日本だけでなく、世界各地で古くから伝わってきた植物療法。
連載「植物で叶える。現代版おばあちゃんの知恵袋」では、植物療法士であるWeekender編集部代表コラムニスト齊藤 渚さんが、今の暮らしに取り入れやすいフィトテラピーTIPSをお届けしていきます。
本格的な冬に突入し、寒さが厳しくなってきました。
身体の冷えが気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、血行促進に良いハーブとスパイスを使ったフルーツジュースをご紹介。
ホリデーシーズンにぴったりの、気分も華やぐホットドリンクです。
体も心も温まる
ハーブ&スパイスのホットドリンク
血液循環に良いとされるヴァンルージュ(赤ブドウの葉)、シナモン、アニスと一緒にフルーツジュースをコトコト煮たホットドリンクです。
水を加えるため、ジュースは果汁100%のものを使うのがおすすめ。
お好みでローズなど、香り高いハーブを加えると、より風味豊かで大人の味わいに。
材料
・シナモンスティック:1本
・スターアニス(八角):1個
・水:100ml
・ヴァンルージュ(赤ブドウ葉):小さじ2
・ローズ:小さじ1
・100%フルーツジュース(ブドウorリンゴがおすすめ):150ml
※ハーブはハーブティー用(食用)の乾燥したものをご用意ください。
作り方
1.スパイス(シナモンスティック、スターアニス)を軽く砕く。
※このひと手間で、スパイスの風味が増します。
2.小鍋に水とハーブ、スパイスを入れて火にかける。沸騰したら火力を弱め、2分ほど煮出したら火を止める。
3.フルーツジュースを加え、再び火にかけて温める。
4.ハーブとスパイスを漉したら完成。
※甘みが足りなければハチミツなどを足してください。
※お好みでピンクペッパーやシナモンシュガーをトッピングしても良いです。
植物の知恵袋メモ
・ヴァンルージュ(赤ブドウ葉):
赤ワインの100~300倍ものポリフェノールを含む。
血液循環などに良いハーブとして、ヨーロッパのワイン農家では古くから健康茶として飲まれてきた。冷えによる月経痛の改善などにもおすすめ。
ほのかな酸味があるが、クセがなくハーブティーとしても飲みやすい。コスメキッチンやハーブマイスターセンターなどのハーブショップで購入可能。・シナモン:
シンナムアルデヒドという成分に、血管を拡張させ、血流を良くして発汗を促す作用がある。・スターアニス(八角):
インフルエンザの特効薬、タミフルの原料でもあるスパイス。
血行促進のほか消化促進効果があり、スパイシーながらも甘みのある香り。
ハーブやスパイス、フルーツジュースの選び方で、楽しみが広がるこの季節ならではのホットドリンク。
今回ご紹介したもの以外に、ローズマリーや陳皮(オレンジピール)、ジンジャーなども血行促進におすすめです。
ドリンク作りを楽しみながら、おいしく、温まってくださいね。
来月のテーマは免疫力。
この季節ならではの免疫力UPのコラムをお届けする予定です。
どうぞお楽しみに。