こんにちは、コンテンツマネージャーのさきです。
2月下旬、本州最南端の和歌山を舞台に、“初夏”を想像して2泊3日の取材ツアーを実施してきました。
WISHLISTコンテストで選ばれたDiscoverWakayama編集者のななせさん(@__.nanacoro)&とむさん(@tmko66)とともに、和歌山でどのような時間を過ごしたのか。
2泊3日のタイムラインは、ぜひこちらの【前編】記事をご覧くださいね。
改めて、旅テーマと和歌山で叶えたい5つのWISHLISTはこちら
「日帰り客が圧倒的に多い」、「近隣府県や県内の宿泊客が半数以上」という課題に対し、“アウトドア”という切り口でその魅力を探りたい。
後編となる本記事では、5つのWISHLISTに沿って、紀南エリアを中心に、私たちが実際に体験して感じた良さ、そしてオンラインではなく、自分の目でちゃんと見つめて考えたことを、レポート形式でたっぷりとお届けします!
旅に求めるものは人それぞれだと思いますが、せっかくなら、その地ならではの体験がしたいもの。
和歌山は梅の収穫量が日本で最も多く、南高梅も有名ですが、 今回は食べるだけでなく“染める”という体験を通して、和歌山の文化を学ぶことに。
ななせ:「使われなくなった地元の小学校を生かした交流施設・秋津野ガルテンで、地元の方に梅染めを教えてもらいました。
梅の花で染めるのではなく、剪定した“枝”を煮詰めた液体を使用するのが知らなかったポイント…!
梅は枝の剪定がとても重要とのことで、切られた枝も形を変えて生かされているのが素敵だなと思いました。
どんな絞り染めが出来上がるか、最後まで分からないところも楽しかったです。」
秋津野ガルテン
和歌山県田辺市上秋津4558-8
TEL:0739-35-1199
ローカルをとことん堪能するのに、やっぱり欠かせないのが“食べること”。
海も川も山も美しい、和歌山という地。
鹿肉、生まぐろ、鰹、フルーツ、地場野菜…。
初日から最終日まで、とことん地元グルメを堪能したふたりに、特に記憶に残っている一皿について教えてもらいました。
ななせ:「ピッツァ・チーズ料理の店 美砂家でいただいた、たっぷりのチーズと紀州梅がのったピッツァは初めての組み合わせだけどクセになるおいしさ。
そして合わせて出していただいた貴重な紀州白茶“白露”にも大感動!
緑茶や紅茶とはまた一味違う、やさしい甘さとほんのりとしたお茶の香り。
色々な食材と合わせたくなり、思わず手土産にも買ってしまいました…!
数に限りがあるそうなので、事前に予約して訪問するのがおすすめです。」
とむ:「梅畑に囲まれた中、梅の蔵として使われていた建物をリノベーションされたRestaurant Caravansaraiのコースが特に印象的!
その地のものを、無理なく、その季節にいただく。
自然の流れと共に料理を作って行きたいという想いで創られるお料理たちは、春の足音を感じさせてくれるものばかり。
梅の収穫期にはお店をお休みされるという梅農家のお孫さんらしい営業スタイルで、自家製梅シロップのジュースもこっくりと美味しかったです。」
ピッツァ・チーズ料理の店 美砂家
和歌山県西牟婁郡白浜町1405-1
TEL:0739-43-7399Restaurant Caravansarai
和歌山県田辺市上芳養595
TEL:0739-33-9990萬口
和歌山県東牟婁郡串本町串本42-17
TEL:0735-62-0344Bodai
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-1-3
TEL:0735-52-0039
1日の計は朝にあり”という言葉もありますが、朝時間をどう過ごすかは旅先でも変わらず、いや、旅先でこそ!大切にしたいもの。
2泊3日のプランなら、堪能できる時間が2回もやってくるのです…!
ななせ:「地元の人もよく利用されるというTETTI BAKERY&CAFE。
可愛いくて美味しそうなパンがずらりと並ぶ景色は、幸せそのもの!
購入したパンとコーヒーを持って、海の見える席やテラスで朝時間を過ごすことできて、朝からプチリゾート気分を味わうことができました。
また、深く呼吸がしたくなるくらい澄んだ空気が気持ちいいACN南紀串本リゾート大島での朝は、ぽかぽか陽気に包まれて、忙しない日常ではなかなか味わえない贅沢な気持ちに…!
