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子育て交換日記のバトンが、トップバッターの私の元へ戻ってきました。

前回これを書いた時、娘はまだ保育園に通っていたのに気づけば小学生…!住む場所も長崎から横浜へと変わり、随分と日常が変化しました。「常にある日」と書いて日常なのに、あまりにあっさりと最後の日が来るわけで、こうして当時の日常と感情を定期的に綴る機会があるのはありがたいことです。(これも毎回書いている気がするのだけどw)

さて今回の交換日記のお題を何にしようかと考えた時に、ようやくほとんどの走者(?)の子どもたちがある程度喋れるようになって、それぞれの性格や特長が顕著になってきたので、親と子の関係的なものが綴れるのではと思っています。

子育てをしていると、自分が小さかった頃に体験して嬉しかったことや、嫌だったことを思い出すことはしばしばあって、それを自分なりに糧にして編集しながら、より良いものを与えたいと願いますが、とはいえ重要なのは自分と子どもはまったくの別人であるということ。いくら似ていたって、個性や特長はそれぞれのもの。今回はそんな子どもたちを前に、各自が親として日々感じている「意識して、のばしてあげたいなと思っていること」にしようと思います。

私の場合、今のところは大きく分けてこの3つ。

1. 根拠のない自信
2. 独創性
3. 伝えること

 

根拠のない自信


周辺環境や自分を取り巻く要素がどれだけ変わっても、「自分なら大丈夫」だと思える力。

これは簡単には培えない、とても重要なものだと思っています。私自身あらゆる挫折の際に「う〜ん、困った。さてさて、次はどうしようかな」と思えたのは、この力のおかげ。ネガティブとかポジティブとかそういうことでもなく、何も持っていない自分自身を信じられる力なんですよね。

これは絶妙なサポートと自立が必要で、ひとまずやらせてみることももちろん大切だし、だけど、なんでもかんでもやらせるのではなく、子どものうちは特に成功体験が味わえるように親がある程度挑戦対象を選び、そうなるようサポートするということも重要だと思っています。まぁ、そんな難しいことをせずとも「◯◯(名前)なら大丈夫じゃない?」と本気で親が思うということが一番な気も。その気持ちは会話の端々で伝わって子どもの自信になるはず。

私はよく娘の動画を撮りながら「将来、彼女のドキュメンタリーが制作される時に素材提供依頼されたら今日のものを渡そう」なんてとんでもない妄想までしていますが、特別扱いすることが特別を作る。そう思っています。

 

独創性


どこかに出かけようとすると「ちょっと待って!」と言って、かなり気合を入れた装備で部屋から出てくる我が家の娘。

正直、変か変じゃないかとかで言うと変なのかもしれませんが、堂々としているのでもはや格好良い。人によっては人魚の洋服でサングラスをかけている状態の子どもとコンビニに行くのを恥ずかしいと思うかもしれませんが、なぜか私は結構誇らしくて…笑。今の時点ではファッション云々というよりはその姿勢をのばしたいと思っています。

誰かにどう思われるかを気にしたり、説明するためではなく、自分が自分らしくあるためのものを選ぶという生粋のパリジェンヌみたいな彼女の独創性は、もはや私には羨ましさすらあって。このまま貫いてほしいなと願っています。(でも面白いから全部記録しておく)

 

伝えること

誰かとの別れ際に、私は娘に対して「はい、一期一会して〜」と必ず声をかけています。

それはまるで「ありがとう」と同じくらいのカジュアルさで。一期一会の個人的な理解としては「今回が最後になる可能性もあるから、後悔のないように気持ちを伝える」ということ。

生まれてからすでに3回も大きな引っ越しを経験した娘は、その言葉を身をもって知っているはず。その甲斐あってか、娘は「大好きだよ」「会えて嬉しかったよ」を、ハグをしながらド直球で伝えます。

正直娘に自分のできないことを託してしまっているところもあるかもしれませんが、性別年齢問わずフラットに人間関係を築いている娘を見ると、伝えることってやっぱり大切だよな、と痛感します。思春期になっても大人になっても、このままでいてほしいなぁ。

 

さて、次は3人兄弟を育てる尚子ちゃん!

3人も育てていると、個性も特徴ものばしかたもそれぞれで、その中でも日々がすごい勢いで過ぎていくので、もはや子育て兼スタートアップ経営者のようなのでは…と察してはみるものの。

三者三様だとは思うけれど、なおちゃんは今、子どもたちのどんなところをのばしたいと思ってる?(あ、昨日は玄関の前に沖縄土産のパパイヤ置いてってくれてありがとう)

 

Illustration:Chiharu Nikaido

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