(2023年11月追記)
本記事に登場するサービス名は一部、2024年度サービス提供分より名称変更をいたしました。
変更前「THE FAMILY NOTE」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE(かぞくごとノート)」
変更前「FAMILY NOTE CLUB(FNC)」→ 変更後「KAZOKUGOTO NOTE CLUB(KNC)」
この3年間でユーザーの皆様と育ててきた「ファミノ」という愛称は、これからも大切にしていきたいと思っています。
詳細はこちらから
2021年春に誕生した「THE FAMILY NOTE」(通称「ファミノ」)。
1冊のノートを家族とともに書くことによって、お互いに向き合い、物理的な距離だけでなく、精神的な距離も近い存在になることを目指すNEXTWEEKEND自社プロジェクトです。
2022年12月14日(水)から、2023年度版のご予約を開始しました。
この連載【あの人のファミノ事情】では、それぞれのおうちでファミノがどんなふうに使われているかとともに、使っていくうちに家族内でどんな変化が訪れたかをお届けします!
第5回に登場していただくのは、FAMILY NOTE CLUB(ノートを持つ方限定のコミュニティ)会員の“石ゆり”さん。
主に息子くんの成長や日々の記録を綴られているそう。
File 05 FNC会員 石ゆりさん
家族構成:
夫の「旦那くん」と2歳の「息子くん」との3人暮らし
ファミノで叶えたいこと:
家族との今を楽しみ、味わい、愛しみ、それを大切に記録に残したい。
使用プラン:
ベーシックプラン
子どもと過ごす
かけがえのない日々を残す
ゆりさんが息子くんを出産したのは2020年のこと。
その年にファミノを告知するインスタライブを見て「ビビッと来た!」と語ります。
ゆりさん:
「息子が産まれてからの記録を手帳に残していたんですが、どうせなら息子にも見せられる形にしたいな、と思って。
うちの母も、私が赤ちゃんだったときの記録を絵日記にしてくれていて、それがすごくうれしかった記憶があったんです。」
わくわくしながら注文したゆりさん。
念願のファミノが届いて最初に取りかかったのが、タイトルのページのデコレーションでした。
ゆりさん:
「満を持して作りました(笑)。
将来ふりかえったときに、思い出が映画の1シーンのように頭に浮かぶといいなと思って、息子が生まれてからのハイライト写真をフィルムのようにコラージュしてみました。」
▲右の水玉模様は、当時丸シールにハマっていた息子くんが貼ってくれたもの。「すごく楽しそうに貼ってくれて。それもうれしい思い出です。」
もともと手を動かすことやデザインが好きなゆりさん。
産後の趣味として、息子くんとの日常やそこで感じたことをファミノに表現することにハマっていったと言います。
特にゆりさんにとって思い入れのあるページが、息子くんに対する「Thank you for」。
『あなたの すてきな ところはね』(玉置永吉=作/えがしら みちこ=絵)という絵本を読んで、こみあげてきた思いを綴ったのだそう。
ゆりさん:
「この絵本を読んだら、出産の後に感じた尊い気持ちを思い出したんです。この世に生まれて、そして今元気でいてくれてありがとうって。
この気持ちを伝えたくて、私はファミノを書いているのかもしれません。」
▲絵本の表紙とお気に入りのページを縮小コピーして貼り付け、息子くんの「すてきなところ」やメッセージを散りばめた、やさしさにあふれた1ページ。
ファミノを壁に貼って
モチベーションをアップ
仕事に復帰して以来、慌ただしい毎日を送っていたゆりさん。
折しも旦那さんの仕事が多忙を極め、いわゆるワンオペで育児を行う中、息子くんに動画を見せながらどうにか家事を乗り切るような日々が続いていたと言います。
そんなときに「ファミノラジオ」をきっかけに“助産師さきさん”が配信する放送を聞いたゆりさんは、動画に頼る時間を減らして、親子で感情をシェアする時間を積極的にとっていこうと決意。
ファミノに宣言を書いて、掲示用クリップで壁に貼りました。
ゆりさん:
「習慣を変えるのはなかなか大変なことで、えいっと気合いを入れないと難しかったんです。
