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NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。

歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。

今年は残暑がもう少し続きそうな気配ですが、そろそろ次の季節「秋」が恋しくなっていませんか。

先月は真夏の最中に「暦の上では秋」となりましたが、9月に入るとスーパーの店頭からもそろそろ秋だなぁと感じることが増えてくるはず。

今月は二十四節気とともに、初秋の行事についてもご紹介します。

9月の二十四節気

「二十四節気」とは、太陽の動きをもとに1年を24等分(約15日ずつ)し、それぞれに名前を付け季節を表したもの。

古くから四季の楽しみや行事、種まきや収穫などの農作業の目安としても活用してきた「季節の移り変わりを知るためのサイン」。

ひと月に二度ある二十四節気のタイミングを意識してみると、新しい季節の楽しみ方が見つかりますよ。

白露(はくろ):9月7日頃~
「白露」は「しらつゆ」のこと。
秋が深まり夜の涼しさも増し、草花に朝露がつきはじめる頃。
秋雲がたなびく本格的な秋の到来。実りの秋を前に台風が心配な時期でもある。

秋分(しゅうぶん):9月23日頃~
昼夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かう。
秋分の日は「彼岸中日」となり国民の祝日。

 

白露(はくろ)には、
初秋の実りに感謝し、月夜を楽しむ

季節が徐々に秋へと移ろう白露(はくろ)は、 “秋の入り口”とも言える時期です。

ススキを飾りお団子を用意して月を楽しむ「十五夜」、今年は9月21日になります。

十五夜は旧暦の8月15日の月を指す為、年によって日付の変わる行事なんです。
(暦を基に日付が決まるため、実際の満月とは多少ずれることがあります。)

お月見のいろいろ

十五夜(通称 中秋の名月)
別名「芋名月」。
秋の収穫を祝って里芋を供えていたことに由来。

十三夜(通称 後の月)
十五夜の約1か月後にあたる月見。
「豆名月」「栗名月」ともいい、秋に収穫した大豆や栗を供える地域も。
十五夜の月を見て十三夜の月を見ないのは「片見月」と呼ばれ、縁起が悪いとされていました。

お月見は小さなお子さんも親しみやすい行事。

風習について家族で語りながら、今年はちょっと変わったお団子づくりを楽しんでみませんか?

 

「芋名月」に味わう里芋団子

「芋名月」の由来になっている“里芋”を使った、おかずにもおやつにもなる「里芋団子」。

下準備に手間がかからない冷凍里芋を使ったレシピを紹介します。

お団子はまだちょっと早いかな…?というお子さんにもおすすめ。

我が家の1歳8ヶ月の娘も大好きなモチっとしたお芋のお団子です。
(食べる際の大きさには注意してくださいね。)


材料

冷凍里芋…300g
だし汁…2カップ
片栗粉…大さじ2程度
塩…少々
揚げ油…適量
※片栗粉を上新粉に変えてもOK。

作り方
1. だし汁で里芋に竹串がスッと通るまで茹でる。
(※加熱処理済みの冷凍里芋は茹ですぎに注意。)

2. 茹で上がった里芋をボウルに移し温かいうちにつぶし、片栗粉・塩を入れ練るように混ぜ合わせる。

3. 好みの大きさに取り分け、バットに並べる。
(多少手に生地が付くくらい緩めでも大丈夫です。)

4.熱が取れたら、片栗粉(分量外)をまぶして手のひらで団子状に丸める。

5.180℃に熱した油で、周りがカリっとするまで転がしながら揚げれば完成…!
(※低い温度の油で長く揚げると破裂する可能性もあるので注意。)

お子さんは片栗粉をまぶした後にころころ丸めるお手伝いするのが、手のひらに里芋がくっつかず成型もしやすいのでおすすめです。

 

手作りのみたらしあん

お団子と相性の良い「みたらしあん」。

とっても簡単に作れるレシピを紹介しますね。

材料(作りやすい分量)

しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ2
片栗粉…大さじ2
砂糖…大さじ4
水…150cc

作り方
材料全てを鍋に入れ片栗粉がダマにならないよう混ぜ合わせた後、弱火~中火にかける。

とろみがつくまで混ぜれば出来上がり。

ヨーグルトやトーストなどにかけても、意外と合いますよ!

お出汁をかければ、おかずにも◎

市販のつゆをかけたり、汁物に入れて味わうのもおすすめです。

 

秋分(しゅうぶんには、
小さな秋探しを楽しみ、先祖への感謝も忘れずに

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、秋分を境に暑さも和らぎ体感的にも秋の訪れを実感できる時期になります。

二十四節気は約15日間あるため「秋分」の期間も同様ですが、「秋分の日」は「祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日」とされ国民の祝日でもあります。

秋の彼岸とは…?

「秋分の日」の前後3日間が“秋の彼岸”の期間、先祖のお墓参りをする習慣があります。

彼岸にお供えする「おはぎ」。

春分の日には「ぼた餅」がお供えされますが、呼び名は違えど同じもの。

「おはぎ」は萩の花が咲く秋の彼岸、「ぼた餅」はボタンの花が咲く春の彼岸の呼び方になっています。

 

秋の七草を探してみよう

「秋の七草」を知っていますか?

七草粥で知られる「春の七草」のように食したりはせず、花を見て秋を楽しむための七草とされています。

秋の七草
・女郎花(おみなえし)
・薄、芒(すすき)
・桔梗(ききょう)
・撫子(なでしこ)
・藤袴(ふじばかま)
・葛(くず)
・萩(はぎ)

上から頭文字を繋げ、「おすきなふくは(お好きな服は)」で覚えてみてくださいね。

野に咲く花が多いため7つを揃えるのは難しいかもしれませんが、秋散歩しながら道端に目を向けてみたり、お子さんと図鑑を開いて探してみたり、季節を楽しむきっかけにしてみてはいかがでしょう?

みなさんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。

 

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