器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
器で楽しむテーブルアイデア、7月は夜に用意したい美しいひと皿。
素敵なもの、食べたかったもの、そんなひと皿がつくれた日、なんだか満ち足りた気持ちになります。
明るい夕暮れ時から、しんと暗い夜更けまで、いろんな夜がある夏。
ふっと見つけたその時間、美しいひと皿を用意して、自分の夜を過ごしてみませんか。
夕方のすきま時間は、輝く果物のサラダ
▲プレート:オオタ硝子研究室
夏のまだ明るい夕方、陽が落ちるまでの数時間。
おやつでも夕飯でもない、ちょっとした一杯と爽やかな果物のサラダはいかがでしょう。
軽やかな味わいは、暑さの残る時間にぴったりです。
他の献立との組み合わせが思いつかなくても、「ひと皿だけ」なら、気軽にチャレンジできます。
今回は、白ワインビネガーとオイル、塩をふったきゅうりとブルーベリー、ミントのサラダを用意しました。
夕方の差し込む光を果物にたっぷり届けたいので、器はガラスのプレートに。
下には白いクロスを敷くと、光の反射でよりいっそうキラキラ輝きます。
小さなクロスでも十分すてきに見えるので、余裕があれば手持ちのアイテムで試してみてくださいね。
夜更けに楽しくお腹を満たす、オープンサンド
▲木製プレート:Antonis Cardew
疲れたけれど、お腹を満たしてひと休みしたい夜は、オープンサンドのひと皿を。
カトラリーいらずの食べ物なので、ソファでくつろぎたい時にぴったりです。
オープンサンドには、お酒が似合う生ハムやチーズ、フレッシュな野菜やハーブをのせると、夜らしさとリフレッシュ、両方が叶います。
お供にチップスやオリーブを添えたら、時短だけれど美しいひと皿の完成です。
器は気軽に運べて、ラフな気分に似合う、木製のプレートがおすすめです。
水っぽいものは小皿に乗せてあげてくださいね。
じっくり過ごせる夜は、スペシャルなワンプレート
▲大皿:故金あかり
たっぷり夜時間をゲットできた日は、スペシャルなワンプレートを。
体にも心地よく過ごしたいから野菜のマリネやサラダをベースに、ボリュームを出したいのでグリルしたお肉やポーチドエッグを合わせて。
フレッシュやグリルなど料理それぞれの質感、自然な野菜の差し色で、豊かなひと皿に仕上がります。
とっておきの大皿に盛り付けたら、ひと皿とは思えない華やかなテーブルに。
ひとりでゆっくり楽しんだり、パンやチーズを足してわいわい楽しんだり、シーンに合わせて試してみてくださいね。
完璧なテーブルはなかなか作れないけれど、理想のシーンに寄り添ってくれる“ひと皿”なら手軽に楽しめます。
それぞれの時間に食べたいひと皿と、自分のための夏の夜をお楽しみください。
今月の器メモ
ガラスのプレートは、フレッシュな食べ物が美しく見える器です。
陶器よりは割れやすく、ちょっとハードルが高いところもありますが、食べ物のみずみずしさをより高めてくれます。
カットしたフルーツや季節のサラダなど、食材そのものを活かした料理を素敵に見せたいなら、ひとつあるといいかもしれません。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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