壁に貼ったファミノを見ては『自分で決めたことなんだから』って自らを励ましていました。」
さらにゆりさんは、感情のシェアを意識的に行うようになってからの自分と息子くんの変化、気付きなどを「Good Things journal」のページに記録することに。
ゆりさん:
「息子くんが成長して会話が成立するようになったこともあって、一緒に『おいしいね』とか『楽しいね』とか言い合える時間が、本当に幸せで。
息子くんも、動画を見たがって泣くようなことがなくなり、機嫌よく過ごせるようになりました。」
▲息子くんと取り組んだ、感情のシェア体験を記録したページ。「ファミノに宣言することでモチベーションが上がるし、記録することでやってよかったな、と実感できる。ファミノが心のよりどころになっていました。」
忙しくても家族の心を繋ぐ
ファミノ活用術
最近、ゆりさんの旦那さんの仕事はさらに忙しくなり、帰宅が深夜になる日も。
息子くんを寝かしつけてからファミノを書き、それを見返しながら帰ってきた旦那さんに1日の報告をするのが、ゆりさんの習慣になりました。
先に寝る日はファミノを置き手紙がわりに。
「見たよ」の印としてシールを貼ってもらうなど、多忙な旦那さんが参加できる工夫をすることで、家族にチーム感が生まれたのだとか。
ゆりさん:
「翌朝見たら『シールをくれた!』ってうれしくなったりして(笑)。
私と息子の日々の様子を旦那くんが確認してくれることで、ちゃんと繋がっていることを実感できるんです。私たちは別々に生きているわけじゃないって。」
▲旦那さんにコメントだけ書いてもらうこともよくあるそう。「このページは家族3人でおでかけしたときの記録なんですが、吹き出しを空白にして渡したら、旦那くんも感想を書いてくれました。」
ファミノを書くようになってもうひとつ変わったのが、大変なときでも愚痴をあまり言わなくなったこと。
ゆりさん:
「以前は旦那くんに『もうちょっと早く帰って手伝ってほしいな〜』と思うこともあったんです。ファミノを書かずに旦那くんと話すと、最初に愚痴が出てきてしまったり。あれ? 本当は今日幸せな時間だってあったはずなのに、これはよくないな、と気づいて…。」
そこでゆりさんは、その日にあった“いいこと”をファミノに書き出すことに。
楽しかった出来事や、息子くんのかわいかったしぐさetc…。
ゆりさん:
「そのページを開きながらしゃべっていたら、旦那くんもうれしそうで。プラスの会話で締めくくれるから、私も満足して眠れる。
書くことがいいことを思い出すきっかけになるので、ファミノという場所があってよかったとつくづく感じます。」
WISHLISTから、
やったことリストへ
さらにゆりさんが旦那さんと楽しんでいるのが、WISHLISTの作成。
1年の初めに「Family Wish List」と題して旦那さんと年間目標を立てたり、毎月のWISHLISTをまとめたり。
個人の目標も、家族で叶えたい野心も書き出すことで、旦那さんと目線が合ってきたのを実感するそう。
ゆりさん:
「お互いに何をしたいか理解できるし、一緒に確認できる。まだ達成できていないことがあったら『これやってみる?』って自然に言い合えるんです。」
▲2022年の「Family Wish List」をまとめたページ。「好きなことでわくわく!」「息子と季節を感じる」などテーマを決めて、細かいWISHを書き出しています。具体的な名称は隠していますが、旦那さんも個人の目標として取りたい資格を書き込んでいます。
毎月、家族会議をして次の月のWISHLISTを書き出していたゆりさんですが、最近、やりかたを変えてみたそう。
ゆりさん:
「旦那くんの仕事が忙しいこともあって、WISHLISTを作っても実現できないことが増えたんです。そうなると残念な気分になったり、どうせ無理だろうと思いながら書くようになってしまって…。
しっくりこないので、できたことをリストアップする方式に切り替えてみました。そうしたら楽しいこともたくさんあったなと思えてきて。この書き方が今のうちの状態には合っているんだなと納得しました。」
私のコツ
