今月のNEXTWEEKENDの月間テーマは
「小さな野心の育て方 #週末小ネタ帖」です。
電話やメールだけでなく、スケジュール調整、読書、写真の管理、何でもデジタルで完結してしまう時代に、今一度見直したい手がきの魅力。
手がきのものは見ていてほっとする上に、しっかりと気持ちが伝わったり、あとから見返したときにそのときの空気感も一緒に保管できたりするところが良さだったりするのではないでしょうか。
今回は日頃から「手がき」を楽しんで活用しているWeekender編集部に「暮らしの中の手がき活用術」を聞いてみました。
学生時代は当たり前だった紙とペンのコンビに、新しい発見があると嬉しいです。
NEXTWEEKENDコミュニティマネージャー永田 尚子がお届けしていきます。
夫婦でシェアする
趣味ノートを作ってみる
「とにかく書くことが大好きで、日記は中学生の頃からつけています。
結婚してからは夫婦共通の趣味のノートを作って日々を記録中です。
写真はベランダ菜園ノートと釣りノートです…!
写真を貼ってもいいですが、あえてイラストも添えて残しています。
特にベランダ菜園はもう3年目に入るので、一度育てた野菜はどんなことに気をつければいいか振り返ると書いてあり、便利です。」
夫婦で共通の趣味を楽しむことも素敵ですが、異なる趣味をこんな風にノートで共有するという案があったんですね!
長い結婚生活の中で、いろんな波風が立つ日もあるかもしれませんが、このノートに立ち返って積み重ねてきた年月を振り返るだけで、どんなこともちっぽけなことに思えそうです。
いいなあ。
ティータイムが楽しみになる
小さな仕掛けを作ってみる
「マグネットを手作りしてみました!
お茶を淹れるのが楽しくなるように大好きなルイボスティーと、ハーブティー、紅茶など私の好みを日替わりで楽しんでいます。
せっかくマイボトルに入れて仕事に持ってくのだから、夫にも『今日はこのお茶ね』と知ってほしい願いを込めて、冷蔵庫にそっと貼ることに。
NEXTWEEKENDオリジナルのプリンタブルデザインを使って、印刷できるマグネットシートを使って手作りしました。」
そんなホテルの朝食ビュッフェみたいなコーナーがおうちの中にあるなんて、幸せな旦那様。
私もマネしたくなって、お茶屋さんで、ちょっといい「ほうじ茶」を買ってきました。
こちらでマグネットになっているのは、NEXTWEEKENDオリジナルのバレットジャーナル用デザイン集。
アイディア次第で活用しやすいデザインがたっぷりです!
ブラウンの文字とも相性がいい、優しい水彩画です。
ルールを作らない
自由な日記をつけてみる
「日記の習慣を作ってくれたのは、中学生のときの生活ノート。
毎日先生がコメントくれるのが嬉しくて続けられて、気づいたら習慣化していました。
あとは、30代の頃から99歳までずっと日記を書き続けてきた、おじいちゃんの性格の遺伝だと思います。
写真で思い出を残せる今、あえて日記を書くのは、どんなに小さなことも忘れたくなくて。
あんなにお腹抱えて笑ったのに、あれ?なんだったっけ?というのはもったいないと思って、自分の気持ちの整理にも役立ってます。」
ルール作りをしすぎると、途中で投げ出したくなってしまうのは「手がきあるある」ですよね。
それにしても、おじいちゃんの日記…!すごい!読んでみたいでです。
60年も書き続けられる秘訣は何だったんでしょうか。
たとえ本人にしか読めないようなみみずのような字であっても、もしくは息をのむほどの達筆であっても、いずれにしても愛おしいなぁ。
趣味の記録に
イラストも一緒に添えてみる
「素敵だったカフェやお店、旅先、見て心に残った映画などをカキモリで購入したオンリーワンのノートに記録しています。
イラストやひとことコメントを付けておくと、ノートを見返したときに鮮明に思い出します!
カフェやレストラン、それぞれのこだわりの詰まったショップカードも一緒に添えて記録しています♩
ページの色塗りは、ショップカードに合わせたカラーを意識しています。」
メニューのイラストもとっても可愛いですね。
気になっていたカフェに行って美味しいものを食べるだけでも嬉しいのに、こんな風に1ページを彩る時間、見返す時間、いつまでも幸せが続くまるでロングラン公演…!
グルメ界の劇団四季と呼ばせてもらいます。
ショップカードと一緒に
お店の情報を添えてみる
「昔から書くことが大好きで、手帳にたくさん書き込むことに夢中でした。
最近作り始めたバインダーのページに『ショップカードページ』を作りました!
