NEXT WEEKEND DATE

こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。

「季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える」ということをコンセプトにしたNEXTWEEKENDでは、1ヶ月ごとに、その月のテーマを掲げて過ごしています。

2021年8月のテーマは「楽しみの作り方」。

コンセプトはこんな感じ。

このテーマを噛み砕いて、みんなで楽しむSNS上のハッシュタグは#夏の遊び心です。

NEXTWEEKENDではこの月間のテーマに合わせて、叶えたいことをWISHLISTと呼び、毎月3つずつ提案しています。

今月のWISHLISTはこんな感じ。

・カラフルな食材を使いこなしたい
・風情のあるものを選びたい
・夏夜のノスタルジーに浸りたい

 

今回は、「夏夜のノスタルジーに浸りたい」に合わせて、長かった小学校6年間の夏休みを思い出してみたいと思います。

そもそも、「春夏秋冬でどの季節が一番好き?」という質問は、子どもならではの素朴な疑問だったのでしょうか。

それとも、それを知りたいこと思うことが私の個性だったのかは分かりませんが、小さな頃、私は大人たちに血液型を尋ねるのと同じくらい、この質問をしていました。

それでいて秋とか春とか絶妙な季節を回答する大人があまりに多いものだから、聞いておいて「大人って変なの」とすら思っていました。

小さな頃の私は、夏一択。

夜ふかし、お祭り、温泉、自分の誕生日…、どこをとっても好きなものばかりで、これ以外に回答が思いつかなかったのです。

しかも私の母は、ハワイに住んでいるローカルのおばちゃまをベンチマークにしているらしく、実に様々な派手柄のショートパンツを沢山持っていて、夏場の張り切りようは言うまでもなく。

毎日メッセージ性の強いTシャツとそれらを合わせて、朝早くから小さな家を走り回る元気な母でした。(家も変わったし、さすがにショートパンツは履かなくなったけれど、今も元気に66歳です)

そして、決して大きくはないビニールプールを駐車場に出して、海辺に持っていくような椅子が一体になった組み立て式のテーブル、そこに相変わらず派手なパラソルを立てることから1日が始まりました。

私と弟はプールを出たり入ったりしながら、定期的に運ばれてくるおにぎりやソーメンを食べて、水着で遊びに来る近所の友達と一緒にゴーグルをしたまま宿題をして、と、そんなことをして8月31日までを過ごしていたのです。

自分に娘が生まれて以来、どこに引っ越しても、マンションでも一軒家でも、夏場にビニールプールを置く場所を探してしまうのは、この思い出があるからなのかもしれません。

夏を好きな理由はもうひとつあります。

私の育った実家は寝室のある2階にクーラーがありませんでした。

梅雨明け前後は母が子どもたちを団扇で扇いでくれていましたが、8月になるとさすがに暑さが限界を迎え、みんなで1階まで布団を運んで、リビングで寝ていたのです。

階段を布団で滑り降りて怒られることも、普段は食事をする場所で寝るという非日常も楽しかったのですが、私にとって大切なのは弟が寝た後の時間でした。

普段の寝室なら、弟が寝たとしても部屋は真っ暗なので、気がつけば私も眠りについていましたが、リビングには門灯が差し込んでいたので、弟が寝た後に母と二人で目が合う時間があったのです。

その時の会話は「やっと寝たね」でした。

5歳の時に弟が産まれて姉になった私は、年の差のおかげか嫉妬をするようなことは一切なく、むしろ母側に立って心の底から弟を可愛がり、お世話をしていました。

そのせいか、母からしたら子ども二人を寝かしつけているだけだったのかもしれませんが、私は、いつだって母と二人で弟を寝かしつけているようなつもりだったのです。

そして、リビングの布団の上で母と目が合うと、弟が寝ているのを横目に夜な夜な塗り絵を始めるのが、私にとって何より楽しみな夏の夜ふかしでした。

色鉛筆を迷うことなく選ぶ母が、丁寧に縁取りから塗り始めること、濃い色と薄い色を上手に使い分けることを、じっと見ながら一生懸命真似していたことをよく覚えています。

今思えば、私が弟に一切嫉妬しなかったのは、こうして母が小まめに特別扱いをしてくれていたからなのかもしれないな、と、娘との塗り絵で、自然と縁取りをしている自分を通して思い出すのでした。

年齢の数だけ重ねて来た #夏の遊び心

それぞれにノスタルジーな夜が楽しめますように。

 

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