こんにちは。副編集長のともみです。
子育て交換日記に仲間入りしてから3ターン目。
私生活にフォーカスした記事は、なんだかすっぴんをお見せするようなドキドキ感があります。
気楽な気持ちになるべくポテチとビールをちびちびつまみながら、家族が寝静まったリビングで綴り始めたところです。
さて。今回のテーマは「旅の作り方・考え方」。
もうすぐ2歳になる娘とは、まだ旅行という旅行は3回程度しかしていないので、わが家はまだまだ子連れ旅初心者。
とはいえ旅の定義が辞書通り「家を離れて、よその土地へ行くこと」だとすると、那須(居住地)と東京(職場)の行き来が多いわが家は、その中で心地よい旅の作り方も少し磨かれてきたような気はしています。
楽しく巻き込むこと、日常の延長で楽しむこと、「今」の有限性を自覚すること。
そのあたりを3つ言語化してみたいと思います。
「子どもに与えたい、旅の作り方・考え方」
1. 事前に会う人について楽しく説明をする
2. 生活リズムをベースに予定を組む
3. 今だけだね、を俯瞰で楽しむ
事前に会う人について楽しく説明をする
去年の夏、仙台に住む藤田承紀さん(NEXTWEEKENDの企画でも沢山お世話になっている大好きな料理家さんです)ファミリーのもとを訪ねた時。
藤田家にはかわいい兄弟たちがいて、「前に会った時はまだ小さかったから、私のことは覚えていないだろうな」と思っていたのですが、会った瞬間に私や夫、娘の名前を呼んでハイタッチしてくれたんです。
それだけで場が一気にあたたまって、今日を楽しみにしてくれていたことも伝わって、すごく嬉しくて…。
そのあとも、話しかける度に目を見て名前を呼び(まだ全く会話ができなかった当時0歳の娘にも!)、一緒に過ごす時間をめいっぱい楽しもうとしている姿に、私と夫は感動。
もちろんその子の性格にもよりますが、事前説明をして巻き込んでおくことは、本人にも、会う相手にもポジティブな影響しかないなと実感した旅でした。
それ以来誰かと会う時は、娘にも事前にその人の顔写真を見せながら説明したり、過ごし方もひと通り「楽しい予定」としてシェアするようになりました。
1歳児なりに名前を呼ぶ練習をしたり質問をしたりと自分ごとにしてくれていて、事前説明をするとしないではその後の馴染み方が結構違うような気がしています。(人見知りで慎重なタイプなので尚更…!)
トップバッターの萌さんの日記の中でも「対等に出会いをつくる」とありましたが、子どもだからと線引きせず、一緒に楽しい時間をつくる工夫は、これからますます大切にしたいことのひとつです。
生活リズムをベースに予定を組む
旅行中は刺激的で楽しい体験に心満たされる反面、長い移動や慣れない場所へのストレスも間違いなくかかるもの。
その上生活リズムまで崩れると、途中で疲れて機嫌が悪くなったり、帰宅後に体調を崩すことも沢山経験したので、旅をちゃんと楽しみ尽くすためにも、娘のルーティーンをベースに旅の工程を作ることは大事にしています。
例えば、娘の昼寝時間に車の長距離移動がかぶるように前後の予定を組んだり、大人の予定に無理に付き合わせず夫婦で別行動して調整したり、夕飯が就寝時間より遅ければ先に寝かしつけてベビーモニターで見守りながらホテル内のレストランで食事をしたり。
縛りが多いように見えて、家族それぞれのWISHLISTをうまく配置しながら、子どもも無理なく楽しめるベストプランを組めると結構快感!
とはいえきっちり決めず基本はゆるく、予定変更も楽しみながら、「叶えられたらラッキー」くらいのスタンスですが。
小さな子どものいる家族が那須に遊びに来てくれた時も、何がしたいかだけでなく、「いつお昼寝させたい?」「お風呂とご飯はどっち先がいい?」などそれぞれの心地よいスケジュールを聞きつつ、それを尊重した過ごし方を意識しています。
今だけだね、を俯瞰で楽しむ
子どもがいない頃の旅の趣旨といえば、WISHLISTをぱんぱんに詰め込む大充実な旅か、ひたすらゆっくりして癒されるデトックス旅だったように思いますが、今やそれはどちらもほぼ不可能…!
でもそれを「できなくなったこと」としてマイナスに捉える暇がないくらい、子どもと一緒に新しい景色を見るたびに沁みるし、何ができなくともずっと一緒に過ごせて幸せだったなあ、となることを知ったこの2年。
夫と交代しながら飲み込むように食べるご飯や、車内でのおもらし事件、ひやひやしながら入る温泉など、点で見たら「ふぅ…」となることもあるけど、俯瞰で見れば全部今だけの愛しい思い出。
カオスな瞬間もなるべく写真に撮っておいたり、ファミノに残したりしながら、いつか見返した時に微笑ましくなるネタをためています。
…と、まだ子どもが1歳なので親視点の話が多めでしたが、子どもが行きたいところを聞いて行ってみるとか、現地で何かをひとりでチャレンジさせてみるとか、そういうフェーズもすごく楽しみ!
旅慣れしている先輩母さんたちの日記は、役立つTIPS満載かつ家族で旅をする意義がそれぞれの視点で綴られていて面白いので、まだの方はぜひどうぞ。
・ 子育て交換日記vol.55「経験が糧になるように、6歳の娘に親ができること・旅の作り方」
・ 子育て交換日記vol.56「8,6,2歳の子連れ旅。大人も子どもも楽しむためのアイデアと、どんなに疲れてもまた旅へ行く理由」
・ 子育て交換日記vol.57「旅に出ると“本当は大切にしたいこと”に集中できるんだと気づいた、子育て5年目の冬」
私も今年は久々に旅欲が湧いているので、道東が気になっている北海道、野心をあたためている東北、夫婦の思い出の地でもある長野…と、気持ちがフレッシュなうちにWISHLISTを予定に変えていきたいと思います!
さて、次回は編集長の萌さんにバトンをお戻しします。
今月の月刊コラムでもあったように、家族の暮らしが物理的に大きな変化を迎える2024年!
娘の杏ちゃんもついに小学校入学だなんて…。
親戚の距離感でほろりとしてしまいます。
いろいろな気持ちがありつつも、変化を前向きに捉えて着々と準備を進めている萌さんが逞しくてかっこよくて。いつも近くで応援しています。
今、どんな景色が見えていますか?次の日記を楽しみにしています。
Illustration:Chiharu Nikaido
Editor : ふじのあやこ