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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

器で楽しむテーブルアイデア、3月はレストランみたいなワンプレートの作り方。

忙しいとき、おいしいものをひと皿にさっとまとめられたら、魅力的です。

気軽に、でも楽しく仕上げるコツを、パンを使った献立で探求してみました。

 

朝の定番アイテムは、ラフなブランチプレートに

ゆっくり始まる週末の朝。

定番アイテムを丁寧に並べたブランチプレートはいかがでしょう。

並べる感覚で仕上がるくらいの潔さですが、上手にまとまっているだけで食べる前から嬉しくなってきませんか。


▲プレート:ディゴワン&サルグミンヌ(ヴィンテージ)、スプーン:加藤育子、エッグカップ:アラビア(ヴィンテージ)、グラス:おおやぶみよ

お皿の奥に塩とゆで卵、手前にチーズとパンを並べて、パンのお隣にはバターとジャムを。

ラフな盛り合わせは、“小さいプレートにぎゅっと”が似合います。

ジャムやバターをカップに入れたり、ゆで卵は殻を向いて切ったりお好みでアレンジを。

 

オープンサンドのランチプレートは、大皿に

軽いランチにオープンサンド。

滞在したドイツのカフェでよく見かけて、家でも取り入れはじめました。

見た目は美しいのに、麺を茹でるよりも手軽なので、自宅でのひとりランチにぴったりなんです。


▲プレート:narumiyashiro、カップ:佐々木康弘、カトラリー:カイボイスン

盛り付ける器はあえて大きめなプレートを選び、余白を十分にとって。

シンプルな組み合わせなので、胡椒やチーズなどのトッピングは、たっぷりはみ出し気味にすると雰囲気よく仕上がります。

リーフミックスを添えたら、手軽だけれど美しくて、お腹も満足なランチプレートの完成です。

 

ひとりアペロのおつまみは、オーバル皿に

ひとりアペロを楽しむときの、前菜の盛り合わせをつくるなら、丸プレートよりもオーバルプレートが決まりやすいことに気づきました。

縦方向が狭いので、器のカーブに沿って並べていくだけで、しっかりいい雰囲気にまとまります。


▲オーバルプレート:フッチェンロイター(ヴィンテージ)、グラス:小牧広平

献立のポイントは、こってり味のメニューを1つまでにして、混ぜてもおいしく食べられるものを組み合わせること。

そうすると、くっきり盛り分けずとも、混ざった味わいを楽しみながら最後まで食べ進められますよ。

 

ラフが似合う盛り付けを選べば、意外と難しくないワンプレート。

「お、決まったな」と思うひと皿ができると、短い時間で食べる食事でも、ほんのすこしリフレッシュできる気がします。

無理しない、楽しいワンプレートが見つかりますように。

 

今月の器メモ

今回ゆで卵をのせたのは、エッグカップというまさにゆで卵のためのアイテム。

なくてもいい器ですが、ひとつあると、朝ご飯にゆで卵を登場させるのが楽しくなりますよ。

朝はパン派の方はぜひ。

 

Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ

 

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