「NEXTWEEKENDを一緒に作る、47都道府県の日常編集者」こと、Weekender編集部のみなさんからのアイデアで構成しているこちらの記事シリーズ。
NEXTWEEKENDスタッフがリレー形式でコメントを担当していきます。
(今日の担当:こまみ)
連休が明けて頑張りたいものがたくさんあっても、なかなか力が入らないことを「五月病」と名付けてくれた人はすごいですね。
「あー、今日の私は五月病な気がする!」と言ってしまえば、ちょっと憂鬱な日にも名前がつきます。
今年は雨の多い年になるそうで、おうちにこもってゆっくり過ごしたくなる週末が増える予感。
明日は頑張りたいなというエネルギーを貯めたり、雨の音を聴きながら好きなものを堪能する週末の過ごし方もいいですよね。
Weekender編集部の皆さんが人生のバイブルとして大切にしている映画を参考に、この記事が「今日はこれ観てみようかな」と新しい出会いのきっかけになりますように。
あらすじ
それぞれ事情を抱えた7人のシニアが、 豪華リゾートホテルでの暮らしを求めイギリスからインドへ移住するストーリー。
しかし待っていたのは明るい青年が経営するオンボロホテルと、異文化の暮らしだった…。
「はじめてこの映画に出逢ったのは、19歳の留学先でした。
年齢を重ねて観返すたびに、色んな視点でパワーをもらっています。
新しい環境でチャレンジすることは簡単ではないけど、全ては自分の視点や捉え方次第だなと気付かせてくれて、つまずいた時に背中を押してくれる作品です。
いくつになっても優しく、パワフルに頑張ろうと思えます!
クスッと笑えて、インドの鮮やかでエネルギッシュな街並みも魅力的です。」
(コーヒーを淹れる母ちゃん / 6歳4歳の母)
あらすじ
結婚を控えた主人公カビール。
独身最後の旅行として彼は、親友のアルジュンとイムラーンと共にスペイン縦断の旅に出る。
それぞれ人生に悩みを抱えていた彼らが、旅をする中で大切なものを見いだしていくストーリー。
「今生きている人生は、何のため?誰のための人生?
せっかくなら今を精一杯生きようよ!という問いかけやメッセージをストレートに突きつけられます。
生きているうちに何度も観たいと思えるインド映画です。」
(観たり描いたりしてる人)
あらすじ
人間として生まれる前の魂 (ソウル)たちが暮らす世界に紛れ込んでしまった音楽教師の主人公ジョー。
ジャズ・ミュージシャンになる夢が叶う寸前だった彼は、目的を見失い人間になることを拒むソウル・22番と出会う。
やがて、元の世界に戻りたいジョーは22番と共に、ソウルの世界で大冒険をくり広げる。
「『好きなことの見つけ方を教えてくれるインスタントなHow to映画でしょ』とピクサーを侮ることなかれ。
映画サイドから明確な答えが提示されるわけではなく、自分なりの答えを考えるヒントが散りばめられているような映画です。
観終わった後、主人公と同じように、自分がソウルの世界から地上に放り出されて『人生の煌めきとは』『生きるとは』について探す旅がスタートしたような気持ちになりました。
日常のふとした時に映画の台詞を思い出しますし、観る度に違う気づきを得そうな、まさに『人生のバイブル』な映画です。」
(タイ暮らし勉強中 / 夫と1歳児と3人暮らし)
あらすじ
ジャーナリストを目指してニューヨークに来たおしゃれとは無縁の主人公アンディが、ファッション誌で働くことになる。
悪魔のような上司に振り回されながらも奮闘し、成長していく姿が描かれたストーリー。
「仕事や日々の忙しさに疲れてしまった時。
この作品を観ると元気が出て、また頑張ろうと思えます。
何年も前の作品なのに、ファッションも古臭く感じることがなく、眼福です!」
(自営業 / 夫と娘とわんこの3人と1匹暮らし)
あらすじ
独り身で21歳を迎えた主人公ティムは、父から驚くべき事実を知らされる。
それは、彼を含めた一家の男たちがタイムトラベル能力を備えているということだった。
彼は戸惑いつつも、恋人探しや違う人生の模索のためにその力を駆使しながら大切なことに気づいていくストーリー。
「誰しも一度は当たり前の日々に嫌気がさしたり、過去を変えたいと思ったりしたことがあるはず。
