大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、仕事内容にやりがいや誇りを感じられず、転職するか迷っている相談者さんからのお悩みです。
こんにちは!タイトルの通り、転職をするか迷っています。
現在、金融系のコールセンターで働いています。
主な仕事内容は、契約内容の変更や問い合わせ対応です。
サブ業務として後輩がデビューするためのサポートや指導も行なっています。
サブ業務のほうでやりがいや誇りを感じており、一方のメイン業務は生活のためと思って、我慢しながら仕事を行っている状況です。
やりがいや誇りをあまり感じられず、周りから何の仕事をしているの?と聞かれても、いつもはぐらかしている自分が恥ずかしいです。
辞めたいなと思う反面、会社の福利厚生や職場環境の良さから転職をしようか迷っていて、もしこの素敵な環境を手放したら、後悔するんじゃないかとまで考えてしまいます。
人に教えることを仕事にしたいけど、辞めたことを後々後悔するんじゃないかなと思い、相談させていただきました。
年齢が若いうちに決断した方がいいのかなと思っています。
回答お待ちしております。
(23歳、女性、会社員)
今週は冷えますねぇ。
長崎で今住んでいる家が古く、断熱などがしっかりしていないので、湯たんぽや生姜湯など、昔は豊かさ領域で取り入れていたものたちが、今や完全に実用品になっております…。早く春が来ますように。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます!
仕事内容を聞かれて答えたくないというのは、なかなか辛いですね。
どんな仕事にも辛いことやつまらないこと、我慢する時は必ず存在すると思います。
でもそれとは違って置かれている環境そのものに希望が持てず、“そう思われたくない”自分の姿に1日8時間程度充てているというのは、ある程度自分で指針を持っていないと、おそらくこのまま5年10年続けたら何も思わなくなって、完全にそれがご自身の姿や思考になっていくと思います。
おっしゃっている福利厚生などに本当に魅力を感じていて、それがあることで自分の人生に潤いがある!絶対に譲れない条件なんだ…!と思えるのであれば、これから先、仕事を聞かれることがあっても堂々と答えればいいと思います。
自分は仕事内容ではなく条件を重視していて、その分こんなことに興味があるんだ、と他の話を広げていけば、それでも十分楽しく、出会いもあるはずです。
だけど、なぜ今仕事内容を聞かれてはぐらかしているのかと考えた時に、相談者さんが「仕事」というものに自分らしさを見出したり、そこで自分の特性をマッチさせることが理想だと思っているのだとしたら、今のままでは辛いかもしれません。
年齢を重ねるにつれて、“やりたいこと”よりも“できること”が求められるようになるのは確かで、ライフステージの変化とともに挑戦する腰が重くなるのも事実です。
NEXTWEEKENDで毎月始まりの日に投稿している月間テーマの中で、いつかこんな一文を書きました。
「環境で出会いが変わる。出会いで思考が変わる。思考で性格が変わる。性格で選択が変わる。選択で人生が変わる。」
相談者さんの人生に関わる大きなことなので、他人の私から今すぐ転職した方が良いとはアドバイスできませんが、まずは毎日会う人や、話をする人など、環境を少し変えてみてもいいかもしれません。
色々な人の仕事の話を聞いたりして「それは違うのでは」とか「そういうの素敵だな」など、心の中に感想が生まれるたびに、良くも悪くも自分の考えが濃くなっていくはずです。
20代前半なんて、大きな目で見たら自分の考えをかためる時期ではなく、沢山のものに出会って思考を広げていく時だと思います。
このお悩みに回答するにあたって、自分の23歳の時のブログを読み返してみたのですが、目の前にあるものに対して、できるかどうかで判断するのではなく、背伸びしてでも「やる」ということを決めてなんとか本番までに背を伸ばす…。そんな時期でした。
せっかく福利厚生がしっかりしていて自分の時間が確保しやすかったりするのであれば、それを生かすところから始めてみてはどうでしょう。
応援しています。良い春になりますように!
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「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。