梅雨のじめじめした季節が終われば、今度は猛暑…!
せめて家の中では自分や家族が心地よく爽やかに過ごせるひと工夫を取り入れたいもの。
そこで今回は、部屋の空気を変えてくれる「スワッグ」の作り方を、季節の草花を愛するNEXTWEEKEND編集長村上萌の方法でご紹介します。
お花の持ちにくいシーズンですが、長く飾れるスワッグでおうち時間を楽しめますように。
名前のせいなのか、なぜか難しいと思われがちなスワッグですが、直訳すると単なる「壁飾り」という意味にしかすぎません…!(と言ってしまうと、それまでですが笑)
360度どこから見ても綺麗に作るブーケよりも、よっぽどバランスをとりやすいので、生花が持ちにくいこの季節こそ、ぜひ挑戦してみてくださいね。
花材を選ぶポイント
1.水分量の少ないものを選ぶ
一定期間長く楽しむためには、長持ちする花材やきれいにドライになっていく花材選びが大前提。
乾燥しやすい枝ものやワイルドフラワーなどがおすすめです。
▲茎で見分けると簡単!水分が少なくしっかりしたものを選びましょう。
2.完成形を想像しながら選ぶ
ボリューミーすぎるものや、個性的な曲線のものはまとめづらくなるので、ベースは直線に近いものがおすすめ。
完成した時の形や曲線を意識しながら選ぶのがポイントです。
3.チーム編成を意識しながら選ぶ
素敵に仕上がる花材のチーム編成を知っておけば、花屋さんで選ぶのも楽しくなるはず…!
例えば村上萌は、いつもこんな構成と順序で花を選んでいるそう。
2.ひと癖ある名脇役を決める
3.ベースとなるグリーンを決める
この3つのルールをもとに選んだ花材で、スワッグの作り方をご紹介していきます。
今回選んだ花は…
1.メインの花材
ドライになりやすいワイルドフラワーはスワッグに最適。左から、プロテア、バンクシアです。
ちょっぴり奇抜で存在感はありつつ、色がくすんでいてインテリアにも馴染みやすいものを選んだのがポイント。
2.ひと癖ある名脇役
今回は、カンガルーポー、エリンジウムをセレクト。
ひと癖あるけれど、サイズとしての存在感は控えめなものを選ぶと◎。
メインの花の中にあったカラー要素(オレンジ、ブルーグレー)をひろったのがポイントです。
3.ベースとなるグリーン
スワッグの定番、ユーカリやミモザの葉をセレクト。
花材の雰囲気に合うよう、くすんだグリーンの色味を選んだのがポイントです。
スワッグの作り方
1.まずは下から10センチ程度の葉っぱをとりのぞく。
枝の凹凸もあればカットする。
2.1番長い真っ直ぐなグリーン数本で中心をとり、緑の背景を作るイメージでベースをつくる。
▲ブーケと違うので机の上に置いて作業でOK!
3.斜めに重ねるようにカンガルーポー、エリンジウムを配置する。
きっちり左右対称にならないよう、花材の位置や長さを調整する。
4.プロテアとバンクシアを手前に重ねる。
▲手前に短いものを置くと立体感が出るので◎
▲バランスをよく見ながら微調整を…!
5.根本を輪ゴムで結ぶ。
(ドライになると縮むので、実は輪ゴムがおすすめ)
6.長い枝があれば切る。
まっすぐきれいに切り揃いすぎない方がナチュラルなので、多少ばらばらでもOK!
7.輪ゴムの上から麻紐をかぶせるように巻き、壁掛け部分を作る。
太めの布リボンで巻くのもおすすめです。
▲切りっぱなし風の加工がされているナチュラルなリボンは、「フレッジリボン」と検索すると沢山出てきます。
ギフトラッピングにも便利で、持っておくと楽しいアイテムのひとつ。
完成したら、玄関、リビング、キッチン…
好きな場所に飾ってお楽しみください。
6月のおすすめメイン花
記事でご紹介したワイルドフラワーのほか、この季節のメインに迎える花は以下もおすすめです。
・ピンクッション
・セルリア
・センニチコウ
・ラベンダー
紫陽花のスワッグをよく見かけるかと思いますが、この季節の紫陽花は水分量が多いため、紫陽花をドライにしたい場合は秋色紫陽花が出回る9月以降が◎。
お花屋さんで好みの花材を見つけたら、ぜひ挑戦してみくださいね。
家の中を心地よく整えながら、いい夏を過ごせますように。
Text : Moe Murakami, Tomomi Watanabe
Photo : Ryota Murakami
Edit : Tomomi Watanabe