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連載【部屋に小さな花畑を。花のある暮らしのはじめかた】
お花屋さんで働くWeekender編集部代表コラムニストAyako Funayamaさんが、お花のある暮らしのはじめかたと、お花を飾る際のTIPSをお届けしていきます。

“夏休み”の文字をよく見るようになった最近。

暑さに負けそうになりながらも、青々と広がる空が大好きです。

家族の誕生日月間でもある7月はお祝いが続き、改めて一緒に過ごせる時間の大切さを感じています。

お花に気持ちをのせて贈ること。

これだけは私の決まりごととして続けていきたいです。

 

さて、7月はお部屋に南国の風を吹き込んでくれる、白とグリーンのさわやかなワイルドフラワーのスワッグの作り方とアレンジをご紹介します。

スワッグとは壁飾りのことで、グリーンや花材を順番に置いてふわっと束ねるだけで作ることができます。

とっても簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。

 

ワイルドフラワーとは?

ワイルドフラワーは別名ネイティブフラワーとも呼ばれ、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカなどの南半球が原産地とされている、自然の中で力強く自生するお花のこと。

大地のパワーをたっぷり吸収して育ったお花たちは色鮮やかなものやユニークな形をしたものが多く、前向きな花言葉を持つお花が多いことも特徴的です。

ワイルドフラワーの多くは綺麗な状態のままドライフラワーになるので、暑くなるこの時期にぴったり!

長く楽しむことができますよ。

 

スワッグ作り メインの花材(写真左上から)

・バンクシア(フーケリアーナ)
クリーム色の実と黄緑色の葉っぱが特徴的。
ふわっと優しく全体をまとめてくれるワイルドフラワーです。

・セルリア(フロリダ)
南アフリカ原産地とするセルリアは、ワイルドフラワーの中でも可愛らしく、優しい雰囲気でお部屋を癒しの空間にしてくれます。

・プロテア(スザーナ)
今回のスワッグにはいれていませんが、大人気のワイルドフラワー。
ウェディングブーケに使用されることもあり、日本でも大人気のお花です。
華やかに仕上げたい時に入れてみるのがおすすめですよ。

スワッグ作り サブ花材(写真左から)

・グラビレアゴールド
表は緑、裏はゴールドの不思議な葉。
スワッグやリースに入れると見栄えがよく、ワイルドさを増してくれるグリーンです。

・ロングリーフ
ドライになっても綺麗な色味が続く葉。

・ユーカリ
スワッグを作る時には欠かせない存在。どんな花材でも合う万能グリーン。

・ベルガムナッツ
ベルの形をした実をつけるのが特徴。
スワッグに入れるとナチュラルな中にもぐっと可愛さが増します。

・ハイブリッドスターチス
スワッグやリースで大活躍のスターチス。
生花なのかドライなのか見分けがつかないほど、年月が経っても綺麗な色味を保ってくれます。

その他に用意する道具

・花きりばさみ
・輪ゴム(園芸用のワイヤーがあればそれでも)
・リボンや麻紐
※今回は布のりぼんを用意しましたが、ラフィアやリボン、裂いて紐状にした布など、お好きなものをご用意ください。

15分でできる!
簡単なスワッグの作り方

グリーンや花材の下準備は必要ありません。
長さは最後に整えるので、茎の長さを短く切りすぎない点だけ注意してくださいね。

作り方は、丈の長い花材から段々になるように重ねるだけ!
やり直しもきくので、楽しみながら作っていただけると嬉しいです。

1.ロングリーフを置きます。
その上にずらして重ねるように、グラビレアゴールドを置きます。

2.セルリア、スターチス、ベルガムナッツの3種類をさらに位置をずらして重ねます。
全てが重なってしまうとせっかくの花材の顔が見えなくなってしまうので、左右の位置や高さを変えるようにしましょう!

3.メイン花材のバンクシアを【2】より少し下げた位置に置きましょう。
今回は大小2つ用意して、横に真っ直ぐ並ばないようにランダムに置きました。

4.一度、茎の根元を輪ゴムで括ります。
この時括る位置の葉はとっておきましょう。

5.束ねたスワッグを逆さにして、バランスや花材の高さを整えます。
きちんと高さが揃ってないほうがより自然に見えます。
スターチスなど小花は何箇所かに分けて入れると、可愛らしさと自然さが出るのでおすすめです。

6.最後に【4】で括った輪ゴムを隠すようにお好みのリボンや麻紐などを巻き、茎の長さを決めてカットすれば完成。

写真のスワッグは、全長約60cm。
グリーンの長さを変えて、長さやボリュームを調整してみてくださいね。

 

ワイルドフラワーの楽しみ方

TIPS1.スワッグにする前に、花瓶に飾って楽しもう!

ひとつでも充分、存在感が出るワイルドフラワー。
一輪挿しや、グリーンと合わせて飾るとお部屋がぐっと南国風に。
頭が大きく重たいものも多いので、ある程度重さのある花器に入れることをおすすめします!
※スワッグにする場合は、花瓶で3〜5日ほど楽しんだら、スワッグにして逆さにして吊るしてくださいね。

TIPS2.スワッグにした後は、お気に入りのかごにいれて飾ってみよう!

壁にかけるだけでなく、かごとの相性も良いスワッグ。
玄関や窓際に置いて飾ってみるのも可愛いですよ。

 

「お花をすぐに枯らしてしまう」、「夏はお花がもたないので…」と感じている方も、ワイルドフラワーなら、綺麗なドライフラワーになってくれます。

お子さんとも簡単にお作りいただけるので、夏休みを機にお花選びから一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

本格的な暑さがやってくる8月。
ワイルドフラワーと一緒に、この夏の思い出を一つ増やしていただけると嬉しいです。

来月は秋色くすみカラーのお花をご紹介します。
一足早く、お花と一緒に秋の準備を楽しみましょう!

 

Editor:Saki Goda

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