NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。
歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。
立春が過ぎ、暦の上では春に。
少し暖かく感じる日も増えてきましたね。
春のお祝いごとといえば「ひな祭り」!
今月はひな祭りにちなんだ、みんなで楽しめるアイデアをご紹介します。
季節の移ろいを知る、
春の二十四節気
2月の二十四節気を紹介した記事はこちら
立春(りっしゅん):2月4日頃~
春の始まりとされる日。
暦の上ではこの日から立夏の前日までが春。雨水(うすい):2月19日頃~
雪が雨に変わり、雪解けが始まる頃。
水が動いて田畑が潤い始めることから、農耕の準備を始める目安とされてきた。
3月の二十四節気を紹介した記事はこちら
▶︎「3月は、春野菜を美味しくいただき、健やかに過ごす準備を」
啓蟄(けいちつ):3月5日頃~
土の中で冬ごもりしていた生き物たちが目覚め、地上に出てくる頃。春分(しゅんぶん):3月21日頃~
昼夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に徐々に日が長くなる。
春分の日は「彼岸中日」となり国民の祝日。
春を彩る、季節行事
ひな祭り
3月3日、上巳の節句。
桃の節句とも呼ばれ、雛人形を飾り女の子の健やかな成長を願う行事。
ひなあられ、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物など、行事食も馴染み深いイベントです。
国際女性デー / ミモザの日
1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモがきっかけとなり、国連は1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定。
イタリアではこの日に女性に感謝を込めてミモザを贈る風習があることから、「ミモザの日」とも呼ばれています。
季節の小ネタ帖
「はまぐりの貝殻でつくる、貝合わせ」
ひな祭りは女の子のお祝いというイメージがありますが、男の子がいるご家庭でも行事食は楽しむという方も多いのではないでしょうか。
はまぐりのお吸い物はひな祭りの代表的な行事食ですが、なぜ「はまぐり」を食べるか知っていますか?
はまぐりの二枚の貝殻は一対になっているため、ほかの貝と決して合うことはありません。
一人の人と添い遂げられるように(良縁)という願いが込められ、ひな祭りや婚礼の祝膳にも出されるようになったのだとか。
平安時代の貴族の遊びである「貝合わせ」にも由来すると言われています。
貝合わせは、貝殻の内側に花や鳥といった絵を描き、伏せて並べ同じ絵柄を探すというもの。
今でいう神経衰弱のような遊びですね。
食以外でもひな祭りを楽しめる「貝合わせ」の工作をご紹介します。
材料
・はまぐりの貝殻(ほかの二枚貝でも◎)
・絵付け用:アクリル絵の具、油性ペンやポスカなどのマーカー、シールなど
・下処理用:塩素系漂白剤
下処理
1. 身を取った貝殻を食器用洗剤でよく洗い、水で薄めた漂白剤に1日ほど漬けておく。
※貝殻の臭いを取るための工程です。
2.下処理した貝殻をよく洗い、蝶番をペンチなどでカットする。
※蝶番は堅いので怪我をしないよう注意。
下処理ができたら、自由に絵付け!
わが家では長女がグラデーションに色を塗り、次女がシールを貼って楽しんでいました。
ひな祭りをお祝いするひな飾りとして作ってみる、お祝い後に節句の思い出として作ってみるなど、思い思いにこの季節行事を楽しんでもらえたらうれしいです。
それぞれ素敵な春を迎えられますように。
Editor:Ikumi Takaoka
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