大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、大学院に通う男性の相談者さんからのお悩みです。
昨今、新型コロナウイルスの影響で家に1人でいることが生活の基本となっています。
私は大学院に通っているのですが、大学にも通えず講義もリモートで行われています。
家にいて人に会わない生活の中で、自分が社会や人にとってどんな価値があるのか、必要とされているのかが、わからなくなってきました。
もしかしたら、学生の方はこんな悩みを抱えている人が多いかもしれません。
今の変えようのない状況の中、どのような心の持ち方が必要なのでしょうか?
(22歳・男性・学生)
お盆も終わり、トンボが飛び始めましたねぇ。
まだ夏服を着足りない気持ちでいっぱいなので、残りわずかの8月は1日に2回ずつくらい着替えようかななんて思っています。
そしてお悩みをお送りいただきありがとうございます!
今回、コロナ禍において孤独に向き合う学生さんや、社会人の方からのお悩みがとても多かったです。
先の予定も立てられず、環境を変えたいと思っても気軽に旅にも出られず、それでいて、やることだけは淡々と目の前に積もっていく状況。
誰だって「自分ってなんなんだろう…」って思ってしまいますよね。
しかも、すべての人が初めてのことに直面している中で「みんなも大変だし…」と自分の辛さに蓋をしていると、日々気力がなくなってしまって、虚無感に襲われてしまうんだと思います。
今は、「オンライン飲み会をする」とか「趣味を極める」とか、そういう提案の1歩前に、健全な思考でいられる状態を作る、というところに注力した方がいいと思っています。
雨の多い地域や、冬が長い国では、鬱になってしまうような方も多いと聞きますが、家に1人で閉じこもっていると、思考は間違いなく悪循環な方向に回っていってしまうはずです。
最近、トークライブで自分の1日のスケジュールというのを円グラフで書き出す機会があったのですが、今こそ、それを書いてみることをおすすめします。
その際に、実際のやらなくちゃいけない項目でグラフを埋める前に、今の生活に取り入れたい習慣を文字で書き出してみてください。
日光に当たる時間と、身体を動かす時間は必須です。
そうやって「朝30分間、近所を散歩する」「瞑想の時間を作ってみる」「ちょっと楽しい料理を作る」などと書き出してみた後に、円グラフを書きながら、上記の項目を入れられる場所を探してみてください。
通学がない分、きっと時間的な余裕は多少あるはずです。
コロナ禍という根本の状況が変わらずとも、まずは心身を健康な状態にしておくことが今は何より大切だと思います。
そうでないと、本来自分が考えたいことではないことを考えてしまい、入ってくる情報や、気になることも悲観的なことばかりになってしまうはずです。
その上で、相談者さんも書いてらっしゃるとおり、誰かに必要とされたり、役に立つという機会は、存在意義を実感できるし、やはり自信になりますよね。
大学院で何かを研究されているとのことで、オンライン家庭教師などはすでに試されているかもしれませんが、円グラフにした時に見えてくる、自分が日頃時間をかけていることの中で、それをアウトプットしてみると案外人の役に立つということは大いにあったりします。
私は学生時代から朝ごはんの時間がとにかく好きで、そこで理想的な時間を過ごせると1日の肯定感がぐっと上がるという気持ちから、最初は友達にシェアするような気持ちで日々の朝ごはんについてひっそりとブログで綴っていましたが、もっとこの喜びを知ってもらいたい思いからそれを続けて、気づけばコラムを書いたり、パンをプロデュースすることになったりと、少しずつ広がっていったことがありました。
相談者さんの詳しい状況を分からない中で色々推奨するのもあれですが、急にSNSなどで全面的に自分のことを発信するのはハードルが高くても、この分野だったらいくらでも話せると思えるようなことにテーマを決めて、専用アカウントを作ってみたり、まずは友達や知り合いにシェアするなんてことでもいいかもしれません。
オンライン家庭教師の例を挙げた後ではありますが、別に勉強に限らず、同じように悩んでいる学生が多い状況を踏まえて、家でのリモート講義が少しでも楽しくなる机のDIY術とか文房具のこと、ものすごく美味しいスパイスカレー研究だって、自炊学生が作る〜円以下の晩御飯メニューとか、趣味になることから、仕事になること、本当にどんなジャンルでも良いと思います。
ただ、自分が何かに熱中することで誰かの役にも立てることは、今の相談者さんの生活の中にだってきっとあるはずです。
そして、今の相談者さんの状況だからこそ説得力がある切り口だって間違いなくあります。
冒頭にも書いた通り、今の状況において同じような悩みに直面している方は、学生にとどまらず本当にたくさんいます。
やるせない日々は続きそうですが、変わってしまった世の中を嘆くよりも、変わったからこそ必要とされることを見つけられたらいいですよね。
繰り返しになりますが、大人数に向けたことなんかじゃなくて、友達や知人、家族に向けてだって十分です。
親しい人にシェアしたいと思うことの方が、万が一広がることがあった時にも、自分の核心になったりすると思います。
お互い健全な思考でいられるように頑張って、なんとか楽しんでいきましょう…!
応援しています!
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その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
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身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
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