もともとNEXTWEEKENDとCanon PIXUSのコラボレーション企画「#今日の小仕事」のファンだったというゆりさん。ペーパーアイテムなどを活用して、楽しくデコレーションするコツを教えてもらいました。
1.貼る素材を集めておく
「NEXTWEEKENDが提供している『プリンタブル』を出力して、ノートに貼っています。100均で買った画用紙や丸シール、小花柄のシールなども手軽に貼れてご機嫌になれるアイテムです。」2.水筆ペンを使って感情を色で表現
「以前、NEXTWEEKEND主催の#週末野心学のワークショップで、水彩画用の水筆ペンを使って感情を色で表現する方法を教わったんです。水筆ペンでカラフルな紙素材を作ってノートに貼っています。」
▲ゆりさん愛用のファミノグッズ。くすみカラーの画用紙やシール(上)はファミノと相性◎。ペン(左下)はトンボの水筆ペン「ABT」を中心に多数用意。「#今日の小仕事」で使ったプリンタブルの余り(右下)もストックしてコラージュに活用。
▲プリンタブルのクリスマス素材集から、ツリーとオーナメントのイラストを出力してノートに貼り、アドベントカレンダー風の一言育児日記にアレンジ。
▲数種類の水筆ペンで色を重ねると、オリジナルの水彩パターンが完成。「その日に感じたことを思い出しながらパターンを作って、好きな形に切り取ってノートに貼っています。そうすると出来事だけでなく、そのときの感情まで記録できるんです。」
ファミノを書く時間が
心の満足度を上げる
多忙な日々の中でも、かわいく工夫しながらファミノを書いているゆりさん。
その原動力は?
ゆりさん:
「もともとひとり時間が好きだったんですけど、出産後はそういう時間を取れなくて、少し不満もありました。
でもファミノを書いていると、息子と過ごしているこの時間自体がかけがえのないものなんだなって思えてくるんです。」
ゆりさんがファミノを通じて実感したのは「書くことの力」だと言います。
ゆりさん:
「何もしないとただ時間が過ぎて、『この1週間何していたっけ?』ってなりがちですが、書くことで、今をしっかり味わえるようになった気がします。
特に毎日書いていると、その記憶が次の日にも残るから、幸せな気分がずっと続く。心の満足度が上がった気がします。」
その満足感は、母親としての自己肯定感を上げることにもつながっているそう。
ゆりさん:
「子どもが小さいと、おでかけしたい日に熱を出したり、計画通りに行かないこともあります。
でもファミノを見返していると、『この日は息子も元気におでかけできたな』『家族らしく過ごせていたな』って思うことができる。
ちゃんと充実しているし、私もよくやってる! 毎日幸せ!って自分を肯定することができるんです。」
▲ページ左の「NEW YEAR」は、お正月に楽しんだカニと抹茶の記憶を色で再現。ページ右は息子くんがしゃべり始めたときの記録。うれしかった気持ちを色で表現し、吹き出しの形に切って貼ったのだそう。ゆりさんのノートには記憶の扉がひらくきっかけが、たくさん散りばめられています。
「ファミノを書くこと自体が楽しくてやってるんです。」と、屈託なく笑うゆりさんですが、ゆりさんにとってファミノは趣味であるのと同時に、ご家族への愛情を伝え、家庭内のコミュニケーションを深め、思考を整理し、日々の歩みを肯定するための、大切な場所なのだと感じました。
ゆりさんはこう語ります。
「ファミノを見返すことで癒やされるし、『こうしたいな』と思うことを書いておくと、ちょっと背筋を伸ばしてがんばろうという気持ちになれる。もちろん今日は無理だという日もありますが、自分が書いたことが道標のようになっているな、と思います。」
よく“言霊”と言いますが、書いた言葉にもまた、自分を支え、先へと導く力が宿っているのかもしれません。
何を書こうか迷ったら、まずはペンを取って、ファミノにやりたいことを書くことから始めてみませんか?
今日書いた言葉が、未来の自分の背中を押してくれる日がくるかもしれません。
THE FAMILY NOTE とは
家族というひとつのチームで作り上げる、1冊のノート。
写真アルバムとは少し違う、感情のアルバムです。
今日の家族の会話を増やし、これまで歩いて来た道をもっと愛しく思い、そして、少し先の未来に、共に希望を持つきっかけとなることを目指しています。