大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、生活リズムの異なる彼との未来に不安を抱える相談者さんからのお悩みです。
はじめまして。
SNSの投稿はみんなのキラキラした一部分だとわかっていながらも、萌さんの投稿はいつも前向きで素敵な人だなと拝読しています。
私には付き合って2年、同棲して1年半になる彼氏がいます。
私は普通のOLですが、彼は自営業で朝も夜も遅く、土日祝も仕事のため生活リズムも休日も合いません。
お互いに合わせていこうという約束で付き合い、少しでも会えるようにと同棲も始めましたが、彼が生活を変えるのは難しく、私が早起きして仕事に行き、深夜まで起きて彼を待つ生活をしています。
彼とは仕事が終わった22時や23時に外食をしたり、たまに休みを合わせてデートをしています。
旅行も1泊なら行くことができています。
彼といるととても楽しくて、彼のことは大好きです。
一緒にいるときはとにかく楽しい嬉しい気持ちになります。
ですが、結婚を考えて自分の人生を考えると、この先も忙しい彼の生活リズムに合わせ、大好きだった海外旅行に一緒に行ける望みも薄く、土日休みにゆっくりデートや家でまったり過ごすことも叶わない人生で私はずっと幸せなのだろうかと不安になります。
現に、今でも時間が合わないことでの喧嘩が絶えません…。
土日休みのサラリーマンと結婚して旅行したり買い物に行ったり、いつか子供ができたら公園に行ったりみんなで食卓を囲んだり、、なんとなく思い描いていた理想とは遠く離れた現在の生活をまだ受け入れきれていません。
私の望みが贅沢なのでしょうか。
(34歳・女性・会社員)
なんだか最近ぐっと冷えますね。
北海道に住んでいた時は、しょっちゅうおしるこを飲みに出かけていたのですが、今シーズンは全然飲んでないな…。
関西近郊のおしるこ情報、リサーチしてみようっと。
さて、お悩みを送っていただきありがとうございます!
いやぁ。結婚に関する理想の生活スタイルは、いろいろあるとは思いますが、相談者さんのこの言葉がすべてだと思います。
「彼といるととても楽しくて、彼のことは大好きです。
一緒にいるときはとにかく楽しい嬉しい気持ちになります。」
こんな人に出会って、付き合って一緒にいられるということが、人生においては何よりの宝ものだと思います。
土日休みで毎日夕食を一緒に食べられる人は、条件から探せば見つかるかもしれませんが、上記のような気持ちになれる人を探すことは、本当に難しいことだと思います。
ただ、相談者さんがずっと思い描いていた理想の家族像にギャップを感じて辛い気持ちも想像できます。
私も、今の夫と学生時代から付き合っていたのですが、当時からアスリートだった彼は、土日が必ず試合で、オフは大抵平日に1日。
来年どこに住んでいるかが常に不安定で、基本的に毎日18時半には夕飯を食べたいって、どうやったらOLをやりながらサポートできるんだ…?
と、あまりにもかけ離れたライフスタイルに悩みました。
彼と一緒にいたいけど、自分で選んだ仕事をしたいのであれば、もはや自分でやるしかない…!
と起業することにしましたが、今だって、土日のゆったりとした空気の中で過ごす家族での休日に憧れることはあるし、夏の海外旅行に一緒に行ってみたいけど、シーズン中に長期の旅行なんて到底無理な話です。
ただ、10年も一緒にいると、その条件下で楽しむ術が身につくんですよね。
1日のオフを楽しむために、前日ちょっとでも早く出発できる時は遠くに出かけてみたり、土日の練習が早く終わった日は、午後からでもあえて休日の公園に出かけてみたり…。
毎週はできないけど、その代わり「今行けるのでは…!」という瞬間を逃さなくなったし、常に「時間ができたらやりたいことリスト」が豊富なので、もしかしたらずっと安定して暦通りに働いている方よりも、即座に判断して行動しているかもしれない、とすら思っています。
それから、「今は難しいけど、いつかこんなことしたいね」というのは、たくさん話しています。
相談者さんの彼が自営業で土日祝も仕事で、朝夜毎日遅いとのことですが、それはあくまでも、今の彼のライフスタイルということに過ぎません。
毎日は選択の連続です。
経営の仕方や仕組み作り、誰かにかける言葉や、気になる講義、読みたい本、自分の意思を元に日々選択しながら進んで、そして人生が変わっていくはずです。
彼と相談者さんが、一緒にこんな人生を送りたいねという希望を、たくさん話して、「こんなふうに生きていきたい」というビジョンが彼自身の中でも膨らんでいくことで、仕事における選択が変わるということだって、大いにあり得ることだと思います。
ただそれは、必ずしも毎日早く帰って、毎週土日が休みになるということだけではありません。
大切なのは、今のライフスタイルが合わないことで喧嘩するのではなく、今お互いがどんな思いで今の時間を過ごしていて、将来2人はどんな姿を目指せたら楽しいのか、という本質的なことをちゃんと話し合って、目の前のすれ違いに衝突することなく、隣に立って一緒に同じ未来を見つめるということです。
その結果が、移住かもしれないし育休取得かもしれないし、新しい会社の設立になることだってあるかもしれません。
大丈夫。
毎日必ず食卓を囲むことができるのは素敵かもしれませんが、「今日はみんな揃う日だ!」という喜びとともに料理を作るのも、もしかしたらすごく楽しいかもしれませんよ…!
こんなに大切にしたい人に出会えたんだから、ぜひこの気持ちを大切にして、彼と一緒に未来を見つめてみてくださいね。
応援しています!
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「編集長がこたえます」が本になりました
人生の変化を迎える全ての女性に贈りたい!
NEXTWEEKENDの人気連載「編集長がこたえます」が1冊の本になりました。
その名も「深夜の、かけこみ横丁」。
「自分が何者でもないことが不安です」
「浮気した夫とのこれから」
「仕事に求めるものを見失いました」
「生きている意味がわかりません」
「セックスレスで、毎晩涙で枕を濡らしています」
身近な人にこそ言えない、人の悩みは十人十色。
今日もきっと、誰かが悩んでる。
横丁で隣に座ったような気持ちで、誰かのお悩みを聞いて、考えて、語って。
気づけば自分のお悩みもスッキリするような1冊です。
▲共感を集めた31のお悩みを掲載
恋愛、人間関係、仕事、子育て、自分自身…
WEBでは選べなかった、深い内容も初公開。
▲悩みを解決する5ステップの思考法&書き込みノート
自分のモヤモヤを客観視することで今やるべきことが見えるかも…!
今自分が悩んでいることを書きこんで整理できるノートつきです。
▲悩んだ日に食べたい、横丁のレシピ
悩んだ日でもお腹は空く。
食べたら明日からちょっと元気になるようなおつまみとお酒のレシピも、お悩みのシーンごとに掲載しました。