない?)夜の公園で待ち合わせしたりと、それが一層2人の気持ちを高まらせるんだから、おそらく客観的な意見の意味がないんですよね。

「違う。この人は全然分かっていない。私と彼は特別なのに!」と、誰かの否定的な意見は、むしろ火に油を注いでしまうというか…。

ただ、第三者の私から1つ言えることは、もし彼が離婚して、相談者さんも離婚して、2人で部屋を借りて新しい暮らしをスタートしたとしたら…。

歩幅やタイミング、せっかちな部分や怒りの沸点など、今はそれを挙げるだけでaikoの歌詞にすらなってしまいそうな、2人の中でのときめきは、すべて日常になるということだけは事実です。

燃えるような夜の時間も、日常になれば間隔だって空くでしょうし、今の結婚生活同様、努力しなければレス期間は訪れると思います。

不倫相手の彼のことは全く知りませんが、「お互い離婚を考えていない」「不倫相手と出会って1年」「旦那さんと2人暮らし」など、相談者さんをとりまく要素だけでも、入り込みやすい条件が揃いすぎていると思います。

彼が運命の人かどうかはさておき、そこだけは客観的に理解した方がいいと思います。

だから私は、そんな条件の中で、お互いの結婚生活が平和に続いていくことが前提で、2人で非日常の恋愛を楽しむのはずるいと思います。

だったら、離婚して一緒になりたいくらいの覚悟で恋に落ちてほしい。

もしくは、結婚観として波紋を呼ぶかもしれないけど、旦那さんが相談者さんの不倫を承認して、旦那さんにも許しているなら100歩譲ってありだと思います。

公認不倫。

それなら不公平じゃないとすら思います。

って、もはや結婚している意味がないですけどね。

とにかく、努力して一緒に平和な家庭を築こうとしている人と、その日常を利用して非日常の恋を楽しもうとしている人とでは不公平すぎます。

あなたにとって特別な人だと思ってる彼は、あなたの旦那さんと、相手の奥さんのおかげで特別に見える環境に置かれているだけかもしれない。

そこだけは強く認識した上で、これ以上関係を続けたいなら不倫相手と一緒になる覚悟を持ってください。

そうでないと、ある日突然、お互い離婚届とともに慰謝料を請求される対象になります。

日常を失って、非日常だと思っていた彼と一緒になった時、多額のお金を払い続けていくのは、今、彼と過ごしている時間とはまるで別物になるはずです。

コロナの感染拡大を防ぐために誰もが自宅にいる今、不倫している人たちは、日常の愛しさに気づくのか、もしくは体裁のみで一緒にいた夫婦が新しい選択をしていくのか、今はまだ未知ですが、相談者さんも気持ちを整理する良いタイミングかもしれませんね。

不倫の事実は取り消せませんが、表向きにはまだ誰も傷つけていないうちに、すべてを自分の今後の価値観の糧にして新しい選択をすることだってできます。

ときめきに包まれた不倫の日々だって、たった1日先延ばしにするだけで、旦那さんと相手の家族を一生分傷つけ、そして離婚届と慰謝料の生活になりえる状態です。

20年後、どんな自分で、誰とどうやって過ごしていきたいか。

想像した上で、今大切にしたい人を大切にしてくださいね。

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
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「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

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悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

 

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
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