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こんにちは。NEXTWEEKEND代表の村上萌です。

鹿児島県とNEXTWEEKENDとのお取り組みDiscoverkagoshima企画がスタートしたことを「渇望していたものは自然の中にありました。美しすぎる、冬の鹿児島での過ごし方。」という記事で書かせていただきましたが、現在、首都圏などに緊急事態宣言の発令中のためツアーは一時受付を中止することに…。

せっかくなので、12月の取材で私が叶えてきた、5つのWISHLISTについて5日間連続で綴っています。

気軽に旅に行けない今だからこそ、少しでも心地良い鹿児島の空気がお届けできたら嬉しいです。

まず、事前に立てたWISHLISTはこちら。

今回は4つ目の「好奇心をくすぐる、新しい体験をしてみたい」について。

この先がどうなるか、分からない」と聞くと、多くの人は不安に思ったり、なんなら腹を立てることすらあるかもしれませんが、それに目を輝かせて、わくわく突き進める気持ちを“好奇心”と呼ぶのかもしれません。

きっと誰しもが、子どもの頃は自然と持っていた力なのに、知識と経験が増すごとに削ぎ落とされて、なんでも“想定内”で収めようとしてしまうこと、期せずして、あっという間に先行き不透明になった今の時代だからこそ、この先がどうなるか分からないことに、ときめくことができる力が求められているのかもしれません。

歴史と自然、それから独自の文化を大切にしてきた鹿児島では、自分の中から湧き出てくる好奇心をくすぐられる瞬間がたくさんありました。

まずは奄美大島で印象的だった、泥染め体験。

泥染めとは世界で唯一、奄美大島だけで行われてきた伝統工芸。

絹糸をシャリンバイというバラ科の植物色素から作られた染料で染めた後に、泥田に浸す作業を繰り返し、色落ちしないよう化学結合させながら染めていく方法です。

今回はそれを体験させていただきました。

裸足で入る泥田は、ひんやりして柔らかくて気持ちよかったなぁ。
(同時に、冬にこんな薄着でそれができる奄美大島、すごいなぁ)


(壺から何が出てくるか分からない感じが、なんとなくジブリ感…。
本当は脱水機を眺めているだけなのですが笑)

小学生の頃は、授業で社会科見学があったり、修学旅行で伝統工芸の体験ができたりと、そんなことが身近にありましたが、私の場合、自分自身が社会に出て、“社会のお客さん”ではなく、“社会に対して貢献する人”側になって初めて、何かがずっと続いてきたことの尊さや、真ん中に誰かの思いがあることへの興味関心というものを実感したので、今こそこういった体験ができることが、楽しくて。

普段、私が何も知らずにカタカタとパソコンを打っている間も、職人は泥田に入り、この伝統を絶やさずに守り続けているということ。

1300年以上続く尊い歴史を体験し、自分で染めたTシャツは宝物になりました。


(なんとなくアシンメトリーに絞ってみました)

大島紬村
〒894-0411
鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945

 

そしてこちらは、鹿児島本土での新しい体験。

世界で唯一の天然砂むし温泉…!

首まで埋まってきました…!


(安心してください、砂の中ではちゃんと浴衣を着ています)

海岸に自然湧出した豊富な温泉を利用した、天然の砂むし温泉。

鹿児島の指宿(いぶすき)温泉では、約300年続いているという、言わずと知れた名物カルチャーです。

私は実は温泉ソムリエという資格を持っているのですが(すぐ取れるのですが…笑)こんな温泉はもちろん初めて。

じわじわと温かくなるのを感じながら、目を瞑ると、波音が聴こえてきて、ふわふわとした不思議な気分に。

目安は10〜15分くらいだそうですが、「もう出たいです」と言うと、いつでも出られます。

砂から出た時のすっきり感と言ったら、ヨガと温泉と睡眠を一緒にしたような気分。

海岸を歩いて、かけ湯で砂を流してから内風呂に入って更に温まります。

レトロで可愛くて、チルでしかない湯あがり時間には、指宿サイダーと、温泉で蒸したゆで卵をいただきます。

(もちろん大島紬村で染めたTシャツを着用)

砂むし温泉「砂湯里」
〒891-0511
鹿児島県指宿市山川福元3339-3
TEL 0993-35-2669

 

知らない文化に触れて、そこにはそれを紡いできた人たちの知恵があって、それをその土地で今もなお大切に守っている人がいて。

そんな、目に見えないバトンの存在に静かに興奮する鹿児島での時間でした。

今より先のことに、想定内のことなんてひとつもない。

いつだって分からない未来を自分で楽しく作っていきたい、とあらためて思ったのでした。

明日はついにラスト!

5つ目のWISHLIST「見るたびに嬉しくなる、旅のお土産に出会いたい」を公開します。

 

 

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