NEXTWEEKENDコラムよりお届けする、「おうちがもっと好きになる、季節のしつらい帖」。
インテリアコーディネーターとしても活躍するWeekender編集部コラムニスト 小林華子さんが、移ろう季節の中で楽しみたいしつらいをご紹介しています。
梅雨が明けたと思ったら、突然の夏!
続く猛暑に気持ちも体が追いつかず、クーラーの効いた部屋でキンキンに冷えた麦茶を片手に涼むばかりの毎日です。
今年の夏も、例年とは全く違う夏になりそうですね。
例年親戚一同集合したり、友人たちと集ったりしている方も、今年はどう過ごそうか?と悩まれている方も多いのではないかと思います。
家族以外の誰かと集まれても、集まれなくても、今年の夏は張り切って夏仕様のテーブルコーディネートを用意してみませんか。
ちょっと特別なコーディネートに、カモミールで染める草木染めのテーブルランナーをご紹介します。
カモミールはハーブティーでもお馴染みですが、こんなにかわいい小花が咲きます。
もちろん生のカモミールでも染色できますが、今回はカモミールのティーバッグを使用します。
「草木染め」というとハードルが高く感じられるかもしれませんが、ティーバッグを使えば材料は簡単にスーパーで入手でき、意外と手軽にできますよ。
ティーバッグでカモミールの草木染め
材料
・染めたい布
(※シルク、レーヨン、ウールなどがおすすめ。ポリエステルやアクリルはあまり染まらないので注意。綿や麻は染まりにくいので、漂白されていないものが◎)
・カモミールのティーバッグ:5〜6個
・みょうばん:小さじ2
・鍋
作り方
1.鍋に1リットルの水を入れ、カモミールのティーバッグ5〜7個を入れて火にかける。
沸騰してから、10分ほど煮出す。
2.火を止めてティーバッグを取り出し、布を入れて煮出したカモミールに浸す。
時々混ぜながら、2時間ほど浸す。
しっかりと色付けしたい場合は一晩置いても◎
3.お湯1リットルに、みょうばん小さじ2を入れて媒染液を作る。
※媒染液が、染料を繊維に定着させてくれます。
4.煮出したカモミールに浸していた布を、媒染液に浸す。
媒染液に浸しながら、15分ほどかき混ぜる。
5.水洗いして、乾くまで干す。
今回は、一度できれいに染まりましたが、色が薄いと感じたら何度か繰り返してみてくださいね。
カモミール色のテーブルコーディネート
お盆の日程は地域によって違いがありますが、お盆休みは8月に取るのが全国的に通例となっています。
お盆はご先祖様や故人が帰ってきて、現世の私たちと一緒に過ごすと言われている時期。
そんなお盆のテーブルコーディネートをするなら、ぜひ取り入れて欲しいのが「盆花」。
ご先祖様や故人が帰ってくるときの「道しるべ」になると言われています。
今回はカモミールで染めたテーブルランナーに色味を合わせて、ひまわりやケイトウ、トルコキキョウを用意しました。
いつものテーブルに、テーブルランナーと盆花を取り入れるだけで一気に華やかなテーブルコーディネートができあがります。
大きなテーブルクロスを染めるのは大変ですが、テーブルランナーやランチョンマット、コースターなど気軽に草木染めも楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
特別な日の、特別なアイテムができあがります。
いつもとは違う夏も、みなさんにとって特別な思い出がたくさん生まれますように。
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