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NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「キレイを作る、常美菜レシピ」。

フードコーディネーターとしても活躍中のWeekender編集部代表コラムニスト國塩 亜矢子さんが、「体の中からキレイ」をテーマに、旬の食材を使って誰でも簡単に作れる常備菜レシピをお届けしていきます。

ここではこれを、“常美菜”と呼んでいます♩

今回は、5分で準備が完了する「鯛と野菜の昆布締め」です。

昆布締めと聞くと、本格的な和食で難しそうだと思いがちですが、実は昆布で挟むだけで簡単!

美味しい昆布を選ぶのが唯一のポイントです。

昆布で切り身を挟んだら、後は冷蔵庫に置いておくだけ。

和にも洋にもアレンジしやすい、ヘルシーな常美菜です。

 

鯛と野菜の昆布締め


【保存期間】昆布に挟んだ状態で、冷蔵庫で約1週間
【所要時間】(調理時間)約5分
※寝かせる時間が別途必要

材料(作りやすい分量)

・鯛の切り身…1さく
(※旬の鯛以外にも、刺身用のイカ・タコ・ホタテや、スズキなど他の白身魚の切り身でもOK)
・だし用昆布…適宜
(※あらかじめカットしてある切り出しタイプが便利!)
・大根、かぶなどお好みの野菜…適量
・食品用ラップ…適宜
・輪ゴム…3つ

作り方

1.鯛の切り身を挟むように、昆布を上下に張り付ける。
(ラップを敷いた上で作業をすると、あとが楽です。)

2.薄くスライスした大根など、お好みの野菜があれば【1】の上にのせる。
1段でのせきれない場合は、ミルフィーユのように昆布の間に挟み重ねていく。
(魚介類は上下に昆布が必須ですが、野菜を重ねる場合は最上部の昆布はなくてもOKです。)

湯がいた菜の花などを挟む場合は、しっかり湯切りしてから挟む。

(今回は、大根と黄かぶを使いました。)

3.空気が入らないよう、きつめにぴっちりとラップで巻く。
昆布の角でラップが破れやすいので、二重でしっかり巻くのがおすすめ。

両端・真ん中を輪ゴムで止める。
(こうすると、昆布と切り身がしっかり密着します。)

4. 冷蔵庫で一晩以上寝かせれば、完成!
薄くスライスしていただく。

2日、3日と寝かせるほど昆布のエキスが染み込み水分は抜け、身に弾力が出て味わい深くなります。
我が家では2~3日寝かせた昆布締めが人気!

安心して人と集まれる時期が来たら、ラップに包んだ昆布締めや野菜をそのまま、持ち寄りホームパーティーに持参するのもおすすめです。
ツウな感じがしますよ!

食材選びのポイント

魚の切り身は鮮度の良いものを。
活〆や天然物がおすすめです。
ドリップが出ていないものを選んでくださいね。

昆布は出汁用のものを。
羅臼・日高など産地によっていろいろな種類があります。
高いものでなくても構いませんが、「天然」「天日干し」などこだわりが感じられる国産のものがおすすめ!
スーパーで売っているものは、北海道産のものが多いです。

保存について

一晩以上寝かせることで昆布が魚や野菜の水分を吸い取り、代わりに昆布の旨味が食材にしっかり移って、臭みも消えます。
昆布に挟んだ状態で約1週間、冷蔵保存可能です。

味わいの変化を毎日楽しみたい場合は、切り身を2~3枚一度に仕込んでおくのがおすすめ!
その場合は、切り身と切り身の間に必ず昆布を挟んでくださいね。

アレンジ

まずはそのまま。
薄くスライスし、お好みの塩を少量つけていただいてみてください。
旬の鯛の甘み、昆布の旨味をダイレクトに味わえます!

カルパッチョやサラダ仕立てにも。

鯛を薄くスライスし、ベビーリーフなどお好みのサラダ野菜と一緒に、彩りよく器に盛りつけます。
ハーブやピンクペッパーをトッピングし、EXVオリーブオイルを回しかけていただきます。
キウイフルーツや柑橘類を一緒にトッピングすれば、より華やかで栄養価も高い一皿に。

ご飯の上に野菜やスライスした鯛をのせたら、濃い目に淹れた緑茶をかけ、あられ(砕いたおかきでもOK)や焼き海苔などお好みの具材をトッピングしてお茶漬けに。
朝ご飯や夜食にもぴったりです!

特に、2日以上寝かせた昆布締めを使うのがおすすめ。
昆布の味がしっかりしみ込んだ鯛茶漬けは、簡単なのに絶品です。

写真のお茶漬けでは、前回のコラムでご紹介した「ガーリック豆ご飯」を使っています。

体の中からキレイメモ

「良質たんぱく質」が豊富な鯛は春が旬。
脂乗りもよく、甘みも強いです。
鮮度の良い切り身を選んで!

昆布

旨味成分がたっぷりの昆布。
不足しがちな「ミネラル」も補給できます。

鮮度の良い旬の鯛は春の味わい。
お刺身とはまた違う、昆布締めならではの旨味を知れば、ちょっと大人気分。
保存がききアレンジも自在なので、本当に便利です!

最近は漁師さんや漁業連合などの産直サイトも充実しています。
旬のお魚が美味しい時期に、手作り昆布締めをぜひお試しください。

常美菜で、体の中からキレイと元気を磨きましょう!

<参考文献>
・「あたらしい栄養学」(高橋書店)吉田企世子・松田早苗/監修
・「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部) 上西一弘/著
・「からだにおいしい野菜の便利帳」(高橋書店) 板木利隆/監修
・「旬の野菜の栄養辞典」(X-Knowledge) 吉田企世子/監修
・「美肌美人栄養学」(X-Knowledge) 蒲生桂子/監修
・「食べる美女肌セラピー」(X-Knowledge) 伊達友美/著

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