大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、頑張りたいプロジェクトがあるのにどうしても上司が苦手だという相談者さんからのお悩みです。
萌さん、こんにちは。
NEXTWEEKENDのみなさんの大ファンで、いつも発信を楽しみにしております!
駆け出し社会人の私は、みなさんの暮らしや考え方にこんな素敵な大人になりたい!と憧れています。
私は昨年4月から社会人になった新入社員です。仕事内容も楽しく、会社の人もみな尊敬できる人ばかりで、趣味の時間も充実しており幸せです。
ただ、仕事でどうしてもずっとモヤモヤしてしまう悩みが、ひとつだけあります。
それは、どうしても苦手な上司(Aさん)がいることです。
私はAさんと共にプロジェクトを進めているのですが、服装のことをからかわれたり(悪気はないようですが)、意見を全く聞いてくれず壁打ちのように話を進めてしまったりすることがあります。
Aさんの私以外の人に対する態度も、失礼な人だなと感じることがあります。
Aさん以外の会社の人は、どなたも1年目の若手の意見にも耳を傾けてくださり、仕事の指示を的確に出してくださるので、どうしても Aさんに苦手意識を持ってしまいます。
まだ1年目の後輩の立場で強く意見することは出来ず、かといって嫌な気持ちも消えずにモヤモヤしてしまいます。プロジェクトは成功させたいのに、ミーティングの度に落ち込んでしまい辛いです。
人間なのでどうしても合わない人はいると思うのですが、せっかく任命していただいた仕事なので、この状態から逃げずにプロジェクトを成功させたいです。
仕事でどうしても関わらなければいけない人が苦手だなと思ってしまうとき、萌さんはどのように向き合っていらっしゃいますか?
(23歳/女性/会社員)
このコーナーでは2023年最初の投稿になりますが、今は沖縄から福岡へ向かう飛行機の中でこの記事を書いています。
1ヶ月ぶりに帰る長崎の家、色々な工夫はしてきましたが植栽が枯れていないかドキドキです…。
さて!お悩みをお送りいただきありがとうございます。
この春で2年目なんですね!いいですね。
今の挑戦や失敗で味わう感情は、何年経ってもこれからの自分を支えてくれると思います。
苦手なAさんですが、大人になってしまった他人を変えることは本当に難しいので、基本的には自分の心持ちを変えるしかありません。
その人の言葉で落ち込むのは、どこかで共感を期待しているから。
その人の見ている景色も価値観も自分とは別物だと思えば、徐々に“参考意見”くらいで受け流せるようになるはずです。
Aさんに切り取られた世界で服装のことを悪く言われて落ち込むなんて、時間がもったいない…!
映画でも漫画でも、登場人物の中にたいてい意地悪や皮肉ばかり言うキャラクターって出てきますよね。
Aさんは“そういうキャラクターの人”だと割り切って、相談者さんが良いと思うことをめいっぱい楽しんでください。
ただ、プロジェクトを進める上で意見を聞いてくれないのは割り切れないですよね。
そこは相談者さんにも諦めてほしくないところです。妥協は癖になります。
Aさんは自分の考えにものすごく自信があって、後輩の意見は自分より劣っているに違いないと決めつけているか、あるいは、実は自信がなくてディスカッションをすることで自分の至らないところが明るみに出てしまうことを恐れているのか、はたまた両面を持っているのか、私には分かりません。
いずれにしても他人の意見を想定内だと思っている可能性は高いので、少し伝え方を工夫してみてはどうでしょうか。
他の先輩のように後輩を育てることが大切だと思っている人は、頑張っていれば褒めてくれたり、話を聞いて丁寧に指示を出してくれるかもしれませんが、自分が相手より優れていることを知らしめたい人には、人柄を評価してもらおうとか共感を求めるのではなく、プロジェクトが良くなるために本質的に伝えたいことを伝えるためのシンプルな努力が必要です。
思いつきに見える意見、自信がなさそうな態度、説明が長い、「なぜ?」に答えられない、タイミングが悪い、などはすべて“どうせたいしたことを言わない”と想定されてしまうかもしれません。
「あの、思ったんですけど〜」ではなく、「〜の改善案を3つ考えてみたので、このあと5分だけいただいてもいいでしょうか。」など、所要時間、議題、構成を明確にすることや、雰囲気で丸め込まれないよう、事前にメールで簡潔にアジェンダを送っておいてもいいかもしれません。
それでもダメなら、悪口にならぬように気をつけつつAさんのことをよく知っている人にベストな方法を相談してみてもいいかもしれません。
会社は友達サークルではなく、企業が掲げるパーパスに共感して集まるチームです。
悪口を言っても状況は何も変わりませんが、より良くなるために改善策を相談するのはお互いのためにも大切なこと。
23歳の相談者さんにとって、素敵な春になりますように!
応援しています。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。