大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、こんなお悩みです。
萌さまの明るいコラム、アドバイス楽しく読ませて頂いています。
今日は深刻な旦那のことで相談させて頂きたく、応募しました。
1年程前、結婚しました。2019年彼は知り合った当初とても優しく、明るい人でした。結婚に至るまで、彼が鬱病を発症し休職するなど、大変なことがありましたが、私は仕事帰りに彼の家に寄ってご飯を作って家事して実家に帰る→翌朝自分の仕事に行く→彼の家に行くというような看病生活を7ヶ月送り、彼が復職、体調が戻ってきたタイミングで2022年同棲しました。
1年の同棲を経て結婚しましたが、付き合っていた時とは全く異なる態度に急変しました。彼からすると結婚=契約のようなもので一度結婚したら簡単には別れないだろうという考えがあったので、無自覚に、悪気なく本性を出してきました。
・女として見てないと平気で言う
私がそんな事言われたら傷つくって分からないの?と言うと、俺は間違っていないと言い返してくる。
・新婚だが夫婦関係が面倒くさがられる、彼は1人処理する
私が求めるとラブグッズで適当にあしらわれ、2人で暮らしているが1人のように感じることもあり枕で涙する日もあります。
・家事を手伝ってくれない
家事を分担しており、彼の担当は洗濯物で私も洗濯物を手伝いますが、私の家事(買い出し)を一部手伝ってほしいというと「俺は洗濯物手伝ってほしいって言ってない、お前が勝手にやってるだけ」と言われます。
・平等公平の言葉が大好き
年収は150万差があるが雇用形態は正社員としては同じと言われ家賃、生活費、家電購入など十円単位で折半。生活費は3万円しか払ってくれず私が払う3万円と合計6万円で生活。
・ベッドを2台並べて寝ています。行為の目的ではなく少しスキンシップしたくて寝る前に彼の布団に入ってしばらくすると「あと何分?」と言われる。出ていかないとあと何分?を言われ続けます(あと何分で自分の布団に戻るのっていう意味です)。
彼のことを周りに話すと、あまりにも思いやりに欠ける普通の人の心じゃできない言動で、何かの発達障害、病気ではないか?と言われています。私は彼が本当に大変な時、自分が痩せるほど一生懸命尽くして支えてきましたがこんなに辛い思いをしてまでこの生活を続ける必要があるのか…と思っています。結婚生活はこんなものでしょうか。
(31歳・会社員)
今日は娘と共存する部屋でこの原稿を書いていますが、昼ごはんの後お互いに集中する時間を過ごそうと会話をし、彼女は「もののけ姫」のDVDを観て、私はAirPodsで「滝の音」を爆音で流して今に至っています…w
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。今回新しいカテゴリーの深刻なお悩みが多く届いていたので選定に悩みましたが、「結婚とは」という議題が自分の中でタイムリーな話題だったのでこちらを選ばせていただきました。
そもそも、相談者さんは今、どうして彼と結婚していますか?彼が大変な時に自分が尽くしてきたから?いつか優しかった昔の彼に戻ると信じている?まだ1年しか経っていないから周りに迷惑をかける?それとも彼のことが大好きだから?「結婚生活はそんなものだと思いますよ」と私が言うことで、これから先耐えていけそうでしょうか…?
相談者さんの場合経済的に支援されているわけでもないようですし、皆婚時代でもないこの令和に、彼とこれから先も婚姻生活を続けていくかどうかはご自身で決められるはずです。もし今後の人生で子どもが産まれるようなことがあっても、拝見する限り、彼は変わらないどころか相談者さんは益々寂しい思いをするのではないでしょうか。
子どもができて決断しづらくなる前に、これから先も一緒に歩いていきたい人、共に子育てをしたい相手かどうかは早く判断した方がいいと思います。1年前、相談者さんは幸せになるために結婚したはずです。今の延長線にそれが想像もできないのであれば別の決断をするのは悪いことではありません。
「結婚とは」の議題がタイムリーだった理由として、実は先週末15年連れ添った友人夫婦の「離婚式」なるものに参列してきました。なかなか聞きなれないものですし、人によっては理解できないかもしれませんが、私は友人夫婦2人のことを益々好きになりました。夫婦としては終わりを迎えるものの、相手の人間性を互いに尊敬し、そして自分自身の人生を諦めていないと感じました。
印象的だったのは、おそらく結婚式以上に「愛している」「大切」というセリフが頻出して、これも本当の気持ちなのだろうけど、これから先、より幸せになるために、自分の毎日を好きでいるために、そして自分だけでなく相手の人生をも応援するために、違和感に蓋をして一緒にいるのではなく、とことん向き合って話し合えたからこそ迎えられた当日なのだと思いました。「今日ここに、最強の独身2名が爆誕しました…!」という司会の締めの言葉には、潔さと自信と希望を感じました。
私自身は、その式に出てむしろこれから先も夫と一緒にいたいと感じましたが、どこかで“嫉妬”のような気持ちもあって、それは夫婦生活というよりは、“私たちは誰も、周りに説明するために生きているのではない”という素直なメッセージに対して奮い立たされるような感情だった気もします。いくら我慢をしていても誰も誉めてはくれませんが、常識から外れると余計な心配をする人や批判をする人が出てきます。でも、自分の人生の責任は自分しかとれない。そんなことを考えさせてくれた時間でした。
相談者さんの人生、このまま我慢しながらなんとかやっていくこともできるかもしれませんが、どうか幸せになる決断を貪欲に繰り返していってくださいね。その結果は、必ずしも彼と離婚するということにはならないかもしれませんが、このまま耐え忍ぶだけでは改善の未来はやってきません。応援しています!
お悩み募集中!
「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。
大きな声では言いづらいけどちょっと誰かに聞いてほしい…
そんなお悩みがある方はぜひ以下のフォームからご投稿ください。
お悩み投稿フォームはこちらから
※すべての質問に回答できるわけではございません。
また、頂いたお悩みはNEXTWEEKEND/村上萌の発信する他のコンテンツで使用させて頂く場合がございますこと予めご了承のほどよろしくお願いします。
「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。