気に入ったメニューや、子連れとしてチェックすべき点を書き込んでいます。
ママ友とのランチにも大活躍♩
トレーディングカードホルダーをページに貼り、その中にショップカードを入れることで出し入れ可能にしました。
プリンタブルを活用してページも自分好みに可愛くしたり、写真が趣味なのでフードやドリンクなどインデックスプリントで何十枚の写真をA4サイズ1枚にまとめてプリント、切り取って同じページに貼っています。」
子連れ外食時のお店選び、難しいですよね。
月齢によってはおむつ替え・授乳スペースの有無、座敷のほうがいいのか、ベビーチェアのほうがいいのか…欲しい情報がWEBにはまとまっていなかったりするので、私も誰かに聞くのが一番と思っています。
そんな人のためにこうして手間をかけてまとめているなんて…!涙
育児日記は
感情も一緒に記録してみる
「育児日記には、そのとき感じたこと、些細な成長も自分の文字で残しておきたくて手書きで書いています。
やたら字が汚い日は、気持ちも余裕なかったんだな…と確認できたりも。
好きな食べ物、好きな遊び、イベントの記録などを思いつく限りばばーっと書き出しています。
いつか娘が大人になって、家族からもらった愛を確認できるようにと始めましたが、この幸せな日々を忘れたくないのはむしろ私の方。
どんなに技術が進歩しても過ぎた時間を巻き戻すことだけはきっと不可能。
受け継がれる温かい言葉のリレーが、手がきだったら、その温度も一緒に伝えることができますね。
私も臨月までは輝かしいママ像に思いを馳せていましたが、今となっては美しいことだけじゃないのが育児の面白さでは?と思っています。
我が家の保育園の連絡帳で、「昨日食べたもの欄」に「チーズハンバーグ、パン、サラダ」なんて書いてる日は困ったときのハッピーセットです。
TO DOリストは
とことん自分仕様にしてみる
「手帳に自分なりのTO DOリストを書き込んでスケジュールを把握しています。
『1日の終わりにチェックを入れる』、『追加コメントを添える』たったこれだけです。
これが続けていくと、けっこう面白い…!
コメントを添えるときに、その日にあったハプニングや気持ちも書き出しておくと、後日読み返すと楽しめます。
イラストも入れると見やすく、文字だけで固くなりすぎないようにするのも後で見返して楽しくなるポイントです!」
TO DOリストもコメントを添えて振り返るだけで、こんなに「読み物」になるんですね。
タンポポを量産するという山の神の業務のような項目に目が釘付けです。
気に入ったポチ袋が見つからないなら
手描きでカスタマイズしてみる
「今年のお年玉のポチ袋にはカリグラフィーで手描きを。
子どもたちは何のことやら…?という感じでしたがママウケは良かったです♩
キャラものや市販のポチ袋だと、どうしても誰からもらったかが分からなくなったりもするのですが、これなら分かりやすいかなと思います。」
オシャレポチ袋の子供の反応ったら残酷ですよね…!こ
んなに可愛いの、大人の私が欲しいです。
我が家は、できるだけ住居スペースにカラフルなキャラクターものを置きたくなくて極力避けてきましたが、「キャラクター」=「日常の運営をスムーズにするための投資」だということに気が付いてからは、ふりかけから入浴剤まで、ネコ型ロボット様にお世話になっています。
毎日の日記で
心のメンテナンスをしてみる
「嬉しかったこともモヤモヤしたことも、とにかく書くこと。
それだけで気持ちがすっきりします。
その日のお天気やどんな服を着ていたかなど、気持ち以外の部分も書き留めておくと、読み返したときに鮮明にそのときの光景を思い出すことができます♩
その他、買ったもののタグや可愛いシールなども日記と一緒に貼っておくと、そのときの好みや思い出がより鮮やかに残っていく気がします。」
同じ人に会うときに連続で同じ服を着て出かけたり、同じメンバーのホームパーティーに同じメニューを出してしまったり…私はしょっちゅうなので、こういうログノート的な日記は書いていきたいな。
そういえば先日、「このぬいぐるみは洗えるのかな?」と思い立ってネットで検索したら、まさかの自分の何年も前の過去投稿(洗えないのでファブリーズして干すのがおすすめ)がヒットするという、脳内メモリーを疑いたくなる事態が起きました。
進化したい。
準備から楽しめる
旅のしおりを作ってみる
「あえて全部手書きでオリジナルしおりを作ります。
もちろん、旅で起きた出来事は旅の最中に手書きで記録していきます♩
旅行に行く前から、そしてあとから見返しても一番思い出になる大事なしおりです!
最近はNEXTWEEKENDのプリンタブルの素材を使って作るのですが、どの素材も可愛くて、旅行に行く前からわくわくが増す必須アイテム。
今回は夏休みのPRINTABLESを使って作りました。」
こんなに可愛いしおりを持って旅に行きたい…!
我が家は、旅行会社で働きたかったというほどの旅の計画が好きな夫がすべての手配をしてくれるのですが、当日まで何も公開されないことが多く、コナンもびっくりな「ミステリーツアー」です。
そのせいで「え!ホテルにプールがあるなら水着持ってきたのに!」「馬に乗れるなら長ズボン履きたかった!」なんて事件も多発したので、最近は積極的に話しかけて行き先や宿泊先を事前入手するようにしています。
バレットジャーナル作りで
編集者気分を味わってみる
「#今日の小仕事アンバサダーになったことをきっかけにはじめたバレットジャーナルでしたが、ほぼ1年になるところで無事に一冊を書き終えました。
日々の効率化を図ることが目的のツールではありますが、どちらかといえば楽しむことを重要視しているので、にぎやかな一冊になりました。
雑誌の編集者になったような気分にもなります。」
なんですか!この完成度の高さは…!
今や映画は3Dだの4Dだのパワーアップしていますが、永遠に眺めていたいほどの動画を、紙とペンで作ることができるんですね。
SNSでは写真を選んで、言葉を添えるだけで簡単に世界に発信できますが、こんな風に自分の好きなものだけを詰め込んで、切り貼りして、手触りを感じながらめくるなんて、この達成感は、たとえ大手の雑誌社の編集長になったとしても味わえないでしょうね。
作ってみたい、贅沢な一冊。
いかがでしたか。
あらゆる面でデジタルが便利だとしても、紙の質感、手がきの温かみ、いつでも手に取れる存在感、すぐに真似できるのもアナログならでは。
ささいな気持ちの揺れまでも、自然と記録してしまう手がきの魅力。
みなさまもぜひ、ハッシュタグ「#週末小ネタ帖」で教えてくださいね。