NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、義両親との関係性に答えが見つけられない相談者さんからのお悩みです。

はじめまして。
NEXTWEEKEND10周年おめでとうございます!
振り返りの記事を読みながら、私がNEXTWEEKENDに出会ったのは2015年頃だな、あれから生活も思考もすごく影響を受けて良い変化があったな、と改めて感謝しております。
いつも素敵な言葉や企画をありがとうございます!
このコーナーも開始当初から大好きで、自ら相談を送ることはなくても、他の方への回答からヒントをもらい、何度も助けていただいてきました。
ですが、今回どうしても直接お答えいただきたいことがあり、お便りします。
私の悩みは、義両親との関係です。
元々、夫と義両親は不仲ではないものの、私達が暮らす地域で大きめの災害があった時でさえ連絡を取り合わないほど、どこか他人然とした関係でした。
イベント毎に家族が集合するのが当たり前の家庭で育った私にとって、結婚当初はその関係性が驚きでしたが、子供が産まれると夫の心持ちも変わり、こちらから働きかける形で、こまめに連絡を取ったり帰省の折には会うようになりました。
義両親にとっては初孫だったこともあり、子供が小さかった頃は本当に良くしていただきました。
しかし、距離が縮まるにつれて義母に不安定な面があることに気付きました。
子供が自己主張する年齢になってからは虐待めいたことをされたこともあります。
見兼ねた夫が話をしたところ、「わざわざ会ってあげたのに」という風に言われてしまい、それ以降はまともに話もできない状況です。
お土産や子供の誕生日の写真を送ったこともありましたが、事務的な到着連絡が返ってくるのみです。
正直なところ、今となっては私も子供に会わせることには抵抗があり、このままでいいのでは…と思うこともあります。
でも、幸か不幸か、子供は祖母にされたことをはっきりとわかっておらず、むしろ楽しかったことだけを記憶しているので、時々義両親のことを話題にし、その度に胸が痛みます。
どうしたらいいのか、ずっと答えが出ません。

両家とも良好な関係でいる話を聞くと本当に羨ましく、この状況が悲しいです。
もしも萌さんがこのような状況に置かれたら、どのように向き合われると思いますか?
萌さんの視点でどう考えられるのか、ぜひ参考にしたいです。
どうか、よろしくお願します。

(31歳/女性/会社員)

お盆が終わって秋が近づいてきていますね…。

この数ヶ月は本当によく長崎に人が訪ねてきてくれたので、その度に張り切ってガイドしていたため気づけばすっかり日焼けして、海山川と小学生のような夏でした。

いつかこの夏を思い出したら、なんて思うんだろうな。「ワイルドだったな…」とかかな。

さて、お悩み拝見いたしました。

2015年!随分と前からNEXTWEEKENDのことを知っていてくださり、今もこうして近くにいてくださりありがとうございます。

自分の選んだパートナーだからこそ、その家族とも仲良くしたいと願ってしまいますよね。

ショックなことが起きてからも一生懸命付き合ってこられたんですね。

もしパートナーが義実家ととても仲が良く、それを強要されるにも関わらず相談者さんとお義母さんとの相性が悪いのであれば、自分が選んだパートナーに理解してもらうことすらできず八方塞がりですが、旦那さんは元々絶妙な距離を保ってこられていたのですよね。

相談者さんが好きになった彼をこの世に生み落とし育ててくれたのは紛れもない義実家ですが、義実家の価値観そのままが彼になったわけではありません。

それに触れながら、良いところも悪いところも彼が自分なりに噛み砕き、形を変えた新しい価値観で作られているのが今の彼です。彼と義実家はイコールではないし、そこと仲良くできないことに必要以上に胸を痛ませる必要もないと思います。

お子さんのことを考えた時に、両家が仲良くしているのは確かに理想の絵のように見えてしまうかもしれませんが、ご両家がご存命なことも含めてそんなのはきっとひと握りのご家庭です。
「本当はもっと仲良くしたかった」「お土産を送ったらもっと喜んでほしかった」
理想があるからその都度それと比較して傷ついてしまうはず。

「どうしたらいいのか、ずっと答えが出せない」と書いてくださいましたが、人間関係にマイナス(被害を受ける)・ゼロ(何も求めず求められない)・プラス(理想を描きそれに対してお互い向き合う)があるとしたら、ここは割り切って0を保てれば十分な気もします。

伝える努力をして相手を変えられる場合や、変えないと自分に直接的な被害がある場合はその労力をかける価値がありますが、一度それをしてみて心身ともに傷ついたのであれば、お土産を送るといったある程度のやりとりはやめずとも“求めない”“理想を描かない”というゼロの関係を保つのは悪いことではないはずです。

お子さんが楽しかったことを記憶しているのであればそれはそのままで、否定することも肯定しすぎることもなく、サンタさんほど美化する必要もないけれど、お話の中をメインに存在する像としていさせてあげられれば、相談者さんに罪悪感が生まれることもないかもしれません。

もちろん、どこかでまた近くなることもあるかもしれないですしね。

ただでさえ悩む人間関係、家族ともなると簡単には割り切れないかもしれませんが、少しずつ相談者さんの心が整理されていきますように。

応援しています!

 

お悩み募集中!

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「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
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自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。

▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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