NEXTWEEKENDコラムよりお届けする、「おうちがもっと好きになる、季節のしつらい帖」。
インテリアコーディネーターとしても活躍するWeekender編集部コラムニスト小林 華子さんが、移ろう季節の中で楽しみたいしつらいをご紹介しています。
例年よりも暖かいという今年の冬。
暦の上では「節分の翌日からが春」とされているものの、全国的には大雪のニュース…春が待ち遠しくてたまりません。
今回のコラムでは、まだ寒いけれどほんの少し春を感じたいこの季節にぴったりの、テーブルのしつらいをご紹介します。
春を告げる梅を生けてみる
今回生けてみたのは別名「春告草(はるつげぐさ)」とも呼ばれる梅。
その中でも「雲龍梅」という辰年の今年にぴったりの梅を飾ってみました。
個性的な枝ぶりと、小さな梅の花が美しくて、一枝でも存在感があります。
ちなみに、この時期覚えておきたい言葉に「二月礼者(にがつれいしゃ/にがつれいじゃ)」があります。
二月礼者(にがつれいしゃ/にがつれいじゃ)
お芝居や料理人などを生業にしている人や様々な理由でお正月に年始の挨拶ができない人が、2月1日に挨拶回りをするしきたり。
この風習を知って、家族や親族にはお正月に新年の挨拶ができるものの、普段お世話になっている友人にはわざわざ新年の挨拶をする機会ってなかなかないかもしれないな、と気づきました。
日常生活が始まって少し経った今だからこそ、会いたい人をお招きして、お正月のようには気張らずにお茶会をするのもいいかもしれません。
お茶と茶菓子で季節のおもてなしをする
テーブルクロスだけ敷いて、そこに春を待ち侘びた梅を飾って、あとはお気に入りのお茶とお茶菓子だけを用意して。
「気取らない」がテーマのテーブルのしつらいには、「最低限の器だけど、梅に合わせたとっておきの器」を選んでみました。
お茶菓子を乗せた楕円の器は堂本正樹さんのもの。
梅の花びらのような形と色が今回のテーブルにぴったりだと思い、選びました。
それに合わせて、取り皿も白い楕円のものを。
湯呑みとして使用しているのは、成井窯さんのぐい呑みです。
手仕事で作られたぐい呑みはサイズにばらつきがあったので、お茶をいただくのにも使いやすい大きめのものを選んで購入しました。
今回お茶を入れるのに使ったのも、酒器である「ちろり」です。(最近ではお酒を飲む時間が減ったのに関わらず、酒器が好きで酒器だけが増えていきます…!なので酒器以外の使い方ができるものを選ぶようにしています◎)
気張らないけどちょっと特別感のある、他愛もない話ができる会が今の気分。
梅を見ながら、他愛もない話を膨らませ、ゆったり流れる時間を楽しんでみてください。
Editor:Tomomi Watanabe , ふじのあやこ
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