器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
器初心者さんのお買い物の参考になる情報を毎月お届けしています。
どんな料理も似合わせやすくて、頼りになる白い器。
ただ毎日の出番が多くて使い慣れると、つい盛り付けもワンパターンになって、新鮮さがなくなってしまうことも。
そんな時はちょっとだけ意識をして、盛り付けや組み合わせを変えてみるのがおすすめです。
ぐっと気分を変えて使うことができますよ。
シンプルだからこそ、素材を見せる
シンプルな器は大胆な盛り付けを印象的に見せてくれます。
ただのせるだけではなく、一皿をアートのように意識して、絵を描くように食材を並べてみると、印象がぐっと変わります。
例えば、素材の形を活かした並べ方。
断面だったり、素材そのままの形を並べてあげるだけで、印象的な一皿にすることができますよ。
素材を中央ではなく、あえて片側にランダムに並べれば、余白を楽しむことができます。
断面を見せる素材で、ちょっと面白いのはブロッコリーやカリフラワーたち。
縦にすぱっと切った形は小さな木のようで、並べるだけで楽しいビジュアルになりますよ。
あえての白×白にチャレンジしてみる
万能の白い器も、白っぽい料理とは一体化してしまって、なかなか使うのが難しいもの。
でもちょっとしたコツを押さえれば、ぐっとおいしそうに仕上げることができます。
ポイントは、マットな白い皿には、ツヤのある料理を盛り付けるなど、料理と器の質感を違うものにすること。
色味が近い分、大人びた雰囲気にすることができますよ。
少しだけ彩りのハーブなどを添えれば、しまった印象に。
白にもグラデーションがあって、他の色味がほんのり含まれています。
色んなタイプの白の器をお持ちの方は、のせる料理に合わせて器の色味を変えてみてください。
作る料理に合う白を選んであげると、よりフィットする組み合わせになりますよ。
いろんな白を組み合わせる
白だけで作るテーブルコーディネートなら、色味や質感、形の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
形なら丸やオーバル、スクエア、質感ならツルツル系やザラザラ系、色味はクリーム系やグレー系など、色んな要素を組み合わせます。
使っているカラーは白だけなのに、ぐっと深みのあるコーディネートに。
器の厚みだけ揃えれば、まとまりのある組み合わせを見つけやすいですよ。
素材それぞれの質感が分かるような料理を盛りつければ、より雰囲気のあるスタイルに仕上げることができます。
手持ちの白い器たちも、よく観察してみると、色んな違いがあるもの。
その違いを活かす使い方を見つけることで、コーディネートのレパートリーが広がるかもしれません。
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