大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、生活の中の変化変容を受け止められずに悩んでいる相談者さんからのお悩みです。
はじめまして。
いつも様々なコンテンツ楽しみにしています。
つい先日「チームガルテンの #こそっと言いたい」の過去回を拝聴していて、萌さんのお話が今の私の気持ちととっても似ていると感じて、ご相談してみたいなと思い書いています。
その回では(2021年1月13日配信の回でした)萌さんの長崎へのお引越しが決まり大阪のおうちで涙した、というお話内容でした。
夫から指摘されるまで自分では気づいていなかったのですが、私は生活が変化してしまうことに対して敏感です。妊娠出産などでステージが変わること、引越しなどで生活の拠点が変わること、人間関係が変わってしまうこと、今まで関わってきた人とのお別れ等々、変化する前から後々のことを考えすぎてしまってかなりナーバスになってしまいます。
喉元過ぎれば…ではないですが、時間が経ってしまえばそんな気持ちも懐かしいものになると分かっていながらも、今あるものを手放したくない気持ちや悲しい気持ちに引っ張られてしまってなかなか前向きに考えられません。
萌さんは今までお引越しを含めたくさんの生活の変化を乗り越えてこられたと思います。
とても前向きにサバサバこなされている印象があるのですが、影ではきっと不安も悲しみもあったことと思います。
萌さんはどのように変化に対する自分の気持ちを整理していますか?
心がけていること、考え方など参考にさせていただけたら嬉しいです。
(32歳・女性・自営業)
こんにちは。
今は冬の沖縄の北中城(きたなかぐすく)という村に取材撮影に来ています。
12月に沖縄に来たのは初めてですが、23度前後と大変過ごしやすく、久々に半袖を着ています。
そんな中、どこへ行っても本州以上にマライア・キャリーのクリスマスソングが爆音で流れているのがなんだか愛おしいです…。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
弊社のラジオも聴いていただき嬉しい限りです。
“生き残るものに大切なのは、賢さや強さより変化できることだ!”なんてダーウィンの進化論を活用した啓蒙フレーズもよく聞きますが、普通にナーバスになりますよねぇ笑。
おっしゃる通り大阪から長崎に引っ越す際は、日に日に物が減っていくリビングでコーヒーを飲みながら涙を流した朝もありました…。
ステイホーム期間をがっつり過ごし、娘が言葉を話せるようになった家だったので、本当に色んな感情を経験した場所であることに加え、アスリートである夫も刻一刻と年齢を重ねていることを考えると、新天地への引越しは希望だけでは向き合えなかったんだと思います。
ただ、私の場合は、どちらかというと未来への不安より過去の後悔の方が悩みの比重が大きいかもしれません。
NEXTWEEKENDでは1ヶ月のテーマとコラムを月初に発表していて、ちょうど12月のコラムの中でも“煩悩の多くは、過去への後悔と未来への不安でできている、らしい。”ということを書いたのですが、たぶん、先のことを考えすぎる人ほど未来への不安って大きくなるんですよね。
私も先のことを考えていないわけではありませんが、前提として「まぁなんとかなるかな」という根拠のないポジティブ精神を持ち合わせているので、どうにもならない過去の過ちを思い出す方が胸が痛かったりします。
もはや糧にするしかないんですけどね。
そして根拠のないポジティブ精神がどうやって作られるかというと、おそらく日々の小さな成功体験なんだと思います。
「新幹線に乗る前に買ったコーヒー、熱めをオーダーしたからまだ冷めてなくてよかった〜」とか「なんだ、豆苗って3回目も(一応)生えるじゃん!」とか笑、本当にそんなことでもいいと思うのですが、自分の決断とそれによる良い結果を経験すればするほど、まだ起きていない未来に対して少しだけポジティブになっていくはず。
変化を受け入れたくない気持ちは分かりますが、すべてを恐れることなく自分の決定によって変わっていくこと(結婚や出産、転職など)と、自分の力ではどうしようもないこと(災害やウイルス、時代の流れなど)で、向き合い方を変えられるといいかもしれませんね。
前者の場合は豆苗のように自分で未来を変えられるし、失敗しても責任をとって改善ができる。
後者の場合は、流れるように身を任せるしかないですからね。
悲観してもしょうがない。
今あるものを手放すと、そこに隙間ができて遠くの景色も見えるようになるかもしれません。
どうやっても変わりゆく時代の中で、共に少しでも楽しみながら歩いていきましょうね!
応援しています。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。