NEXT WEEKEND DATE

大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。

この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。

今日ご紹介するのは、こんなお悩みです。

こんにちは。
NEXTWEEKENDの皆さんが作り出す世界観や、萌さんのライフスタイルが好きでいつも楽しませていただいています。
そんな中、夫(2歳年下)との関係で悩んでいます。
結婚して4年目、3歳と0歳の息子がいます。
うちの夫について、良く言えば、穏やかでこだわりがなく優しい、でも悪く言えばいつも受け身で喜怒哀楽が少ないです。
付き合っていた頃は頑張って会話をしていたのでしょうが、仕事で疲れているのもあるからか、家での素の姿は寡黙で無口なようです。
例えば、普段の料理についてメニューのリクエストや味のコメント等何もなく(あったとしても普通、としか答えません…涙)文句を言わず食べてくれてありがたい反面、何か気合を入れて料理をつくったとしても「すごいね!」「おいしいね。」の反応がなく、とても悲しく虚しい気持ちになります。
誕生日何食べたい?と聞いても何でもいいと言われ、祝う気持ちもなくなったのが正直なところです。
それと同時に、いずれ二人の息子が大きくなった時に、この父親の姿を見てどんな風に育つのか…ママをたてる発言もしてくれないので、家族の中でひとりぼっちになるのではないかと心配になります。
夫婦の老後もただの同居人になるのではないかと今から「熟年離婚」という言葉が頭をよぎります。
他人を変えるのは難しいと分かっていますが、萌さんならこの状況をどのように捉えて、どう接しますか。
アドバイスいただけると嬉しいです。
(34歳・会社員)

今日は12月とは思えないような暖かい1日で、半袖でホットワインを飲むというちょっと変わった週末を過ごしています。

さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。

相手の反応によってこちらの感情も育っていくものだと思うので、無反応だと少しずつこちらも伝えることが虚しくなっていってしまいますよね。

もしかすると旦那さんは、“無反応”=(イコール)与える影響はゼロだと本気で思っているのかもしれません。

何かを言うことで相手に迷惑をかけたり状況を変えてしまってマイナスが起こり得るくらいなら、余計な波風を立てないためにもゼロでいたいと思っているのかな、と。

彼とこれからも一緒に過ごすのであれば、相談者さんのためにも無反応はゼロではなく相手の心を削り得ることだと、ちゃんと伝えてあげたほうがいいかもしれません。家族というのはもはやお互いがお互いにとってのインフルエンサー、“何も伝えない”というのはゼロを保つのではなくマイナスなのだと。

以前あるご夫婦が、「少しゆっくりする」について、女性側の方は“3日くらい休む”と思っているのに対して、男性側の方は“数分間”だと思っていたという話を聞いたことがありますが、一緒にいたとしても価値観や正義が同じとは限りません。

もしかすると旦那さんにとっての「なんでもいい」という返答には相談者さんに負担をかけたくないとか、何を作ってくれても美味しいからなんでも嬉しいという意味が込められている、なんてこともあるかもしれません…!

植物に水をあげるように人の心を育てるには誰かの反応というものがとても重要です。

子どもだけでなく、大人だってそれで言葉や感性を育んでいくはずです。一緒にいる未来を楽しいものにしたいからこそ、まずは一言でもいいから旦那さんの感じたことを教えてほしい、無反応であることは、ともに楽しい未来を作りたくないという意味だととらえてしまうということを、改めて伝える機会をつくってみるのがいいかもしれません。

それでも難しくて、相談者さんの人生が寂しくつまらなくなってしまうようであれば、熟年でなくても離れるのはひとつの選択肢だと思います。(現実的には簡単に離れるにも課題はたくさんあると思いますが…)

また、息子さんたちのことも心配だと思いますが、まずは相談者さんだけでも「どう思った?」「楽しいね」「嬉しいね」と、なるべくその都度感情を表現すること、そしてどう感じたかを聞いてあげるというシンプルなことをしてあげられれば、子どもは親の教えた通りには育たないけれど、親がしてくれて嬉しかった反応や表情は、しっかり見てくれているはずです。

相談者さんから見えている景色が、旦那さんにも伝わって少しずつ良くなっていきますように!

応援しています。

 

お悩み募集中!

「編集長がこたえます!」では、みなさまからのお悩みを募集しています。

大きな声では言いづらいけどちょっと誰かに聞いてほしい…

そんなお悩みがある方はぜひ以下のフォームからご投稿ください。

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※すべての質問に回答できるわけではございません。
また、頂いたお悩みはNEXTWEEKEND/村上萌の発信する他のコンテンツで使用させて頂く場合がございますこと予めご了承のほどよろしくお願いします。

「編集長がこたえます」が本になりました

人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!

NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。

その名も「深夜の、かけこみ横丁」。

「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」

身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。

横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。


▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。


▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。


▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。

「深夜の、かけこみ横丁」
著者:村上萌
発行元:カエルム株式会社
仕様:176ページ/B6版製本
定価:1760円(本体1600円)
流通:全国書店、ネット書店
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