大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、手を抜くことができずいつも一生懸命で疲れてしまうという相談者さんからのお悩みです。
私自身、完璧主義で手を抜けない性格です。
仕事で一生懸命100%の力で毎日働いて、気が付けば疲れて1年程で辞めてしまいます。
転職を2回経験し、今の職場は3年程続いていますがそろそろ疲れてきました。
仕事は8割と言われますが、どうしても手を抜くことができません。
精一杯働いて無理して笑顔作って愛想良くして、帰り道では疲れた疲れたと独り言の毎日です。
そこまで嫌な職場ではないので、もう少し続けようと思いますが、いつかまた一生懸命の糸がプツンと切れて辞める日が来ると思います。
仕事だけでなく、家事も効率重視で考えて考えて上手くできるようにとやってしまいます。
人生もっと気楽に生きたいのですができません。
疲れて涙が出てきます。
(24歳/女性/会社員)
この前みかん畑のイベントに行って“詰め放題”なるものに挑戦したのですが、おそらく5kg以上のみかんを持って帰ってきて…!
おすそわけしても、まだまだあるみかんの山。
今は水分補給かのような頻度でみかんを取り入れている日々です。
明日は何個食べられるかな。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
どんな時も頑張りすぎてしまうのですね…。
いつも0か100かで物事をとらえていると、心身ともに疲れてしまいますよね。
まず、力を抜く=サボるではないと考えられると良いのかなと思います。
力が抜けるということは、全体を俯瞰で見て成し遂げるべきミッションが明確だからです。
昔、体育の授業で持久走というイベントがありませんでしたか…?
スタートダッシュをする人もいれば、途中はゆっくりなのに最後でものすごく追い上げる人、みんなそれぞれに自分の体力に合わせてコースを俯瞰してとらえ、ペース配分をしていたはずです。
力を抜くためには、頑張りどころとそうでないところを見分ける必要があるのです。
持久走のたとえを続けるとすれば、相談者さんは常に美しいフォームであること、体操服が良い香りであること、応援している人に笑顔で手を振ること、自分が気になるあらゆることに気を遣って、それらすべてを完璧にこなそうとしているのかもしれません。
でも、この持久走で成し遂げたいことがゴールをすることだとしたら、それらはすべて本来は必要のないことだったりもします。
ベストを尽くすことと完璧主義は実は随分と違います。
前者の場合は目標が明確で、“そもそも”を考えた時に削っても良いものを見極めて、使える体力を集中させることで、後者の場合は、目標に向かう途中のすべてのプロセスを完璧にこなそうとすることなのかな、と思います。
全部を完璧にこなすなんてどんな人にだって不可能なのに、相談者さんはひとつひとつの落ち度が気になって、その度に落ち込んで自分にも他人にも嫌気がさしてしまうのかもしれません。
その取捨選択はサボりではありません。
全体を把握した上で、本来は不必要だけど自分の美学で削りたくないものが「応援している人に笑顔で手を振ること」だとしたら、それが相談者さんの譲れないポイントです。
相談者さんの真面目さを活かしながらも、ぜひ「そもそも、ここは頑張るところなのかな?」という問いかけをしてみてくださいね。
私は結構「そもそも」という言葉を使うのですが、ミクロになっていた視点がぐっとマクロになって、不必要なTO DOの存在や、不毛なディスカッションの方向性が明確になることも多いのでおすすめです。
一生懸命の糸がプツンと切れる未来予想を立ててしまわずに、小まめに息抜きしてください。
「今日の仕事は今日終わらせる!」というのは、社会人として掲げたい目標かもしれませんが、明日でも良い仕事は明日やったっていいんです。
仕事への向き合い方を変えてみるだけでなく、仕事の後に楽しみな予定を入れたりと、自分なりに長く走り続けられる方法を見つけてみてくださいね。
きっと、日々の中で楽しさを感じられる相談者さんのペースがあるはずです。
応援しています!
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人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
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▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
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食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。