NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、楽しそうに過ごす学生に嫉妬してしまうという23歳の相談者さんからのお悩みです。

相談したからと言って過去には戻れないのですが、いろいろ嫉妬をしてしまう23歳です。
世間から見たら若いですが、もっと若い、上には上がいる現実。
テーマパークに友達と行った際、私なりに楽しかったのですが制服を着て高校生と思われる(コスプレではなく、顔も若かったので多分そうです)カップルがいて、夜遅めに(正確に言えば、テーマパークの最寄りのレストラン)にいました。
私は成人済みですが、未成年でカップルで楽しそうでいいなという複雑な感情(ギリ補導される時間では無かったですが)。
自分が学生時代青春できなかった嫉妬や、学生時代に戻れない現実。
人生って平等じゃないな。と、このことを通して思ってしまいます。
最近はメイクなど進んで容姿も大人っぽいですし、私は田舎なのでただ勉強して帰ってという平凡な学生生活でした。
悔やんでも戻れないですが、この気持ちどうしたらいいと思いますか?
私が今から制服着て遊ぶことも出来ますが、それは偽り感が漂ってしまうので、10代でenjoyな人生を送りたかったです。
(23歳、女性、会社員)

お悩みのタイトルを見て想像した年齢よりも、相談者さんが遥かにお若かったというのが第一印象でした。

制服でのテーマパークデート、部活帰りの待ち合わせに文化祭準備…。

少女漫画でも題材にされることが多いときめく瞬間が、今はTikTokなどで目に入ることも多いので、そのような青春を送ってこなかった人にとっては、辛い気持ちが芽生えやすいのかもしれません。

青春コンプレックスというキーワードもあるようです。

青春を楽しめなかったことに関してはもう変えられない事実ですが、これからのとらえ方で思い出の存在を変えていくことはできます。

「10代の青春を謳歌しなかったことで残念な人生になった」と悔やみ続けて生きていくこともできますが、このままだと相談者さんは、10年後に「20代の何も失うことがなかった時に無邪気に沢山恋愛をすればよかった…」と後悔し、20年後には「がむしゃらに働けた30代にもっと沢山の世界を見ればよかった…」と感じるかもしれません。

失ったものばかりを嘆く人生は、あまりにもったいない。

目の前のことに一生懸命で、いちいち信じて、傷ついたり笑ったり…、感情が沢山動くから青春時代は輝いて見えるんだと思います。

10代の頃ほど向こう見ずには進めないかもしれませんが、一生懸命になることは今からだって十分できます。

ここからは、あの時の後悔があったから目の前の出会いを大切にできるようになった…!と思えるほど、しっかり糧にしていきましょう。

これから続く相談者さんの人生では、今日が1番若いのです。

それに、今制服デートをしている高校生たちがいたとしたら、その子たちはこの3年間コロナ禍でどれほど我慢を強いられてきたか…!

ずっと準備してきた行事の突然の中止、憧れて上京してきた街で延々と続いたリモート授業、一人の感染によって出場できなかった決勝戦、卒業式もないまま高校生活を終えた子たちも沢山います。

コロナ禍で様々な価値観が交錯しましたが、大人の施策に一番振り回されたのは学生たちだと思っています。

不平等だと嘆くなら彼らの方かもしれません。

それでも誰かに怒りをぶつけるわけでもなく、自分の生まれた時代に向き合って、彼らなりに楽しみを見出しているのだとしたら、むしろやっとできるようになった制服デートを残された少しの時間でめいっぱい楽しんでほしいです。

この世で一番幸せなのは、若さでも、大富豪になることでも、人気者になることでもなく、今自分が幸せだと感じられる力だと思いますよ!

ぜひ、今を生きてくださいね。

少しずつ色々な制限がなくなり動きやすくなってきたことですし、共に新しい時代を楽しみましょう。

応援しています!

 

お悩み募集中!

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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