NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、こんなお悩みです。

こんにちは。
萌さんの考え方が大好きで、いつも萌さんの言葉を自分に言われているかのように熟読しております。
そんな萌さんからのお言葉をぜひいただけないかと思い、何回目かのご相談になります。
今回はぜひ採用してください!笑 
28歳の会社員ですが、私は熱しやすく冷めやすいタイプで、やりたいことや興味あることがたくさんあって、すぐ飛びつくものの、長続きせず次のものに興味が移ってしまいます。
仕事も、本当は選択と集中をすることでスキルをつけたり、今後のキャリアの積み上げをしていきたいタイミングなのですが、自分の興味があることもすぐに変わるので、もはや自分を信用できず、ずっとやりたいこと探しをしている感覚です。
自分に振り回されているようで、嫌になります。
やりたいことや興味がすぐ変わる私でも、キャリアを築くためにはどうしたらいいのでしょうか?
萌さんならどんな風に行動するのか、知りたいです!
(28歳・会社員)

今日は個人的には懐かしい神戸空港でこの原稿を書いています。

洋食屋があったので娘はカレー、私はステーキを食べてそれぞれに食後のゆっくりタイム。

子どもとの飛行機も随分と楽になったなぁ。

さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。

しかも何度目かのお便りとのことで、今回選ばせていただけてよかった…!

沢山いただくお悩みを拝見していると、「楽しいと思えることがない」「好きなものが見つからない」という方が圧倒的に多いので、“自分の好奇心についていけない”なんて、言い換えれば、“いつも何かに夢中”ということだし楽しそうでいいですけどねぇ。

ただ「できること」と「やりたいこと」を少しだけ分けて考えてみてもいいのかもしれません。

仕事にするのであれば、どちらにも「他人から求められること」という要素も必要ですが、ステップとしては「できること」を他人から求められるものに変えていきながら、その方向性を「やりたいこと」軸で操縦して行く…、そんなイメージがいいんじゃないかな、と思います。

たとえば航海をしているとしたら「やりたいこと」は目指す島や、その先にある理想の生活だとして、嵐が来ても安心だと感じられる船の強度を表すのが「できること」なのかな、と思います。

「やりたいこと」というのはオリジナリティで、説明する必要もなくて、モチベーションで、常に自分の明日を楽しくしてくれたりする大切な要素です。

それがあるからアクセルを踏めたり、仲間が集まってきたりします。

それがないと、いくら船が強くても、嵐が来た時に「もうやめよっか」なんて簡単に諦めてしまうかもしれないので、本当に重要です。

だけど「やりたいこと」そのものを他人から求められる形に変えていくのは簡単ではないし、そうすることが必ずしも楽しいとは限りません。

そんなことを言っていますが、10年前の私なら「やりたいこと」をとにかく形にし続ければ、その中で自分らしい道が見つかるよ!と言っていたと思います。(いや、3年前でも言ってたかも…)

だけど歳を重ねたおかげで、「やりたいこと」はゴールではなくエネルギーだと言うことが分かったので、どんな好奇心にも対応できる自分なりの基盤(強みとか、歴史とか、人間関係とか)こそが重要だなと改めて感じているのが今の景色です。

好奇心が尽きないことはまったく悪いことではないし、それが出会いや転機になることだってあると思います。

だけどたったひとつの正解を追い求めていてもきっとそんなものはないし、「これだと思ったのにまた違った…」と運命的な出会いに依存して、いつまでも好奇心に振り回されてしまうかもしれません。

好奇心をエネルギーとして楽しむためにも、まずは今自分が持っているもの、現在地を自分なりに理解してみてください。

努力しなくてもできることや自分の想像以上に人に評価してもらえることなど、探しに行かなくても今の相談者さんの中にもじゅうぶんに原石はあるはずです。

少し苦しいかもしれませんが、振り返るときっと楽しいプロセスになるはずです。

応援しています!

 

 

お悩み募集中!

「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。

大きな声では言いづらいけどちょっと誰かに聞いてほしい…

そんなお悩みがある方はぜひ以下のフォームからご投稿ください。

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※すべての質問に回答できるわけではございません。
また、頂いたお悩みはNEXTWEEKEND/村上萌の発信する他のコンテンツで使用させて頂く場合がございますこと予めご了承のほどよろしくお願いします。

「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。


▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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