こんにちは!
NEXTWEEKENDコミュニティマネージャーの永田 尚子です。
この連載「突撃!隣のWeekender」では、私たちと一緒にNEXTWEEKENDを作っている47都道府県の日常編集者「Weekender編集部」の中から、月間テーマにぴったりのメンバーにインタビューをしていきます。
今月の月間テーマは
【「これから見たい景色」#週末野心2020】
今回は、NEXTWEEKENDコラム「キレイを作る、常美菜レシピ」で、「体の中からキレイ」をテーマに、旬の食材を使って誰でも簡単に作れるレシピを提案してくださっている國塩亜矢子さんに、会社員を辞めた後に食関係の仕事を始めたきっかけと、2人のお子さんの育児をしながら自分らしく働き続けるためのコツを伺いました。
お名前:國塩亜矢子(くにしおあやこ)さん
兵庫県神戸市生まれ。大学卒業後から結婚するまで広告会社での企画・マーケティング業務や採用関連の仕事に携わる。結婚を機に関西から東京へ、仕事も総合職から事務職に切り替え、空いた時間で以前から興味のあった食の資格取得に励む。現在は各種資格を活用し、インナービューティー料理研究家・フードコーディネーターとして、女性のライフスタイルに寄り添った食の提案を各種メディアや自宅での少人数制の料理教室等を通じて行っている。
Weekenderになった年: 2018年11月(2018秋冬特別枠)
住まい:東京都
Instagram:@enjoytable_by.a
食の仕事や栄養学に
興味を持ったきっかけは?
なおこ:
食の資格や栄養に興味を持ったのは、バリキャリ時代に感じた身体と肌の不調がきっかけなんですよね。
あやこさん:
そうなんです。
もともと数字を追いかける忙しい総合職でしたが、結婚を機に暮らしにゆとりを持つために、派遣の時短で事務職に切り替えました。
ハードな仕事は嫌いじゃなかったんですが、夫の健康管理や家事もしていきたかったこともあり。
バリキャリ時代に向き合えていなかった食(栄養)には興味がありましたが、管理栄養士は大学や専門学校への入学や長期の実務経験など時間的なハードルが高かったため断念。
そんな時に友人の勧めで「ベジフルビューティーアドバイザー」の資格を知り、短期集中講座に通い取得しました。
▲「実家が食材を扱う自営業ということも影響しているかも」とも話してくれたあやこさん。
小さなころから旬の食材が当たり前のように身近にある環境で育ったそうです。
それをきっかけに食や栄養の奥深い世界にどんどんハマり、「調味料ソムリエ」や「女子栄養大学認定食生活指導士」「フードコーディネーター」「キッズキッチンインストラクター」など様々な資格を取得しました。
並行して、料理教室に通ったり、料理研究家の方々のアシスタントも経験させて頂きました。
資格をとって終わりではなく、
どう仕事への道を作ったのか?
なおこ:
今はさまざまな資格がある中で、資格を取った後にうまく活かせず、モヤモヤしている人も多いと思うんです。
どのように仕事への道を作ったのですか?
あやこさん:
正直、最初はそれを仕事にしようとは思っていなかったんです。
自分の好きなジャンルで勉強して、それが家族の健康や子供の食育に役に立つならいいな、という気持ちでした。
転勤がある夫の妻となり、自身のキャリアの変化を受け入れることに初めは戸惑いもありました。
資格を取得したことで気持ちを切り替え、「どこに行っても、在宅でできること」に注力していこうと決意し、はじめは自身のSNSなどでコツコツと発信することを習慣化しました。
自分が惚れたレストランやビストロのシェフに、インナービューティーを軸にしたコラボイベントの企画を提案して、講義内容にあったスペシャルメニューを一緒に考え、季節ごとにイベントを実践したり。
そうこうしているうちに、初めに取得した資格元である野菜ソムリエ協会からコラム執筆やセミナーでの登壇の仕事のお話をいただいたり。
料理写真を勉強してスタイリング写真をブログなどで発信していたら、フードコーディネーターとして企業広告のフードスタイリングのお仕事にもお声がけ頂いたり。
小さいけれど様々な発信を重ねていく中で、仕事につながったり、自分の学んだことが自分や家族だけではなく、多くの方の役に立てるんだと気づき、やりがいを感じるようになりました。
▲器やスタイリングも美しいレシピコラム。
「たっぷりキノコのすだちマリネ」より。
そのあと、妊活中に在宅の通信授業で「食生活指導士」をさらに取得。
冷えをとり、たんぱく質を摂るなど、自身の妊活に併せて実践しながら勉強していたのですが、女性はライフステージによって必要な栄養素も変化すると気づいたんです。
最近では、その人の肌の調子や生活リズムから今必要な食材を見極めることもできるようになりました。
占い師みたいと笑われますが(笑)
色々と学んだからには「食」という毎日の当たり前の行為を見直し、その大切さに意識を向けるきっかけを多くの方に伝えたいなと考えています。
特に「美容に嬉しい栄養」「家族の健康」を切り口にすることで、料理が不得意な人や栄養に興味がない人にも伝わりやすいと感じています。
そんな想いもあり、お料理好きだけをターゲットにしているわけではないNEXTWEEKENDにてコラムニストに応募。
常備できる美のレシピというテーマで「キレイを作る、常美菜レシピ」を連載させてもらっています。
▲パーティーでも使える常備菜レシピ「かぶのファルシ」
育児に家事に忙しい日々の中で
好きな仕事を「続ける」秘訣は?
