NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、何事も締め切りギリギリまで先延ばしにして現実逃避をしてしまう相談者さんからのお悩みです。

初めて相談させていただきます。
20年の人生、常に締切ギリギリで生きてきました。
締切を過ぎることは絶対無く、常に締切には間に合わせるものの、何事もギリギリまで動けません。
いつも先延ばしをしてしまいます。

大学の課題から始まり、一人暮らしの家探しから、返さなくてはいけないメールまで、日常のありとあらゆることを先延ばししてしまいます。
実際に行動してしまうと良くも悪くも結果が出てしまう事実が怖いからです。

どうすれば、先延ばしをせずに早め早めに物事を終わらせることができますか?
(20歳 / 女性 /学生)

こんにちは。

今週からしばらく東京・仙台・札幌と出張が続くので大きなスーツケースとともに暮らしています。

お悩みをお送りいただきありがとうございます。

これは、お悩みを送る側と回答する側という構図よりも、「わかるよ…。わかる」という一言に尽きるのですが、私も根本的に相談者さんと同じタイプです…。

忘れて遊んでいるわけではなく、ずっと頭の中にあるにもかかわらず、締切日当日よりも前に納品することが苦手で、どうしてもいつも最後まで引っ張ってしまう。

それでいて、ギリギリで間に合ったり、粘った時に良いものができたという成功体験があるせいで、妙に自信を持ってそれを繰り返してしまうんですよね。

相談者さんも「締切を過ぎることはなく~」とおっしゃっているように、20年の人生の中で「なんとか間に合った!」という達成感が刻まれてしまっているのかもしれませんね。

アドバイスできる立場ではないのですが、こういう人は一定層いて、私の場合は「面倒くさがり」「目の前のことに夢中になると、優先順位がつけられない」「落ち着きがない」などといった特徴も伴っていると自覚しています。(恥ずかしい…)

開き直ってそういうスタイルを貫いている人もいますが、「直したい」と思っている限り、変われる可能性はあると思います。

そもそも「間に合った!」という達成感はあくまでもその瞬間の気持ちよさでしかなく、特に社会人になって他人を巻き込んだ“締切”に対しては、早く出した方がフィードバックをもらえたり、意見をもとに肉付けができたりと、良いことづくめなんですよね。

締切に駆け込むことを目的にするのではなく“良いものを作る”ということを目的にしているのであれば、少しでも早く出せた方がいいということを念頭に置くことが重要だと思います。(自戒の念も込めて…)

あとは、日常生活から「自分の決めた時間配分をコントロールする」という癖をつけること。

たとえば、私自身そうなのですが面白い連載漫画や韓国ドラマなんかにハマってしまうとなかなか止められなくて、心の中で色々な言い訳を見つけながら一気に読んでしまったりします。

「今日は何巻まで」と決めて明日の自分の良いパフォーマンスに向けて眠りにつくとか、そういう些細なことから自分の時間をちゃんと管理する習慣をつけていくのが大切だと思います。

滑り込みセーフよりも、それが本当の成功体験ですよね。

相談者さんより10歳以上年上で、それでもなお小学校の夏休みの宿題に追われる性分から成長していない私からのアドバイスにはなりますが、締切直前で「時間に追われる」という苦痛は、やっぱり良いものではありません。

毎日少しずつ進めれば楽しかったはずの仕事も、直前に一気にやると楽しくなくなってしまうので、本当に悪循環。

夏休みの宿題を計画的に進めて7月中に終わらせていたような人には、理解ができないお悩みかもしれませんが、同志として心から応援しています。

簡単に直るものではありませんが、直したいとちゃんと思うことがきっかけとなり、「怠けるOR今頑張る」の瞬間に自分を奮い立たせられると思います。(これは経験談)

共に頑張りましょう…!

 

お悩み募集中!

「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。

大きな声では言いづらいけどちょっと誰かに聞いてほしい…

そんなお悩みがある方はぜひ以下のフォームからご投稿ください。

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※すべての質問に回答できるわけではございません。
また、頂いたお悩みはNEXTWEEKEND/村上萌の発信する他のコンテンツで使用させて頂く場合がございますこと予めご了承のほどよろしくお願いします。

「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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