ホットサンドを作る時間もいつもより特別に感じました。」
TETTI BAKERY&CAFE
和歌山県西牟婁郡白浜町1821 SHIRAHAMA KEY TERRACE 1F
TEL:0739-33-7845ACN南紀串本リゾート大島
和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6
TEL: 0735-65-0840
古座川でのカヌー体験、ACN南紀串本リゾート大島でのグランピング、大門坂のトレッキング。
和歌山の自然の豊かさを堪能するため「これは外せない!」とふたりが掲げた1番の野心。
ツアータイトル通り、海も川も山も(なんなら空だって!)欲張りに楽しみ尽くしました。
ななせ:「カヌー体験は、乗るまで少し不安でしたが、振り返れば2泊3日の中でハイライトとも言える思い出に! 五感をフルに使い、自然と一体化できた時間でした。
ガイドをしてくださった観光協会のお兄さんがとても親切で、この地域のことをとても愛していることが伝わってきたのも素敵なところ。
“春は鮎の稚魚、秋は産卵の鮎が見ることができる”、“夜はこの森の中からフクロウが現れて”など、古座川の自然界のことをたくさん教えてくれて、季節によって変わる古座川の表情をまた体感しにきたくなりました。
また、木々の迫力や鳥の囀り、差し込む光が美しい大門坂は、パワーをもらえる要素がたっぷり。
雄大な山の中にいると、一緒にいる友人との会話も、不思議と普段より深い話になるような気が…!」
とむ:「アウトドア初心者でもしっかりと楽しめるACN南紀串本リゾート大島でのグランピングで癒されたのは、なんと言っても満点の星空!
写真で見るよりも何倍にも大きく近く感じられる星達。こんな景色が関西で見られるなんて!と感動しました。この星空を目指して、また和歌山を訪れたいぐらいです。」
一般社団法人 南紀串本観光協会 古座
和歌山県東牟婁郡串本町西向231-3 JR古座駅舎内
TEL:0735-72-0645ACN南紀串本リゾート大島
和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6
TEL:0735-65-0840大門坂
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
ECの普及により、何かとお取り寄せができる便利な時代になりましたが、その土地で、思いを持ってお店を開かれている方と会話しながらお土産を選ぶ時間は、これからも変わらずに大切にしたいもの。
今回ふたりは「hers table」、「Bakery Coffee SUN」、「K型 chocolate company」の3店舗で、日常に戻ってからも#DiscoverWakayamaが楽しめるアイテムをたっぷり購入!
ななせ:「何度も訪れて、誰かにすすめたくなるhers tableでは、地元のゆずピールを使った焼き菓子や焼き立てのマフィンなど、どれもあまりにも素敵で思わずたくさん買い込んでしまいました…!
また、Bakery Coffee SUNでは雑貨なども販売されており、セレクトされた器に一目惚れして、この旅の思い出として連れて帰ることに。」
とむ:「2ヶ月前にOPENされたばかりというK型 chocolate companyは、1種類ずつ丁寧な説明付きで試食をさせてくれるので、カカオの奥深さを楽しみながら選ぶことができました。カカオ豆の仕分け作業が見える空間も面白かったです!」
hers table
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日1-86-2
TEL:0735-29-7613Bakery Coffee SUN
和歌山県西牟婁郡白浜町101-1
TEL:0739-34-4535K型 chocolate company
和歌山県西牟婁郡白浜町1197-18
2泊3日を終えて。ふたりのツアー体験後記
▲写真 左がとむさん/右がななせさん
ななせ:
「次はいつ来よう、誰を誘ってこようかな?と、もう頭の中がまた訪れることでいっぱいになった3日間!
広い海と空の青さ、川のせせらぎや透明感、山の中の気持ちいい空気、視界いっぱいに広がった夜の星空、五感をフルに使って和歌山の自然を満喫できました。
関西でこんなにもおいしい食材や絶景、アクティビティに溢れたところがあるなんてびっくり。
和歌山へ行く友人におすすめしたいリストもできたし、常連さんになりたいお店や、次に行ってみたい場所も。
知れば知るほど、さらに野心の溢れる素敵な場所だと思いました!」
とむ:
「ツアーが終わる頃には自然と“また来る!”という気持ちになるほど。
初めてじっくりと和歌山で過ごしましたが、ツアーに参加する前までは思ってもいなかったぐらい、もっと知りたい、もっと見たいと好奇心をくすぐる時間となりました。
はじめの1歩を踏み出せば“もう一度、おかわり和歌山”という魅力が詰まったところだと実感!」
いかがでしたか?
自分達らしさと、自然豊かな和歌山らしさを掛け合わせて、最後には「2泊3日でも足りないぐらい!」という言葉が出るほど、濃密な時間を過ごしたふたり。
前編/後編と2記事に渡ってお送りしてきましたが、きっとまだまだ野心が叶うスポットや、素敵な人との出会いがあるはず。
ダイビングやSUP、農業体験など、四季折々のアクティビティ情報がもっと知りたいという方は、ぜひ「わかやま遊び」をご覧ください。
これから本格的な春を迎える和歌山。
ふたりのWISHLISTを参考にしながら、和歌山を訪れる人が増えることを願っています。
また、この記事をご覧の皆さんが和歌山に訪れた際にはぜひ #DiscoverWakayamaで感じた魅力を切り取って、教えてくださいね。
Design : Hitomi Sakano
Photo : Atsushi Kitao