NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、周りの人を信用できずにいることを悩んでいる相談者さんからのお悩みです。

萌さん、ご出産おめでとうございます。
ママになった萌さんがNEXTWEEKENDでどんな企画を繰り広げてくださるのか楽しみです。
私は、周りの人のことを 信用できずにいます。
学校の先生も他の学校より高い賃金で雇われているから働いてるだけの、生徒への興味などない人達だと思ってしまいます。
生徒を指導しているのも、自分に対する評価を下げないためにやっているものだと思っています。
同じクラスメイトのことも心の中ではバカにしていて上辺だけの関係でいられれば良いと思ってしまいます。
こんなにもほかの人間を信用できずにいて、数年後、社会人としてやっていけるのか疑問です。
萌さんは、周りにたくさんの人がいて、互いを信頼しているからこそ築くことができる人間関係が生活を豊かにしているように見えます。
以前、萌さんとはあちゅうさんの著書で この人とは良い関係が築けそうだとビビっと感じる才能があると書かれていましたが、そういう方をどうやって信頼しているのですか?
語彙力とまとまりのない文章で申し訳ないです。
(18歳・女性)

ありがとうございます。
確かに子供ができてからは今まで観てきた景色や映画、聞いてきた言葉や音楽も、なんだかちょっと違う角度で捉えることも増えてきました。
ちょっとずつ提案の幅も増えていったらいいなと思っています。

そしてお悩みの投稿ありがとうございます。

ずばり相談者さんはとてもピュアな方なんだなと感じました。

信用して裏切られることが怖いという気持ちが、人を信じられなくさせているような気がします。

裏を返せば、すごく信用したいんだと思います。

まだお若い相談者さんなので、勝手な意見を言うと…(そもそも勝手な意見を言うコーナーですね笑。)

今、相談者さんにとっては周りが全て嘘に思えて、自分だけが「絶対」といった存在なのかもしれません。

ただ、これから先の長い人生では、誰かに裏切られるだけでなく、自分自身が思わぬところで約束を守れずに人を裏切ることになってしまったり、嘘をついてしまったり…、少なからず自分の格好悪い部分にも直面します。

それと同時に、すごく信じたいと思う人に出会ったり、だけど裏切られてしまったり…。

そんなことを繰り返しながら、自分自身ですら「絶対」ではなく、明日にでも180度気持ちが変わるような経験を重ねていくうちに、「自分を含めて、そもそも完璧な人間なんていないんだな」ということを実感するはずです。

今は、学校の先生やクラスメイトに対して「裏で何を考えているか分からない」「自分に見せている姿が100%じゃないと思う」そんなふうに思うかもしれませんが、それは実は当然のことで、それでも人間は一生懸命に理想の自分を演じながら、信用したいし信用されたいと願って、誰かと人間関係を構築していくんだと気付きます。

自分を通して、そんなことを実感していくと、不思議と「裏切られるのが怖い」という気持ちよりも、「この人が自分に見せてくれている姿を信じてみたい」という気持ちが強くなって、何度裏切られてもまた人を信用するようになったりもします。

相談者さんのおっしゃるように、私が良い人間関係を築けているように見えるのであれば、それはただ単にお互いが全てをさらけだしながら事実をむき出しにして付き合っているのではなく、お互いが信用されたいと思いながら一生懸命見せている姿を、ちゃんと信用しあっているんだと思います。

だから私は、「事実」よりも「真実」の辻褄が合わない時の方が傷つきます。

なんだか言葉にするのが難しくて、複雑に聞こえるかもしれませんが、実はとても脆い世界の中で、だけど近くにいる人を必死で信用して、そして信用されることによって、そうなれるように頑張りながら生きていく、それでいいんだと思います。

裏切られてもいいから、相手が自分に対して見せてくれている姿を信用してみることから始めてみてください。信じもせず裏切られるよりは、信じて裏切られたほうが、きっと強くなれるし、優しくなれるはずです。

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