器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

今月も器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。

器で楽しむテーブルアイデア、今回のテーマは簡単ピクニック。

過ごしやすい気候の春や秋は、外の時間を楽しむ絶好の季節。

まだまだ暑い日もありますが、天気の良い休日は、お気に入りのベーカリーで買ったおいしいパンと器を抱えて、公園に出かけてはいかがでしょう。

ベンチ付きテーブルには
クロスをのせる

気軽にピクニックを楽しむなら、公園に備え付けられたテーブル&ベンチがぴったり。

食べものが転がる心配もあまりなく、のんびり座って過ごせます。

テーブルには、ばさっと運んでもシワが気になりにくい、リネン系のクロスを広げて、多目的なテーブルにダイニングらしさを。

布の柔らかい手触り感も加って、ぐんとリラックスした雰囲気になります。

ナチュラルカラーなら、緑が広がる景色にも馴染み、多少の埃や汚れは目立ちません。

料理の下に、小ぶりなナプキンを広げるだけでも、器が場になじみますよ。

外に持ち出すなら、
壊れにくい器を

外でのごはんに連れていく器は、丈夫さと軽さを意識して選びます。

琺瑯素材や、木製のもの、レストランの定番食器などがおすすめです。

自宅から料理を持っていくときは、小さなボウルを。

深さがあって食材が運びやすく、テーブルにおいても絵になります。

がしがし使えるカッティングボードとナイフがあれば、取り分けもばっちり。

（グラス：Bormioli Rocco、プレート：satrnia、琺瑯の皿：tamisertable、カッティングボード：ビンテージ、陶器のボウル：ビンテージ、ジュースのボトル：IKEA）

割れが少し心配になるものには、くるりとナプキンを巻いて、手持ちのカゴにまとめてつめて、持ち出しましょう。

セイボリーパンやフルーツを並べて、
ワクワクする気軽な献立を

デリで売っているパテや、サンドイッチやクロックムッシュのようなパン、季節のフルーツやサラダという組み合わせなら、さっと華やかなテーブルがつくれます。

主役のフードを決めて、それに合うメニューを選べば、買い出しはOK。

旬のフルーツは濃い色味のものにすると、品数が少なくても場が華やぎます。

ちょっとひと手間を足して、ジュースやワインをボトルで持っていけば、よりいっそうピクニック気分を満喫できそうです。

準備は気軽に済ませたいけれど、ワクワクする風景も欲しいピクニック。

こんな楽しみ方なら、器と一緒につくれます。

気になっていたパンを主役に、おいしいものを集合させて、次の週末は青空の下で過ごしてみませんか。

今月の器メモ

小さな陶器のボウルは、野菜を水にさらしたり、調理時の機動力もありながら、器としてテーブルに置いても違和感なく使える、優秀なアイテム。

思った以上に頼れるので、気に入ったものを見つけた際はぜひ。

Editor：Saki Goda

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