器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。
今月からいつもの使い方を少し変えた、器で楽しむテーブルアイデアをお届けしていきます。
同じお皿でも違う使い方を取り入れれば、自宅のテーブルにいろんなシーンをつくることができます。
器の使い方の引き出しを増やして、テーブルで過ごす時間をもっと楽しむお手伝いができれば嬉しいです。
今回のテーマは週末の乾杯に用意したい、ビストロなどで見かけるワインがよく似合う盛り合わせ。
お腹はいっぱいだけど喋り足りないとき、友人ととことん喋りたい日…会話しながらもつまめる盛り合わせがあると、なぜだかお喋りがもっと盛り上がりますよね。
買ってきたものを盛り変えるだけで用意ができるので、週末の乾杯の機会に準備してみてはいかがでしょうか。
いつもの丸皿で、ラフな盛り合わせを
日々よく使う、パスタやカレーサイズの丸いプレート。
出番は多いけれど、使い方は意外とマンネリになっていませんか。
そんな毎日の相棒には、ちょっと楽しそうなひと皿に活躍してもらってみましょう。
思い立ったらすぐに準備できる、ラフな盛り合わせをつくります。
どん、と食べものをのせていきたいので、お皿はシャープなものより、厚みがあり安定感のあるものが似合いそうです。
チーズやハム、季節のフルーツなど、4〜5種類の食べたいおつまみをサイズの大きいものからのせていきます。
盛り付けのポイントはお皿のゾーンが×状に4分割されるように食べ物をのせていくこと。
×をなんとなく目安にするくらいの気持ちで、ざっとのせていきます。
アンバランスなくらいの×をつくると、かっこいい盛り合わせになりますよ。
チーズはかたまりで置いて、カット用のナイフを添えました。
食べたいときに都度カットするので乾燥しにくく、包装を剥がしてお皿にのせるだけなので準備も簡単。
なんだか小慣れた風にも見えるし、たくさん食べたい時にはおすすめです。
▲プレート:Saturnia、ナイフ:Denbyのアンティーク
ちょっとした晩酌には、小皿に小さな盛り合わせを
なんてことのない週末の晩酌にも、小さな盛り合わせがあるとちょっと嬉しい時間になります。
少し広いスーパーに置いてある、カット済みのチーズセット。
数種類のチーズが少量ずつ入っている商品なのですが、これを使うと盛り合わせがとても気軽につくれるんです。
朝食用に買っておいたフルーツやクラッカーやパンなどと、小さなプレートに並べるだけ。
いろんなものを少しずつ盛り合わせたいので、×ではなく隣同士の食べ物がライン状に分かれるようにのせていきます。
▲カッティングボード:工房イサド、小皿:石井啓一、グラス:シリアのミントティー用グラス
写真で使っているのは、小さなカッティングボード。
普段使いの小皿を使ってもかわいく仕上がりますが、準備が簡単なひと皿だからこそ、いつもと違う器を取り出すのがおすすめ。
非日常感が加わり、テーブルの印象が少し変わって見えますよ。
ゆっくり自宅で過ごす週末も、ちょっと楽しいプランがあると、充実した気持ちで過ごせるはず。
次の乾杯が楽しい時間になりますように。
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