NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、つい子どもを突き飛ばしてしまったことで、子育てに自信が持てなくなった相談者さんからのお悩みです。

 

村上萌さんこんにちは。
10年ほど前、大学生の頃にNEXTWEEKENDを知ってからいつもいろんなコンテンツを楽しませて頂いています。
当時は大学生でしたが今は結婚して、2歳半の息子がいて8月に2人目を出産予定で産休中です。
息子はまさにイヤイヤ期で、さらに出産に向けて私の体調や体が変化していくことに敏感で不安が大きいようで気持ちが安定しない日が増えてきました。
なるべく息子に寄り添って気持ちを優先して過ごすように心がけていますが、 最近はお腹もかなり大きくなり自由に動けなかったり、自分自身も不安で気持ちが沈む事もあります。
そんな中、夜寝る前まだ遊びたい息子は布団の上で大号泣、落ち着くのを待っていたら何度も顔をパンチされました。
最初はやめて~と我慢していましたが、当たりどころが悪く目に当たり痛くて、反射的に子どもを布団の上に突き飛ばしてしまいました。
子どもはもちろん号泣し、抱っこしながら私も謝りそのまま抱っこで寝ました。
普段からイヤイヤ期にイライラすることはあるものの、可愛くてしょうがない息子のことを突き飛ばしてしまい後悔しかありません。
朝起きてから特に息子に変わった様子は無かったのですが、 これから大きく環境が変わることに頑張って順応しようとする息子を突き飛ばしてしまい朝からその事しか考えられずにいます。
もちろん、もうするつもりはないですが、また同じ事をされた時に平常心でいられるか、また2人目が産まれてからの生活に自信が無くなってしまいました。
萌さんは娘さんのあんちゃんとの関係で悩んだり自信を無くしてしまう事はありますでしょうか?
(31歳・女性・会社員)

 

三連休は仕事が休みだったので、住んでいる長崎から途中に数カ所の寄り道をして東京入りした日に、この原稿を書いています。

広島でのファームステイに、海の家のお手伝い、岡山での試合観戦に京都での祇園祭と、振り幅も含めて良き時間でした。

そして、旅の仕方は自分らしさが滲み出るよなぁとつくづく痛感する機会でもありました。

偶然の出会いを楽しみながら予定が決まっていくのが心地よかったです。

さてお悩みをお送りいただきありがとうございます。(10年も前から知ってくださっていることも、とても嬉しいです…!)

この猛暑の中、大きなお腹でイヤイヤ期真っ只中の男の子を育てるのは、1日を無事に終えるだけでも大変なことだと思います…。毎日本当におつかれさまです。

今回のその事件(?)に関して、もう十分にベストな対応をされていると私は思いましたよ。

泣き止まないお子さんを“しつけ”だとして叩くのは、それはどんどんエスカレートしていってしまう恐れもあるし、いずれお子さん自身も他のお友達に手を上げるようなことだってありえると思うので、私は反対です。

だけど、イライラが募っていたという事情はあれど自分の目に手が当たって反射的に突き飛ばすというのは防衛反応的にはしょうがないかな、と。

とっさの判断とはいえ、相談者さんはちゃんと柔らかい布団の上だということを確認した上でその選択をしたのではないでしょうか。

まだ見ぬ二人育児の日々を想像した時に、自分がどうなるのか怖くなってしまったかと思いますが、ちゃんとその後に謝って大反省をし、もうしないと決めていらっしゃるので、そこまで心配することはないと思います。

大切なのは、自分がそれをしたくないと明確に自覚することです。

とはいえ相談者さんだって初めての育児なのですから、後から反省するような選択をしてしまうことはこれからもあると思います。

そんな時に、今回はご自身の行動に驚いてただ謝って、有耶無耶になってしまったかもしれませんが、パンチされたり目に当たったりして、すごく痛くて悲しかったことはちゃんと伝えた上で、ママが謝ったのは突き飛ばしてしまったこと、といったふうに、本来伝えたかったことと自身が反省している部分をしっかり分けて伝えられるといいと思います。

お子さんはちゃんと聞いているはずです。

また、相談者さんからの、私も娘との関係で悩むことや自信をなくすことはありますかという質問ですが、「ないなぁ」とつぶやきながら読ませていただきました。

これまでの人生は夫の転勤に合わせて引っ越しを続けてきたので、これから先、学校どうしよう移動どうしようという悩みは常にありますが、関係には今のところあまり悩んだことはありません。

というのも多分、娘に対して結構自分のありのままの人間性で接しているので、相当おっちょこちょいなことも、突然歌ったり踊ったり、旅や温泉に誘ったかと思ったら、悲しくて泣いたり無気力になったりと、質問されても説明なんてできない部分も多々見せながら感情をシェアしているので、そもそも母としての自信なんて持っていないからなのかもしれません…笑。

娘が大好きだし、めちゃくちゃ可愛がっているし、それは本人に伝わっているとは思うけれど、理想的な母親になろうとはあまり思っていないし、多分娘にもそこは期待されていないと感じています。

夫に対しても基本的には同じです。

関係に悩んだり自信をなくすのって、相手や社会に自分がどう見えるかを気にしている部分が大きいと思うのです。

確かに、仕事上ではそういうことが多々あります。

なるべく相手の期待している像に応えたいと思うし、それが悪い意味でズレていくことを怖いと思ってしまいます。

仕事は、立場や責任の中で日々判断しながら進んでいくものであり、人間性や感情だけでするものではないから、当然のことだとも思います。

だけど長い時間一緒にいる家族には、思いやりは大前提にあれど、もう少し人間性と直結させて役割分担できると気楽です。

相談者さんは、今はまだお子さんが小さいから命を守ることに必死だと思うし、対等なコミュニケーションというよりはお世話をしてあげるという要素が強いと思いますが、会話ができるようになるにつれ関係は変わっていくので、ぜひ少しずつご自身を“理想の母親”から解放してあげてくださいね。

お子さんへの思いやりから生まれる「誕生日にはホールケーキを焼いてあげたい」「~な経験をさせてあげたい」といったWISHLISTはもちろん大切だとは思いますが、社会から見た時の“理想の母親”に寄せる必要はありません。

優しい相談者さんなら、二人育児になってもきっとご自身もご家族にとっても心地よい関係が築いていけると思いますよ。

そして来月、母子ともに無事なご出産をお祈りしています!

 

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人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

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今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
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