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器コーディネーター伊藤唯さんによるコラム「知っておきたい器のあれこれ」。

器初心者さんのお買い物の参考になる情報を毎月お届けしています。

連載予定

▶︎「何それ」を解消、知っておきたい器のこと
1.器のつくられかた
2.知っておきたい器用語
▶︎器のお買い物、どこに行こう?
3.気軽なお買い物ならライフスタイルショップ
4.特別なひとつを見つけたい時の器屋リスト
5.旅と合わせて計画したいクラフトフェア
▶︎新生活に揃えたい器リスト
6.キホンのご飯をカバーする、持っておきたい器リスト
7.ホームパーティーにプラスしたい器
8.季節を楽しむために、買い足したい器
etc…

今回のテーマは、とっておきの器に出会える器屋リスト。
(以前「都内近郊おすすめショップ5選」でも掲載したお店に加え、おすすめの4店舗をプラスしてご紹介していきます)

特別なひとつを見つけたいなら、専門店がやっぱりおすすめ。

たくさんの器たちがお行儀よく並んだ空間は気持ちがシャキッとするし、店員さんの愛情たっぷりな説明を聞くと、気分もぐっと高まります。

そして、そんな風にどっぷり浸かって購入した器は、本当に自分の“モノ”にできた感覚になる気がしています。

 

THE 陶芸なのに新しい
どっしりとした器が並ぶお店

SML


どんな料理も受け止めてくれるようなどっしりとしたデザインの器や、和食器を見つけたいなら、おすすめしたいのは中目黒にあるSML。

大正のころから日本各地で育まれてきた、「民芸品」と呼ばれる器を中心にラインナップされています。

大柄なデザインがほどこされた器もたくさんあるので、洋服のように器づかいも大胆に楽しんでみたい方はのぞいてみてください。

深い青の壁もホワイト系の木材でしつらえたテーブルも作家もののランプも、とてもハイセンスで素敵ながら、居心地のいいお店の内装も嬉しいんです。

男性客も多いので、カップルや夫婦で食器探しに行ってみるのもいいかもしれません。

 

HP https://sm-l.jp
IG @sml_nakameguro
住所 東京都目黒区青葉台1-15-1

 

pejite

 

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山手通りの一本裏手、パン屋さんやカフェが多く並ぶ通りに、益子にある人気のうつわ屋 pejiteの青山店があります。

お店への入り口を見つけたら達成感を感じるほどに、絶妙に隠れた場所。

扉を開けると、コンクリートのグレーと暖色の照明が印象的な、大人の空間が広がっています。

明るすぎない照明や余裕のある空間の中で、器のかっこよさはより際立っていて、見たことがある器もきっと違って見えると思います。

器の展示に使っている什器も購入することができるので、アンティーク家具が欲しい方ものぞかれてみるといいかもしれません。

 

IG @pejite_aoyama
住所 東京都港区南青山5-6-9 サウス青山マンション102

 

mist∞

吉祥寺にある赤身肉の名店「肉山」の上のフロアには、実は器のお店があります。

3階まで階段をのぼって扉を開けると、大通り沿いとは思えない、しっとり静かな空間が広がっているのです。

取り揃えられた器はどれも、どこか少し和の雰囲気があって、きちんと感のあるもの。

コンパクトな店内なのですが、通路は広めにとられていて、器選びがじっくり楽しめます。

一度訪れると、つい長居してしまいがち。

お店のインスタグラムでは、オーナーが取り扱っている器に料理を盛り付けて発信されていて、これがまた、美味しそうなんです。

 

 

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HP http://www.misto.jp
IG @mistotokyo
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20藤野ビル3F

 

工芸 喜頓(キイトン)

じわじわと人気が高まっている世田谷線沿線にも、素敵な器のお店があります。

ここでご紹介するのは、上町駅のほど近くにある工芸喜頓。

まるで昔ながらの個人商店を、ぐっと素敵にして現代に翻訳したようなお店なんです。

整然とならぶ器たちは、素敵だけれど日常の食卓にも取り入れやすいものばかり。

通り沿いの間口は全てガラスで構成されていて、景色をたっぷり取り込んでいるから、コンパクトでも不思議と狭く感じず居心地もいいんです。

素敵なカフェも色々あるエリアなので、器を眺めた後は、ぜひコーヒーやスイーツも楽しんでいってくださいね。

HP  https://www.kogei-keaton.com
住所  東京都世田谷区世田谷1-48-10

 

