NEXTWEEKEND編集長 村上萌がつくる、季節の朝ごはん。

6月のテーマは「ちりめん山椒と暮らす」です。

みなさまの季節の朝ごはんのちょっとしたヒントになれば嬉しいです。

5月中旬から、スーパーの入り口にたっぷりと積んである実山椒。

現在私は大阪に住んでいるのですが、昨年まで住んでいた北海道ではあまり見かけることがなかったので、あまりに嬉しくて、つい2パックも買ってしまったことがきっかけで、山椒と暮らすことになりました。

ちなみに私が買ったのは、和歌山県産の実山椒。

今回はそんな山椒をちりめんじゃこと合わせた、ちりめん山椒を大量に作っておくとどれだけ楽しい毎日が待っているか、この記事でご紹介したいと思います。

まずは下処理

とかなんとか言いつつも、実は初めての山椒しごとなのですが、まずは枝ごと、沸騰したお湯の中に塩とともに入れて5〜6分茹でました。

そして水にさらすこと1時間。

調べてみると、さらす時間は30分〜4時間と、人によって実に様々でしたが、間をとって（とれてるのか？）1時間にしてみました。

茹で終わった直後と、ある程度さらし終わったあとに自分で食べてみて、「アク、別に強くないよな？」と思えばOKだと思いました。

枝から実をはずしていきます。

ちなみにこれ↑、私にとっては、ほぼほぼ、はずした後の写真です。

大きな枝からはずすのは簡単なのですが、それぞれの実がついている茎を1つずつはずすのは、2パックあると本当に果てしない作業…。

だから市販の瓶詰めはあんなに高いのか？とやや納得。

初めてのことは普通慎重になるものかもしれませんが、瓶に詰めて売るわけでもないしいいか！と、私はこの状態で下処理を完成ということにしました。

（祖母が生きていたら怒られるのだろうか…。

でも、茎まったく気にならなかったし、すごく美味しかった！）

ちりめん山椒にしてみる

そして、ここからが、ちりめん山椒の作り方です。

材料

作り方

1.鍋に火をかけ、ごま油を入れてあたためる。

2.ちりめんじゃこを鍋に入れ、木ベラで炒める。

3.しばらくしたら、鍋に酒、みりん、醤油を入れます。

4.実山椒も入れたらしばらく中火にかけます。

5.焦げないように木ベラで定期的に混ぜながら、汁気がなくなったら完成。

（ちなみに、この4倍くらいの量ができます）

さて！ちりめん山椒との暮らし、本題はここから。

まずは、今回のテーマである朝ごはんらしく白飯にのせて、「ちりめん山椒のチャーシュー丼」

ちりめん山椒のチャーシュー丼

もちろん、ただちりめん山椒を混ぜるだけでもめちゃくちゃ美味しいのですが、今回は漬けておいた自家製チャーシューとともに白飯にのせて、その上に刻んだ大葉を。

これがもう。

チャーシューの甘みに、山椒がピリッとはじけて、それでいて全体を大人っぽくまとめてくれる大葉の存在！

調子が良ければ、朝から2〜3膳は食べてしまうほど…！

続いては、「ちりめん山椒の和風パスタ」

ちりめん山椒の和風パスタ

作り方

1.鍋にお湯を沸かして塩を入れ、パスタを茹でている間に、フライパンにごま油をちょっと多めに熱する。

2.フライパンに、みじんぎりにしたにんにくを入れ、香りが立つまで炒める。

3.そこにちりめん山椒を加えて、【1】の茹で汁をお玉1杯分加える。

4.【3】に白だしを入れる。

5.パスタを表記の茹で時間より1分早く火をとめて、パスタのみをフライパンに入れる。

6.火は止めずに菜箸で全体を混ぜ合わせながら、味見をして、物足りなければ、醤油やみりんを少し回しかける。

7.器に盛って、刻んだ大葉と白ごまをかける。

最後は、お酒のアテに！「クリチちりめん山椒」

クリチちりめん山椒

作り方

1.室温に出しておいたブロックタイプのクリームチーズを手で小さくカットする。
（ブロックじゃなくてもOK）

2.ちりめん山椒を加えて、ちょっと和える。

3.白いチーズとじゃこで見た目がちょっと寂しいので、器に盛った後は葉物を添えるとなおよし。
我が家のベランダには山椒の葉が生えているので、ここぞとばかりに収穫してきました。

あぁ、これだけ食べてもまだまだあるちりめん山椒。

「下処理」とか「数時間さらす」とか見るだけで面倒くさそうなんて思っていましたが、何かの合間にやれば、あっという間に1時間なんて過ぎてしまいます。

こんなに楽しい季節があと少しで終わってしまうなんて…！

ぜひ、実山椒を見かけたら作ってみるのをおすすめします。

見当たらなければ関西にいる知り合いに頼んでください…！

6月も、美味しい朝ごはんを食べて、良い1日を！

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