大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、女性を信じられなくなってしまった相談者さんからのお悩みです。
初めて、拝読させていただいた時、親身に相談に答えているのを見て感動したので、少し僕の相談も読んでいただけたらと思います。
僕には4年半付き合っていた彼女がいました。
しかし、浮気を疑われお別れをしました。
(実際は浮気していません。)
ただ、浮気を否定した僕を信じられなかったようでした。
今でも大切で好きだから別れたくない気持ちもある。
という彼女の状態が1ヶ月変わらず、このまま関係を続けていく方が困難だと思い、僕から別れを切り出しお別れしました。
信じてもらえなかったのが悔しくて辛くて、これから先、女性と接するのが怖いです。
長くお付き合いをさせて頂いたのは初めてだったので、どう乗り越えたら良いのかわからず悩んでいます。
教えて頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。
(24歳・男性・会社員)
この数日間、進行中のプロジェクトで春夏秋冬の撮影をいっぺんにしているので、なんだか1人だけ1年の月日を過ごしたような、プチ浦島太郎な気分です…。
はて、まだ3月かぁ。
そして本題!
お悩みをお送りいただいてありがとうございます。
男性からのお悩みはあまり多くはないので、嬉しいです。
(って、悩んでらっしゃるのに嬉しがってごめんなさい)
4年半も付き合った方と、不本意な形でお別れすることになったのは、すごく辛かったですよね…。
そして今も辛いですよね。
浮気をどのように疑われて、どんな話し合いをされたのか詳細は分かりませんが、経緯からすると彼女も今頃きっと、ものすごく後悔しているだろうなぁと想像します。
これだけ長く付き合った方を信じられなかったのであれば、彼女は何か大きな誤解をしているか、過去に誰かから裏切られたようなトラウマをお持ちだったのかもしれません…。
「どうしてこんなに潔白な自分のことを疑うの?」ということは、相談者さんからすれば、確かにすごく悔しいし辛いことですが、「彼女は、どうしてそう思っちゃったのかな…?」ということは、存分に想像できていますか?
そこに寄り添うことはできましたか…?
人は、きっと簡単に誤解します。
むしろ、ほとんどの場合が、自分の考えている通りに完璧に伝わることなんてなく、相手のフィルターを通して編集された情報が伝わっていくんだと思います。
(アンジャッシュのコントをここで例に出すのはカジュアルすぎて申し訳ないのですが、あれだけすれ違っていても、お互いの会話が進んでしまうことってきっとあるんだと思います。
対人関係の勘違いって、言葉は間違いなく共通言語なのに、そこに含まれた思惑や感情は、それを「察する」ということだけが他人にできる最大限の努力で、悲しいことに、完璧に伝わることは皆無なのだと思います。
そう考えると、一体、伝えたいことの何割がその通りに伝わっているんでしょうね。
って、アンジャッシュのコント見たことなかったらごめんなさい。)
要は、彼女も相談者さんを誤解しているかもしれないし、相談者さんもまた、彼女を誤解している可能性もあるかもしれません。
長い年月を一緒に過ごした彼女が、どうして相談者さんを信じることができなかったのか。
自分と一緒に居ない時間、彼女はどんなことを不安に思っていて、何を考えているのか、もう別れてしまった後ではありますが、ちょっと想像してみてください。
こちらからすれば「なぜ、僕を信じられない?」の一言なのですが、彼女は彼女なりに、何か小さな思いを積み重ねて、それが溢れてしまったのかもしれません。
ここまで彼女の話をした意図としては、彼女のことを許してまた話をしてみたらどうでしょう?と必ずしも言いたいのではありません。
これから先も、相談者さんは女性に限らず誰かに誤解をされることがあるかもしれないし、今日もまた、誰かを小さく誤解しているかもしれない。
これが人間関係の前提なのだと思います。
その上で、一緒に居たいと思う人とは、相手の思考にどれだけ寄り添って、どんな言葉でそれを伝えて、何を信じるのか、に尽きるんだと思います。
大好きな人に疑われてしまったことは本当に悔しいことでしかないのですが、どうか立ち止まらずに、自分にも他人にも興味を持って、恋愛にも向き合ってほしいなと思います。
歩き続ける過程で、「ひょっとしたら、あの時、彼女はこういう気持ちだったのかな?」なんて想像できるようなことが何度も起きるかもしれません。
そうやって大人になるから、歳を取ると人間涙もろくなったりするのかなぁなんて、私は思ってます。
なんだか、ちびまる子ちゃんの友蔵さんからの手紙みたいになってしまってすみません。
この経験はきっと無駄にはなりません。
大丈夫。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
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その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
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▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
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