大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、義祖母との関係から嫁として自信がなくなってしまった相談者さんからのお悩みです。
こんばんは。
萌さんのInstagram、いつも楽しく拝見させてもらっています。
私の夫が都倉選手のファンで、奥様の萌さんを知り好きになりました。
私は同い年の夫と1歳の娘がいます。
夫の実家とは隣同士で、80代の義祖母(夫のおばあちゃん)と完全同居しています。
それまでは私の実家もある千葉県で暮らしていましたが、1年前から夫の希望で関西に来ることになりました。
その理由は義祖母の病気の悪化で、夫が側にいたいのと義祖母も帰ってきて欲しい、大きい家に1人は寂しいと。
同居嫁になり1年、義祖母の体調は回復しとても元気になりました。
なりましたが…嫁の私に対する態度や言葉遣いも厳しくなりました。
今まで言われなかった事も突然「嫌」と言われたり、私の娘にまで「癇癪持ち」や「性が悪い」など、関西人だから言い方強いなぁと思ってましたが流石に悲しいです。
娘が泣くと「可哀想、ママのせいママが悪いな」とも言われます。
私の事はとにかく気に入らなくなったのか、義祖母の耳が遠いので私は大きい声で身振り手振りもして毎朝毎晩挨拶しているのに姑(義祖母の娘)には「あの子は声が小さいから何言ってるか分からん」と。
その後姑から私が注意を受ける、いつもこの流れです。
私ってこんなに誰かから嫌われる人間なんだってはじめて思いました。
毎日義祖母と関わる度にネガティブになります。
そして、娘も嫁として出来の悪い母を見て育つのかと思うと胸が苦しく泣けてきます。
嫁の立場って本当に弱いなって思いました。理不尽ばっかり。
でも嫁の私が完璧に出来れば、家族みんな快適に暮らせるとも思いました。
しかしその完璧な嫁像が私からどんどん遠のいて、求められる事も増えていってます。
血の繋がりがないと邪魔者なんでしょうか。
いるだけで、何かするだけで嫌な気持ちにさせてしまう私はもういらないのでしょうか。
存在すら否定されているような気持ちです。
姑は私をフォローもしてくれるし注意もしてくれますし、お互い言い合える関係です。
良い嫁にはなれないかもしれないけれど、好かれはしたいものです。
萌さんならこの生活をどう前向きに暮らしていきますか?
(28歳・女性・主婦)
2019年最後のお悩みコーナー…!
毎年、年末年始はクリスマスあたりから海外に行ってしまっていたのですが、数年ぶりにどこにも行かずに過ごす冬。
とはいえ、じっとはしていられない質なので、スマホの中には検索途中のスケートリンクとか、謎なエクササイズ情報とかが溜まっています。
せっかくだし何かミッションを持って取り組みたいなぁ。
さて、お悩みの投稿をありがとうございました。
日々注意を受けて、嫌われていると感じながら暮らすことが日常になってしまっているなんて、相当辛い状況ですよね…。
そんな中、相談者さんはとても優しくて、真面目な方なのだなと思いました。
相手を責めるのではなく、旦那さんが家族を思う気持ちを尊重し、この環境を受け入れながらも、どうしたら前向きになれるか考えられるって、簡単なことではないと思います。
まず、おばあさまを変えることはきっと難しいですね。
同世代や、同僚、パートナーなど、相談者さんの言葉を対等に聞いてくれる立場の人であれば、新しい価値観に触れて関係を良くしようと努力してくれることは往々にしてあると思いますが、お年を召された方の価値観を、他人の力で変えると言うのは相当な難易度…。
ここまで立派に生きてきたんだから、自分はもはや変わる必要もないし、色々なことを知っているという自負があるからこそ、変えた先にある生活に期待していないということもあるかもしれません。
(もちろん、本人が変わりたいと思って大学に行っているような方もいらっしゃいますが…!)
そんな中、相談者さんが今の環境でできることは、少なくとも“理解してもらいたい相手”に、理解してもらうことで、ちゃんと肯定してもらうことが必要だと思います。
このまま「私がもっと完璧な嫁なら…」「邪魔ものなのかな…」と思いながら日々を過ごしてしまうことは、嫁としての立場だけでなく、相談者さんの思考、決断、人格までをも変えてしまう可能性があって、心配です。
まず本質に立ち返ると、旦那さんを好きになって一緒にいたいと思ったから、娘さんが生まれて、そしてお姑さんがいて、おばあさまがいます。
今相談者の目の前にある日常における、全ての原点である旦那さんにまずは理解してもらい、同じところに立ってもらうのが何よりも心強いはずです。
そしてそれは、一緒におばあさまに壁を作ってしまったり、相談者さんの頑張りをおばあさまに伝えるということではなく、あくまでも、家族を良くするためにその環境の中で理想の自分で在ろうとしている姿勢や、日頃の振る舞いを共有して、「あれ、喜んでくれてたね」とか「ちょっとあれは嫌だったかな?」とか、同じ立場で話せるというだけで十分だと思います。
そもそもは旦那さんのおばあさま思いが高じて今の環境があるのだから、その中で奮闘しながらも前を向こうとしてくれている妻の姿は、本当に貴重で尊い存在のはずです。
旦那さんが理解してくれて、小さなことを「でも、あれで良かったと思うよ!」なんて言いながら肯定してくれる関係が作れれば、娘さんはきっと見ていてくれます。
出来の悪い母を見て育つなんてことはなく、家族のために努力する母、という姿を一緒に応援してくれるはずです。
ネガティブになって、気を遣いすぎて声も小さくなって色々なことが悪循環になるよりは、強いことを言われても、自分の中で「それでも娘は、良い子だから大丈夫!」と都度肯定できていれば、どん底に落ちずにバランスを保てるかもしれません。
そして、家とは離れた環境にいる時に、めいっぱいはしゃいでみたり、別のキャラクターになれる自分を作れると良いかもしれません。
環境によって、思考は必ず変わります。
否定されることが常識になってしまう前に、今の日常を客観的に見つめる時間をとったり、違う部分で自信を持てる自分を見つけることが大切だと思います。
大丈夫。
こんなに辛い状況でも、前を向いて改善しようとしている相談者さんは、人から嫌わられる存在ではありません。
年末年始、家族で過ごす時間も長いかと思いますが、どうかおばあさまからの言葉が全てだと思わずに、上手に付き合ってくださいね。
応援しています!
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