NEXTWEEKENDコラムよりお届けする「家族で楽しむ、二十四節気の暮らしカレンダー」。
歳時プランナーとしても活躍するWeekender編集部代表コラムニストSasaki Mayukoさんが、「二十四節気」から紐解く、新しい季節の楽しみ方をお届けしています。
爽やかな5月も終わり、しとしとと雨が降る本格的な梅雨になります。
「梅雨」の由来は諸説ありますが、梅の実が黄色く熟す頃を表す、また露(つゆ)に由来するとも言われているそう。
今月は、しっとり静かに過ごしたい梅雨時期にぴったりの楽しみ方をご紹介します。
6月の二十四節気
「二十四節気」とは、太陽の動きをもとに1年を24等分(約15日ずつ)し、それぞれに名前を付け季節を表したもの。
古くから四季の楽しみや行事、種まきや収穫などの農作業の目安としても活用してきた「季節の移り変わりを知るためのサイン」。
ひと月に二度ある二十四節気のタイミングを意識してみると、新しい季節の楽しみ方が見つかりますよ。
芒種(ぼうじゅ):6月5日頃~
稲や麦など穂の出る穀物の種を蒔く時期。
(稲の穂先にある針のような突起を、芒(のぎ)と言います。)
蒸し暑さを感じ始め、雨空が増える頃。夏至(げし):6月21日頃~
一年で一番昼が長い日。昼が長く夜が短い。
夏の折り返し地点にあたり、「夏に至る」と書くように、この日を過ぎると暑さが増し本格的な夏が到来する。
芒種(ぼうじゅ)には、
旬食材で“仕込みごと”を楽しんでみる
雨空が増えて、おうちで過ごすことも多くなる芒種(ぼうじゅ)の時期は、梅シロップや梅酒作りといった毎年の“梅仕事”を楽しみにしている方も多いはず。
「旬を知り、味わうこと」。
これも大事な季節の楽しみ方の一つです。
実は、梅と同じ時期に出回り始めるのがアメリカンチェリー。
そのまま食べるのはもちろん、甘味が強く加工向き◎
そんなアメリカンチェリーを使った、おつまみにもデザートにもさっぱり食べられる「フルーツピクルス」の作り方をご紹介します。
材料(作りやすい分量)
アメリカンチェリー(今回は15粒使用)
白ワインビネガー…100cc
水…100cc
はちみつ…大さじ2
お好きなスパイス(黒胡椒、マスタードシードなど)…少々
お好きなハーブ(ローリエ など)…少々
白ワインビネガー、水…1:1の割合(漬けるフルーツの量によって分量を調節してください。スパイス、ハーブを入れずに作ってもOKです◎)
フルーツピクルスの作り方
1. 白ワインビネガーと水を鍋に入れ、沸騰させる。
2. はちみつを鍋に入れ溶かし、火を止める。
(※甘めがお好きな方ははちみつを増やすなど、味を見ながら調節してください。)
3. アメリカンチェリーとスパイス・ハーブを鍋に入れ、粗熱が取れるまで冷ます。
4. 煮沸消毒した瓶にフルーツを入れ、漬け込み液を注ぐ。
漬けてから半日程で食べられます。
漬ける時間が長すぎるとフルーツの香りが飛んでしまうので、個人的には浅漬けがおすすめですよ。
スパイシーな、カレーの付け合わせにもぴったりです。
応用編
ぶどうのピクルス
同じくこの時期に店頭でよく見かけるのが、種なしの輸入ぶどう(トンプソン〈緑〉、クリムゾン〈赤〉といった品種が有名です)。
皮ごとパリパリと食べられるので、ピクルスにもぴったり!
※「フルーツピクルスの作り方」と同じ工程で作れます。
出来上がったらサラダやチーズと合わせるのも美味しいですよ。
(スパイス、ハーブ無しで漬けたぶどうピクルスは、あっさりしていて我が家の娘にも好評でした!)
漬け込み液で作る、サワードリンク
フルーツの香りが移った漬け込み液を、炭酸で割って飲むのもおすすめ。
梅雨の蒸し暑さを吹き飛ばしてくれる爽やかな酸味のドリンクは、夏バテ防止にもぴったりです!
夏至(げし)には、
キャンドルナイトを楽しんでみる
夏至(げし)は、昼が長く夜が短い貴重な時期。
夏至の日に行われている、「100万人のキャンドルナイト」というムーブメントをご存じですか?
「でんきを消して、スローな夜を」を合言葉に、電気を消してロウソクの灯火の下、一人一人がゆっくりと考える時間を持つことを呼びかけています。
全国各地から参加できるのも、このイベントの魅力。
いつか使おうと、飾るだけになってしまっているキャンドルがおうちにある方も多いのではないでしょうか?
部屋の明かりを消してキャンドルを灯し、この時だけはスマホを触らずに過ごしてみる。
そんなきっかけにするのもおすすめです◎
お子さんと絵本を読む時間にしたり、これから訪れる夏の過ごし方を家族で相談してみたり。
(キャンドルで過ごすだけでも、子どもにとっては一大イベントですよね…!)
夏至の当日以外でも、梅雨の夜を楽しく過ごす方法の一つとして、取り入れてみてはいかがでしょう。
みなさんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。
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