大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、こんなお悩みです。
萌さん、こんばんは。
昔東京タワーでヨガイベントがあった際にお会いした(一方的にですが笑)ことのある者です。
今、2歳になったばかりの娘がおり日々仕事をしながらバタバタと過ごしております。
タイトルのとおりですが、そんな日常でも頭の片隅に常に「義両親に娘を会わせなきゃ」という考えを持つ一方で、「会ってまた軽口叩いてきたらこう言い返してやる」とシミュレーションしている忙しない自分がいます。
夫と結婚したのは約5年前になりますが、義両親とも元々は良好な関係でした。
コロナをきっかけに連絡(メールと電話、一方的な物資の宅配)が増え、夕飯時に電話がきたりして正直連絡不精なわたしは面倒くさくなってきていました。
近所に散歩した際の義父の自撮り写メが送られてきた頃から気持ち悪さを感じ始め、夫に対する過保護なコメントを度々私宛にメールしてくる義母に面倒くささも感じるようになり、彼らへの返信も次第にしなくなりました。
義父に対しては、妊娠報告の電話をした際に「おめでとう」の言葉なくセクハラまがいな発言をされたことで、流産した上で授かったことを汚い意見で返されたことにショックと人間性に腹ただしくなりました。
無駄に距離感をつめてくる義父が、新卒入社した会社にいたセクハラおじさんの存在をフラッシュバックさせ、生理的に無理と感じるようになりました。
夫は「母親の心の安定が娘の発育にも大切だから、無理に会わなくていいよ。両親にも話しておく」と話をつけてくれて1年半が経ちます。
2歳の娘も理解できることが増えてきて、わたしの実両親にはなついています。
夫は「別に祖父母が4人いなきゃいけないわけでもないから。まぁあっちは会いたがっているけど」と言います。
夫がここまでわたしの精神安定を優先してくれているのは有り難いのですが、夫のために一度そろそろ義両親にも娘を見せなきゃと思うことがあります。
しかしそれとセットで、絶対触らせないし挨拶だけしてさっさと帰る。
こう言ってきたらこう言い返してやる、と黒い気持ちでのシミュレーションを必ずしてしまいます…本当は、娘と四人の祖父母と仲良く過ごせる関係性でいたかった。
でも、先日夫から「父は妊娠報告のときの発言を反省はしてないよ」と聞いて余計にひいてしまいました。
こんな気持ちで父方祖父母に会わせない私は、娘から祖父母を取り上げているのでしょうか。
(34歳・会社員)
今週は長野と淡路島に出張があったのですが、どの先でも1日の終わりにサウナに入ることができて、ちょうどふたご座流星群のタイミングでもあり外気浴中に綺麗な流れ星を見られるというラッキーウィークでした…!
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
距離感や切り口が心地よくないのに家族だという事実、それだけでなく怒りの気持ちにもエネルギーを割いて、なかなかの心労でしたよね。よく頑張りましたね…。
詳しいやりとりは分かりませんが、旦那さんが理解して尊重してくれていることが何よりの救いだと思いました。
好きで一緒になった人の家族とも良い関係でいられるのがベストですが、この時代ですし、代々伝わる家同士の結婚なんていう環境でないのであれば、自分のことを“義父を許せない嫁”“普通ではない義両親関係”などと思って苦しまずに、もうこのスタンスが自分にとっての現状のベストだと思ってもいいのでは…?と思いました。
そもそも、こう言われたらこう言い返そうというシュミレーションにも気持ちが削がれますし、実際にそんな戦闘体制で会うことになっても今以上に関係が悪くなってしまうような気もします。
ただでさえ2歳の可愛い盛りの子が自分たちの孫だなんて、おじいちゃまおばあちゃまにとってはたまらないはずです。
それを触らせないなんていうことはおそらく不可能なのではないでしょうか。
そこでさらに大喧嘩になったり、相談者さんにストレスがかかって怒りのエネルギーが増えてしまうのであれば、いっそのこと、旦那さんが会わせたいと思っているなら任せる&相談者さんはもうその場には行かない、という選択が良い気がします。
これだけ価値観が違って、相談者さんが傷ついている発言を反省してくれないのであれば、旦那さんには、正直に「会いたくないらしい」なんて伝えてもらう必要もないと思います。
それを伝えて反省してくれたり改善の余地があるならまだしも、そうでないなら対決することも悪化させることもなく、「最近調子が悪くて」とか「仕事が忙しい」とか、一旦そんな理由で家族と自分の心を守るのが良さそうです。
義実家に行く際に、その場に自分がいないと娘さんが心配だという気持ちもあるかもしれませんが、そこは旦那さんに言葉を選びながら不安を伝えつつ、対応は任せてみるのはいかがでしょう。
ちなみにこちらのご相談に向き合うために少し調べてみたのですが、以下のデータを引用すると「義実家との関係は良好?」という質問に対して、「はい」と答えた人は半分程度。
ほとんどの人が何かしらの問題を抱えているようです。
「義実家への帰省やルール」に関するアンケート調査(カジナビ調べ/2020年)
普通にこだわらず、罪悪感を抱えすぎず、ご自身の心地よい付き合い方が見つかりますように!
応援しています。
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
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「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。