でも、これまでの一つ一つの選択が『今』を作っているんだと痛感させられます。
そして、周囲にいる人と自分の人生をもっともっと大切にしていこうと思わせてくれます。
何度も見返しているお気に入りで、優しく背中を押してくれる作品だと思います。」
(おいしい、たのしい!が大好きな人)
あらすじ
都会で生活してみたものの馴染めなかった主人公いち子は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。
近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。
季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、生きる活力を蓄えていくストーリー。
「故郷へのUターンを決断する少し前に出会った映画でした。
映画で描かれる小森のまちに似たところがある私の地元。
自然の厳しさも、楽しさもひっくるめてその地でどう生きるのか、『自然とともに暮らす』ことを教えてくれる作品に感じました。
見返すたびに料理したくなる、お腹がすいてくる映画でもあります。
自然の音、料理の音、主演橋本愛さんの落ち着いた声。
BGM代わりにもなる映画です。」
(Uターン田舎暮らし / 発酵愛好家)
あらすじ
老を迎えた自動車修理工のカーターと大富豪のエドワードは余命宣告を受けたもの同士で意気投合。
「バケット(棺桶)リスト」を作り、人生最後の旅に出て最高の人生を見つけていくストーリー。
「余命宣告をされた正反対の性格を持つ2人が、次々と『やりたいことリスト』を叶えていく笑いあり涙ありのストーリー。
一番大切な家族愛や、心を開ける友人との絆…。
その大切さが、じんわり伝わってくる映画です。」
(キャンプ好きフードコーディネーター / 仲良し兄妹の母)
あらすじ
恵まれた境遇にありながらも繊細な感受性ゆえに満たされずにいた一人の青年クリスが、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断しながら様々な人々と出会っていく。
最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、4ヶ月後に餓死した死体となって発見されるまでの心の軌跡を静かに見つめていくストーリー。
「自然が美しく、そして険しいことを改めて知ることができる傑作です。
旅先で出会う人たちの言葉に感動したり同情したり違和感を感じたり。
観ているうちに、生きるとはその連続なのかもと初心に戻るような感覚があります。」
(観たり描いたりしてる人)
みなさんから教えていただいた人生のバイブル映画8本。
私も大好きな映画もあれば、初めて知る映画もありました!
インド映画が複数あったのが印象的…!
観たことのない映画も添えられたコメントで気になります。
そういえば最近は映画を流し始めても集中せずに他のことをしてしまったりして、物語の世界に浸る日が少なくなっていたなあと。
おうちであらゆる作品に出会えるようになった今だからこそ、「せっかくだから」と楽しく準備をして、スマホをオフにして、「映画を観る時間」を楽しみ尽くしたいなと思いました。
私のバイブル映画は「海猿」シリーズ。
コメントを担当して改めて考えたときに一番に思い浮かんだものです。
今思うと「ちゃんと相手を信じること」「いろんな可能性を考えること」「誰かのために動ける人でありたいと思うこと」は海猿を観ながら大切なんだなと感じていたような気がします。
大切な人がいて、その人をどんな時も大事にして、信じて頑張る、(海猿は頑張る以上に生き残るでしたが…)そんな大人の姿に心惹かれ、憧れたように思います。
どのシリーズもかなり具体的に覚えているというのは、自分にとって大切な映画だという証なのですかね。
じっくり過ごす週末に、新たな出会いが訪れますように。
Design:Hitomi Sakano
Writer :Miki Komatsu
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