大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、本当の自分の声に辿り着けず辛い思いをしている相談者さんからのお悩みです。
将来やっていきたいこと、本当の自分が何をやっていきたいのか迷っています。
やりたいことがないわけではなく、これからの人生で生活していけるくらいのビジネスにならないといけないと思うと、より迷ってしまいます。
どうすれば自分の本当の声にたどり着けるのでしょうか。
(24歳・女性・会社員)
嵐の前の静けさという文字通り、本当に台風が来るのかなぁという美しい空ですが、こんな諺があるくらいだから来るんでしょうね。わーん、3連休楽しみにしてたのになぁ。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
「本当の声」かぁ…。
映画だったら、空から突然神々しい光と共に女神様が現れて「○○(名前)よ、自分の本当の声に耳を傾けなさい」なんて聴こえてきそうですよね。
そんな希望を打ち砕くようですが、私は「本当の声」なんてないと思ってます。
今日、本当の声だと思ったことを貫いて行動を起こしたとしても、1年後に真逆の考えに至ることだってある。
人生は常に諸行無常で、だから悩むし、だから面白いんだと思います。
要は「こたえ」というものが存在しないということです。
一度こたえを見つけたら終わりではなく、こたえを出し続けないと、それ以上はありません。
だからおすすめは、「今思うベスト」を常に諦めないことです。
相談者さんは、やりたいことがないわけではない、だけど生活していけるほどのビジネスになるか不安、とのことですが、「絶対に生活していけるぞ!」なんて計算式が出るのを待っていてはあっという間に時間が経ってしまいます。
自分が「これは誰かの役に立つかもしれない」「これを自分がやってみたい」と思うことがあるのだとしたら、今日できるベストをやってみてください。
NIKEの創業者だって、相談者さんと同じ24歳の時に日本を旅行して出会った日本の靴に感動して、「アメリカで日本の靴の販売代行をしたい!」というところから、あのNIKEを創業したのです。
儲かるぞ、と長いこと計算してから始めたのではなく、その瞬間彼が考えるベストなアイディアを行動に移したんだと思います。
私も20代前半は、常に、自分が何をしたいのかというこたえを探していました。
なんの本を読んでも、誰の話を聞いても「今日もこたえには辿りつけなかった…」と落ち込んだ帰り道をよく覚えています。
だけど、そんなものはどこにもなくて、常に今のベストをその時の自分が形にしてみて、そこで気付く改善案や、出会った人、自分の中から溢れてきた言葉、それら全ての経験が、今の自分の思考法を作ってくれました。
結局は今日もこたえを作り続けながら生きているし、悩みだって尽きないけど、当時のように漠然とした不安がなくなったのは、「何をしたら良いのか分からない」ということがないからだと思います。
何をしたら良いか分からなくて悩んでいる時は、こたえを自分の外に依存している時だと思います。
ないものを探し続けているんだから、そりゃ辛いですよね…。
「何をしたら良いか分からない」と言ってしまうのは、自分の思考を停止させてしまうのと同じです。
まずは今日、自分がベストだと思う方法を選択してみてください。
そこから、明日のベストが見えて、その連続が、自分らしい人生の生き方という、唯一のこたえになるのだと思います…!
なんか今回の回答は総じて概念的で、冒頭に登場した女神様のキャラ設定に引っ張られてしまったところがありますが、相談者さんがしっかり歩いていけることを願っています!
共に頑張りましょう。
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