新連載「起きるのが楽しみになる、旅するスープ」。
日本全国を飛び回りながら、食のプランナーとしても活躍中のWeekender編集部代表コラムニストまるやまちさとさんが、週末の朝が待ち遠しくなるようなスープレシピをお届けしていきます。
各地の旬の食材もご紹介するので、旅気分も味わってみてくださいね。
第一回は、鹿児島の食材をピックアップ!
私の地元でもある鹿児島の、美味しい魅力をお届けします。
温暖な気候で一次産業も盛んなので、お野菜はもちろん、お肉、お魚まで美味しい土地です。
実は、初夏が旬のそら豆の一大産地でもあります。
どのくらいかというと、マラソン大会の給水所で「そら豆スープ」が配られるほど…!
今回は、そんなそら豆と豆乳を使った色鮮やかなスープと、お供にしてほしい麦味噌のトーストレシピをご紹介します。
▼今月の旅する食材「鹿児島」編
・そら豆
・麦味噌
そら豆と豆乳のポタージュ
旬のそら豆に、豆乳を合わせた鮮やかなスープ。
同じ豆類を合わせることで、風味が相性良く仕上がります。
体にやさしい食材と、彩り豊かなスープで、日頃の疲れを癒せますように。
材料
・そら豆:160g(莢なしの分量。20莢分程度)
・豆乳:200ml
・玉ねぎ:80g
・バター:20g
・生クリーム:30ml【A】
・ナンプラー:小さじ1
・白だし:小さじ1/2
・塩:茹で汁の1%の量【仕上げ】
・ミント:適量
・オリーブオイル:適量
・生クリーム:適量
・ブラックペッパー:適量
作り方(調理時間:約20分)
1.そら豆を莢から取り出し、黒い部分の反対側に包丁を入れる。
2.塩水(1%)で2分半〜3分ほど茹でる。
3.ひとつ食べてみてゆで上がっていたらざる上げし、自然に冷ます。
冷めたら皮を剥く。
4.玉ねぎを薄切りにする。
5.フライパンにバターを入れ、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
そら豆を加え、さらに炒める。
6.豆乳を注ぎ、【A】の調味料を加えて軽く火を入れる。
ハンドブレンダーにかけて、裏ごしする。
7.鍋に戻し、生クリームを加え、塩(分量外)で味を整える。
沸騰直前まであたためる。
仕上げにミント、生クリーム、オリーブオイルをあしらい、ブラックペッパーをかければ完成!
ポイント
旨みを含む出汁や調味料を、2種類以上組み合わせることで、より旨みの立体感のある味わいに仕上がります。
今回は、白だしとナンプラーを組み合わせました!
コンソメや白だし1種類で作ると、特定の調味料味になりがち。
とはいえ、毎回出汁を取るのは大変…!
ぜひ、この組み合わせテクニックで調味料を味方につけてくださいね。
スープのお供:
麦味噌とはちみつ、ミントのチーズトースト
鹿児島特有のやさしく甘い麦味噌は、チーズととっても相性がいいんです。
(もちろん、他の味噌で代用しても◎)
今回ははちみつ、ミントを合わせて、甘じょっぱく仕上げました。
少し特別感のある組み合わせで、休日の朝を楽しんでくださいね。
材料
・パン:適量
・麦味噌:適量
・チーズ:適量(たっぷりがおすすめ)
・はちみつ:適量(たっぷりがおすすめ)
・ミント:適量(たっぷりがおすすめ)
作り方(調理時間:約8分)
1.パンに麦味噌を塗る。
(パンの表面全体に満遍なく塗れる量)
2.チーズをたっぷりのせる。
3.オーブントースターでこんがり焼く。
4.上からはちみつをかけ、ミントをたっぷり飾って完成!
梅雨で雨の日が多い6月も、旅するスープで爽やかな朝を過ごせますように。
素敵な週末を。
ひとこと
「起きるのが楽しみになる、旅するスープ」を読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
まるやま ちさとと申します。
私は昔から、朝ごはんが大好きです。
ちょっとの手間でぐっと特別になるし、誰からか制限されることの少ない、自由な時間。
朝を自分のものにしてしまえば、その日一日や、そこから始まる休日まで上手くいく気がするのです。
周囲を気遣って大変なこともある毎日ですが、たまには、自分のために過ごしてみるのもいいはず。
「いつか行ってみたいと思っていた土地」、「いつか食べてみたかったもの」に思いを馳せる朝を、一緒に作るきっかけになるとうれしいです。
Editor:Ikumi Takaoka
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