NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、29歳で今の彼と結婚するか別れるか悩んでいる相談者さんからのお悩みです。

萌さん、ご出産おめでとうございます。
いつも萌さんやNEXTWEEKENDの発信を楽しく拝見させていただいています。
ご家族も増えて、さらに幸せそうな萌さんの生活は、こちらまで幸せな気持ちになります。
温かい雰囲気、とても憧れます。
今回お悩み相談をしたい!と思ったのは「今の彼と結婚するか、別れるか」ということ。
私には遠距離でお付き合いをして1年半程の彼氏がいます。
彼は大学の同級生で、社会人になってから再会したのですが、付き合うことになった時には私は地元に帰ることが決まっていたので、バイトの雇用が切れたら再び彼と暮らす為に上京することをお互いの話し合いで決めていました。

当時は「再び上京する!彼が大事!」という思いがあったので、自分のやりたい仕事ではなく彼の休日に合わせた仕事を選び(バイトにしたのも近いうちに上京する為)、毎月私が会いに行ったりと、彼の希望を最優先して過ごしてきました。
上京は彼の今住んでいる部屋へ同棲して、そこから再スタートの予定。
それも「狭くても早く一緒に住みたい」という彼の希望に応えてのことでした。

けれども、ようやく約束の時が間近になった途端に「2人が悠々と暮らせる広い部屋に住めるように、お金を貯めてから上京してもいいよ」と言われてしまいました。
彼も私も転職をしたばかりで経済的に厳しい現実があるので、確かに正しい選択だったのかもしれません… ですが、アラサー女が(笑)地元に戻って落ち着くつもりから再び上京することを決意し、目標があったからこそバイトの任期延長も断り、家族も巻き込んできたので、あまりにも無責任な彼の発言はとてもショックでした。
そして彼は私に対して、その程度の決意・想いだったのかと感じてしまいました。
彼も悪気があってそのような言い方をしたのではなく、結婚も考えてくれているようです。
ですが私の彼への想いは薄れて、このまま一緒になることに正直不安が大きくあります。
それでも私ももう29なので、これを逃したら…と思うと、一歩踏み出せない自分もいます。
自分らしく生きたい、幸せを感じていたい、良きパートナーと一緒にいたい、そんな自分の気持ちに気付きつつ彼に対するケジメはつけられずにいます。
萌さんは今の私の状況をどう思いますか?ご意見いただけると嬉しいです。
(29歳・女性)

札幌の家から見える景色は、あっという間に真っ白になって、この土地に住んで4年目を迎えた今でも「ずいぶん遠いところへ来たもんだなぁ」なんて思ってしまう今日この頃です。

お悩みの投稿ありがとうございます。

私は、相談者さんの彼の言葉、そんなに悪く捉える必要ないんじゃないかなと思ってしまいました。

同い年ということですが、男性の29歳と女性の29歳では、理解しているように見えても、そもそも感覚がかなり違うと思います。

相談者さんにとっては「この年齢でこんな覚悟したんだからしっかりしてよ」と思うかもしれませんが、彼にとっては「まだ自分も20代だし、もう少し安定してから迎え入れてあげた方がいいのかな」くらいの感覚での発言だったのかもしれません。

あるいは、相談者さんの家族からの期待なども感じ取って、少しプレッシャーに感じてしまったなんてこともあるかもしれません。

とはいえ、はいそうですかという訳にはいきませんよね。

ここはひとつ、同い年だけど少し年上になったような気持ちで「大丈夫だよ、一緒にここから始めてみよう」と、肩を組むようなつもりで寄り添ってみてはどうでしょうか。

狭くても、2人の理想を話し合いながら生活スタイルを整えて、休みを合わせながら暮らしていく…、とにかく一緒にいることが何よりも楽しいということが伝われば、彼だって安心するはずです。

彼への気持ちが薄れたと書いてありますが、それ以外にも理由が沢山あるのだとしたら、別れても良いかもしれませんが(むしろ気持ちのない人と、焦って結婚する方が辛いと思うので。)そうではなく、今回の彼の発言への怒りがそうさせているだけなら、相談者さんが彼より一回り大人になってみると、彼の気持ちも理解できて、愛が再び戻って来るかもしれません。

世間には色々な出会いがあると思いますが、私の知る限り同級生と再会してそれが愛となり、結婚している人たちって、絆が深いような気がします。

社会に出てどれだけ格好つけて暮らしていても、昔を知っている人にはそれすら見抜かれているから、お互い安心する部分もあるんでしょうね。

私の両親も同窓会で再会して結婚していますが、父が母の家にピンポンダッシュをしていたことや、誰の誕生日会に一緒に行ったなんて話をしたりしてよく笑いあっています。

そんな風に小さい頃を知っているせいか、二人とも「夫婦」というだけでなく、まるでお互いを育てたかのような目線で「可愛い」と思っているような気がするんです…。

父なんて、よく母の頭を撫でて褒めたりしてるし…笑。

なんて、謎な両親のノロケになりましたが、何が言いたいかというと、世の中に男性は他にも沢山いますが、昔を知っている人の数はこれ以上増えません。

その中に結婚したいと思うような人が現れたのは、とっても素敵なことだと思います。

繰り返しになりますが、もし許せるのであれば今回相談者さんはちょっと大人になって、彼の立場で気持ちを想像してみつつ、彼の生活についていくのではなく、2人の生活をどう作っていくのか、今一度そんな風に2人の未来を考えてみてください。

いずれにしても、相談者さんの幸せな未来を祈っています!

 

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