大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、尊敬する彼を前に自信を無くしてしまっている相談者さんからのお悩みです。
萌さん、こんばんは!
いつも萌さんの、文面には記載されていない、相談者さんの背景まで汲み取った上でされるアドバイスに感銘を受けています。
今日は私事ですが、嫉妬心の付き合い方についてご相談させて頂ければと思います。
私には、付き合って1年程経つ同い歳の彼がいます。
彼は高校からの同級生ですが、学生時代は知人程度で、社会人になってから共通の友人の結婚式などで頻繁に会うようになり、交際に至りました。
彼は、仕事ができ、優しく、誠実で、常に全てに全力で弱音も吐かない人で。
ただただ尊敬で、私も頑張ろう!と刺激を頂いています。
が、そんな素敵な彼だからこそ、私は相応しい相手なのだろうか?と思ってしまいます。
共通の女友達も多いのですが、もし自分が男性だったら付き合いたかったなあ…と思うような人間性も女性的にも魅力的な友達ばっかりで。
私との会話の内容はあまり覚えてくれていないのに、女友達とのことは覚えていたり、好意あるんじゃない?と、疑うくらい嬉しそうに話をされると、私よりもその子の方が興味があるんだろうなあ、と凹んでしまいます。
私と別れて、彼とその女友達が付き合ったらベストカップルで幸せになれるんじゃないかな!?と脳内シミュレーションまでしてしまいます。
私も友達が大好きなはずなのに、自分の捉え方のせいで嫌悪感を抱いてしまうことが嫌で。
27歳にもなってこんなことで悩んでいる自分が恥ずかしいのですが…。
萌さんは、萌さんが魅力的な分、素敵な方が自然と寄ってくると思うのですが、自分を卑下してしまう時などはありましたか?
萌さんならどうされるのか教えて頂きたいです、よろしくお願いいたします。
(27歳・女性・会社員)
こんにちは。
今月は“ミモザの日(3月8日の国際女性デー)”もあって、SNSにもミモザの投稿が溢れていて、全体にタイムラインが黄色くて可愛いですねぇ。
昔はみんなが一斉に花を愛でるタイミングなんて、ほとんどが桜だった気もしますが、こうして情報化社会のおかげで、異国のカルチャーが入って来るのも早くて楽しいですね。
みんなで花見をしているような。
1ヶ月後にはすずらんの日があるし、楽しみ。
さて、お悩みをお送りいただきありがとうございます!
高校からの同級生と結婚式で再会して付き合うなんて素敵ですね…!
いくら社会人になって価値観が変わったとしても、高校時代を知ってくれているって、1つの同じ時代を共有できていて心強いですよねぇ。
(ちなみにうちの両親は小学校の同級生で、19歳の時に同窓会で再会したパターンでしたが、父はかつて母の家にピンポンダッシュしたりしていたそうで、2人で定期的に昔の話をしてケラケラ笑っているのは、子どもながらに聞いていて微笑ましいです…笑)
彼が好きで、尊敬していて、それに対して自分が見合っていないと悩むのは、自分に対して自信がないということに加えて、2人でのすり合わせも足りていないのかもしれません。
“彼”と“自分”という存在を、それぞれすでに完成系のものとして、その相性に悩むよりは、一緒に同じ未来を見つめて、2人の間にある“関係”を紡いでいけたらいいなと思っています。
「星の王子さま」の作者であるサン=テグジュペリの言葉にも、「愛とはお互いを見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」とありますが、彼が一緒に歩きたい人として選んだのは相談者さんであり、女友達ではありません。
彼のことを見つめて、その周りにある情報にあれこれ悩んで自分と比較して卑下してしまうより、2人のことを「私たち」だと認識して、同じ場所にちゃんと立って、一緒に作っていく未来を見つめてほしいと思います!
とはいえ、今の自分に対して都度落ち込んでしまう気持ちもよく分かります。
私も、夫とは学生時代から付き合っていますが、その頃彼はすでにプロのアスリートで、一方こちらは就活に失敗し続ける変哲のない大学生。
すべての自信を喪失していた大学3年生の頃、彼と2人でデートしていたある日の商業施設で、彼がファンの方に囲まれた瞬間、「やめてくれ、私を見ないでくれ…。こんなのが彼女か、とガッカリしないでくれ!」と、エスカレーターの側の柱の陰に隠れたこともありました。
あれから10年近く経って、夫婦間での関係はある程度“WE”になれているので、私自身も“彼との生活を選んでいる”と、対等な気持ちではありますが、今もなお、他人に対してそんな気持ちになってしまうことだってあります。
たとえば、女友達で、同じように子育てしながら仕事もバリバリしていて、どんどん新しいことに挑戦している人と話しているタイミングで、自分がいろいろ悪循環なことが起きていたりすると、急に自信がなくなって「何にも話したくない…。」なんて思ってしまうこともありますが、結局、自分を卑下している時点で比較してしまっているわけで、タイミングが違えば、その逆のマウンティング的思考になってしまうことだってありえるかもしれません。
どちらが上で、どちらが下か、なんてことを気にして相手との関係性を決めていては、恋愛だって友達関係だって、面白くありません。
それよりは、その人とせっかく一緒にいるならどんな時間を過ごしたいのか、なんで一緒にいるのか、と本質的なことに向き合えれば、会話に正解なんて必要なくて、純粋に楽しめるのかな、と思っています。
彼とのすり合わせについては、NEXTWEEKENDではずっとおすすめしてきている季節のWISHLISTのようなものを一緒に考えてみるのは、とてもおすすめです。
お互いに日々別々の生活をしていると、忙しさや価値観がずれてくることはありますが、季節は必ず平等にやってきます。
そんな中で「今月、一緒に何したい?」と会話して、TO DOではなく、一緒にWISHLISTを考えるということ。
そうすると、相手が自分とどんな未来を見たいと思っているのか、ということが、身近な距離感でお互いに把握できて、自然と“WE”的思考が鍛えられるはずです。
(来月末にみなさんにお届けできるように進めている、FAMILY NOTEは身近な人とのチーム化をコンセプトに掲げたプロジェクトなので、もしよければご覧ください!)
やっと暖かくなって、同時に叶えたい小さなことが増えてくる季節。
自分だけで考えず、彼も巻き込んで、2人で見つめる未来を楽しんで見てくださいね。
応援しています!
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。