NEXTWEEKEND編集長 村上萌がつくる、季節の朝ごはん。
1月のテーマは「プラントベース (植物由来)」です。
みなさまの季節の朝ごはんのちょっとしたヒントになれば嬉しいです。
こんにちは。
この連載では、新年明けましておめでとうございます。
毎月季節の朝ごはんを綴るこの企画ですが、我が家では昨年末から、もっぱらアスリートの夫の意向に合わせてプラントベース(植物由来の食べ物を中心とした食事法)な食生活を取り入れています。
(これは毎朝一緒に飲んでいるスムージー。
大量の葉野菜とフルーツに加えてミックスナッツ、ヘンプオイル、チアシードが入っています。)
(SNSで教えてもらった、切り干し大根のトマト煮と玄米ご飯。
名前からして優しそうだなぁ…。)
プラントベース という言葉について馴染みがあるという方もいらっしゃるとは思いますが、「それ何?花屋さんの名前?」なんて聞かれることも十分にあるので、2021年の1本目は、具体的なレシピというよりは、その食事法についてちょっとご紹介したいと思います。
と言っても、私もまだまだ勉強不足で、発信するには時期尚早だとも思っているのですが、始めてからたった数ヶ月でも「大変そう、絶対無理!」「つらいね〜」「何を食べているのか、全く想像できない」と、想像以上にハードルが高いと思われていることと同時に、「実は興味がある」「できることから始めてみたい」という関心の声を聞くこともあるので、現状をシェアする気持ちで綴りたいと思います。
まず1番多く聞かれるのはヴィーガンと、プラントベースの違い。
ざっくりした定義を、私は以下で理解しています。
ヴィーガンは“生活の中から動物性のものを排除すること”
プラントベースは“植物性のものを積極的に取り入れること”
そのため、どちらも動物性の食事を摂らないというところは共通していますが、前者の場合、動物愛護の観点や思考の上での価値観のため、革製品や毛皮など、食事に限らず生活の中から動物性のものを排除されています。
それに対して、後者の場合は自身の健康やパフォーマンス向上の上での価値観のため、動物性のものを排除することが目的というよりは、植物性のものどう食べていくのか、ということが大切。
調理法や食材選びが重要になってきます。
結果的に、どちらの切り口であっても環境問題には行き着くところでもあるので、始める理由にも続ける理由にもなるのかもしれません。
世界では、あのポール・マッカートニーが“ミートフリーマンデー(週に1度、月曜日だけ菜食にしてみよう)”という活動を提唱していたりと、突然100%にしようだなんてハードルを上げすぎないことで、生活に身近な思考となっているようです。
約3ヶ月、この食生活をしてみて思ったことはこんな感じでした。
(と言っても、私はアスリートではないので、夫ほど完璧ではなく、できる範囲での実践ではありましたが…)
【身体の変化】
・日中にほとんど眠くならない
・肌とお腹の調子がめちゃくちゃいい
・数年ぶりに体重が減った
【それ以外】
・既成の出汁に頼らないので、食材のポテンシャルを知れて楽しい
・「何を作っていいか分からない」のは最初だけで、意外と慣れる
・買い物の後、冷蔵庫に直行しなくていいことが多くて楽(ずぼらですみません)
・ハンバーグも餃子も大豆肉なので、生肉のように手を小まめに洗わなくていいから楽(…すみません)
・外食の選択肢が極端に少ない(これはちょっと大変)
想像以上に「我慢している」という感覚がなく、まさに植物性を積極的に摂っているだけ、という気持ちで暮らせたので、今年もマイペースに続けていきたいと思っています。
せっかくなので、興味のある方におすすめの食材を少しだけご紹介します。
大豆ミート
これまでは名前の通り「お肉の代わり」のものだと思っていたので、「いや、全然肉と違うし、そうまでするならあたしゃ肉を食べたいよ…」なんて思っていましたが、肉と比べたり代わりだと思うのではなく、大豆肉という新しい食材との出会いを楽しんでいただきたいと思います。
まるで恋愛…!
常温で長期保存もできる上に、どんな味付けにもなってくれて、たんぱく質豊富。
そして、それなりにお腹にたまるので、ちょっとやってみようかなという方にはおすすめです。
どこのメーカーが良いかもよく聞いていただきますが、英語しか書いていないようなおしゃれな商品もたくさん試してみた上で、結果どれも大きな違いはないかな、というのが個人的な感想。
なので、近所のスーパーでも手に入るマルコメのダイズラボシリーズがお気に入りです。
私はメーカーよりも、フィレ、ブロックなど種類を重視して、湯戻しなどの必要がないミンチタイプ(要はひき肉のような料理ができます)がダントツおすすめです。
(ミートソースパスタにするとこんな感じ)
フムス
ひよこ豆を味付けしてペーストにしたもの。
当初、自分で作ろうと思って材料を買っていたのですが、その手間に対してコストコのフムスがコスパも良くて美味しかったので、諦めてしまいました。
20個入って1600円前後と、買っておくととっても便利!
これまでハムやチーズが盛られていたカッティングボードにはパンとフムスで。
キノコ
何をいまさら…、って感じですが、キノコが本当にすごい!
今までごめん!
コンソメブイヨンも、カツオ出汁も使えなくなったので、キノコの存在に支えられています。
絶対に常備しているのは椎茸、しめじ、エリンギあたり。
キノコを炒める時は基本的には強火。
フライパンに油を敷いて熱して、にんにくなんかとキノコを炒め始めたら、動かさないのがポイントです。
香りが立って、きゅう〜っと音がしてきたら裏返しにして、さっと塩と酒を回しかけると本当に美味しい出汁が出ます。
その出汁の中に、大豆ミートとカブを葉ごと炒めるとこんな感じ。
(カブもまた、焦げる直前くらいまで頑張ると本当に甘くて美味しい!)
キノコおそるべしです。
と、なんだか逆に長くなってしまった1本目の朝ごはん記事ですが、新年と言えば、新しい習慣を取り入れるのにもぴったりなタイミング。
あまりハードルを上げすぎず、食生活も見直して、プラントベースにかかわらず、できることから試しに取り入れてみることをおすすめします。
今年もどうぞよろしくお願いします!
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