なおこ:
育休中で何か世の中の役に立てたらなと悩むママたちもいる中で、現実には育児や家事を抱えて身動きが取りにくい人が多いはず。
食の知識を仕事にして一歩を踏み出そうと思えたきっかけと、続ける秘訣はなんですか?
あやこさん:
「できる範囲のことを無理なくすること」が大事だと気づきました。
今思い返せば、総合職時代は無理をしていたんだと思います。
仕事は好きで、毎日辛いと思っていたわけではないけど、身体と肌に疲れが出ていましたね。
今でも、「少しでも仕事になるようにがんばらなきゃ」というよりは「好き!」という気持ちで楽しく学びを深めている毎日です。
例えば、今はまだ子どもが小さいこともあり、家族でのお楽しみはキャンプ!
とはいえ気になる紫外線ダメージを極力抑えるために、キャンプ中の食事メニューには紫外線対策に効果的な食材を取り入れたりして密かに楽しんでいます。
▲「仕事はもちろん、子どもたちと自然の中で思い切り遊ぶ時間も大切に。心身ともにリフレッシュできますし、今しかないかけがえのない時間だと感じています」
他にも、友人から朝の仕事がはかどらない、育児疲れで疲労が抜けない、などの相談を受けては「このアロマを炊いてみては?」「抗酸化作用が高い赤パプリカを食べて!」「疲労回復にはこれだよ!」などアドバイスすることも。
そんな風に、日常の楽しみと仕事の境界線もないくらいに「食」まわりの知識を無理なく楽しく学ぶことが好きなんだと、つくづく感じる毎日です。
そんなあやこさんの「#週末野心2020」は、「アロマやハーブの力を活かすメディカルハーブについて学びたい」。
(メディカルハーブとは、身体の不調に対して、薬を飲む前にハーブティーやアロマの力で緩和することを目指す療法)
「興味のあることひとつひとつに向き合っていくと、いつか点と点が繋がってオリジナルのアウトプットが出来るようになるのかもと思っています。
今は仕事にコミットできる時間が限られているので、お断りしてしまうオファーもありますが、自分のペースをつかむことと無理をしないことで長く挑戦し続けたいです。」だそう。
1.今改善したいことは何か、興味のあることは何か、自分の生活を見つめてみるとその先に「やりたいこと」のヒントがある。
2. 最初は自分の興味のあることを学び、身近な人の役に立ててみる。
それを発信し、積極的に行動することで仕事にすることもできる。
3.ライフステージが変化してもそれに合わせたほどよい加減を知ることで、やりたいことは続けられる。
変化を受け入れることも大事。
おまけコラム:
NEXTWEEKENDと私
あやこさん:
何社かのメディアでコラムを書かせてもらっていますが、NEXTWEEKENDでの連載は、読者がすぐに試して投稿してくれるので、その反応が嬉しいんです。
過去一番の手ごたえを感じたのは、「オイルサーディン缶で作る、さっぱりマリネ」。
暮らしをよりよくしたい読者に届けるコラムとして「常美菜」というタイトルを提案してもらい、連載が叶ったこと、夢のようです。
▲材料も工程も簡単で、見栄えもよく美味しいと、試してくれる人が続出!
インタビューを終えて…
あやこさんの常美菜コラムには、食材ごとの豆知識が盛りだくさん。
例えばトマトには、“抗酸化作用(細胞の酸化を防ぐ働き)が高い「ビタミンC」や「カロテン」(体内でビタミンAとして働く)、「リコピン」などが豊富。”と書かれていて、何も知らずに食べていた頃よりも身体に効いている気がするのでお料理も楽しくなるんです。
電話でのインタビュー中も、お子さんの声が奥でワイワイと聞こえました。
幼稚園なのでお昼14:30にはお迎えを終えて帰宅。
夜まで長いでしょう?と聞くと、「いえ、ここから夜までの間は兄&妹の2人で遊んでくれるので、夕飯の支度と仕事をしますよ!」と言うあやこさん。
日常のリズムを見つけて、波乗りをするように家事と育児と仕事を両立させることができるのは、無理をしないから。
ご自身やご家族の体調も、栄養面を考慮した食事で支えられているのだと思います。
いきなり大きな夢を掲げることは難しくても、身近な人の役に立ってみることから自分らしい道が開けてくるのかもしれませんね!
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