やわらかなニュアンスの
器が見つかるお店

手音

何度でも訪れたくなるお店に共通しているのは、居心地の良さ。

横浜の住宅街にある器のお店 手音は、本当に過ごしやすいお店です。

民家を使ったお店はリビングのように優しく居心地のいい空間で、テーブルにかかっているリネンは少しシャープ。

センスの良い年上の友人のお宅にお招きいただいたような気持ちになります。

リネンの上に置かれた手仕事の器たちは、ヴィンテージのカトラリーと並んで、まるでヨーロッパのアンティーク食器を見ているよう。

ひとひねりのある白の器が多く揃えられているので、お皿は白派だけどちょっと背伸びしたい、という方はぜひ足を伸ばしてみてください。

IG @teon.utsuwa
住所 神奈川県横浜市中区豆口台46

 

KOHORO

 

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玉川高島屋のワイワイとしたエリアの先、石造りの道沿いにあるKOHOROのイメージは、大人かわいい。

決してスイートな雰囲気のお店という意味ではないのですが、ゆるやかな形をしていたり、やわらかな雰囲気のデザインの器が多く、箸置きをはじめとした小物系もしっかり揃うので、女子な気分が満たされるんです…!

作家さんの個展を頻繁に企画されているので、いつ行っても違った器が見つかります。

年間スケジュールはHPに記載があるので、気になる展示に合わせて足を運んでみるのがおすすめです。

大阪の淀屋橋にもお店を展開されているので、近い方はこちらもぜひ。

HP https://kohoro.jp
IG @ irohani_kohoro
住所 東京都世田谷区玉川3-12-11 1F

 

 

キリリとした、
品のある器と出会えるお店

雨晴(アマハレ)

おめかしした服が似合う、ちょっと華やかな器屋 雨晴は、白金台にあります。

奥行きも間口もたっぷりある店内には、お手頃の小皿から、いつかは欲しい重箱まで幅広くセレクトされています。

テーブルシーンを切り取ったスタイリングがいくつも並べられていて、器の組み合わせの参考になりそう。

買おうと思った時に意外と見つかりにくい、ぐい呑などの酒器がしっかり揃っているのも特徴。

ここでお気に入りの酒器を揃えて自宅でのお酒時間を楽しんでみたり、お酒が好きな方へのプレゼントにしてもいいかもしれません。

HP https://www.amahare.jp
IG @amahare
住所 東京都港区白金台5-5-2

 

STYLE HUG GALLERY

地面を覆うたっぷりのグリーンが出迎えてくれる、西参道のSTYLE HUG GALLERY。

ヴィンテージの家具が印象的な店内は、手仕事の器が家具とナチュラルに馴染んでいて、まるでアンティークショップに訪れたかのよう。

テーブルの端にはディナー皿が積み重なっていて、こんな雰囲気のダイニングにしたいと妄想は広がります。

繊細なデザインの器が揃っているので、おもてなしや特別なハレの日を盛り上げてくれる器がきっと見つかるはず。

もちろんプレゼントにもぴったりです。

HP http://www.style-hug.com
IG @stylehuggallery
住所 東京都渋谷区代々木4-28-7 西参道テラスS1

 

夏椿

東京からちょっとひと足伸ばせるなら、ぜひおすすめしたい鎌倉のお店。

世田谷区上町から移転した夏椿は、賑やかな鎌倉駅から少し離れた、静かな住宅地の古民家にあります。

この古民家がすごく素敵。
2,3部屋を使ってゆったりと展示された器たちは、広い庭から入る光でキラキラきらめいていて、なんだか気持ち良さそう。

日本の古家具もかわいいんです。

家での自分時間をぐーっと幸せにしてくれそうな、個性的で、ちょっとシャープな佇まいのものがきっと見つかるはず。

HP http://natsutsubaki.com
住所 神奈川県鎌倉市佐助2-13-15

 

 

おまけコラム


最近改めて気になっているのが、海外の器。

器専門店でセレクトされることは少ないのですが、実はライフスタイルショップに少しずつ取り扱いがあったりします。

ここ最近で仲間入りしたのは、ポルトガルの工房OLARIA GRANDELAの土色のプレートと、スウェーデンの作家 Jonas Lindholmのマグ。

松陰神社前の「This___」と、外苑前の「doinel」というお店で見つけました。

同じ手仕事の食器でも、なんだか手触りが違っていたり、絶妙に見かけたことがない形だったり、新鮮な魅力を感じています。

また、買い物がはかどってしまいそうです。

 

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NEXTWEEKENDでは、毎月季節のテーマに合わせたハッシュタグや、企画ごとのハッシュタグをつくっています。
読者の皆さんと一緒に同じハッシュタグを使って、季節の小さな野心を叶えていき、そのタグに集まった投稿をもとにコンテンツを作るという素敵な循環…!
それを私たちは、「野心サイクル」と呼んでいます。
ぜひみなさんの叶えた野心は、ハッシュタグ「#週末野心」で教えてくださいね。
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