コラム「週末、夫婦でおうち食堂」では、週末に夫婦でのんびりキッチンに立って、季節を感じる食材を使い、簡単に作れる一品料理をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、らっきょうの甘酢漬け。
らっきょうは4月頃から出回り始め、7月頃まで収穫されます。
僕の出身地は大分県なのですが、九州では4月ごろが最盛期らしく、春先になると近所のおばあちゃんがらっきょうを漬けていたのを思い出します。
妻は、らっきょう漬けと生姜の漬物が大好きなので、結婚してからよく作るようになりました。
本格的な「本漬け」は、美味しいけど難しいので、今回は簡易版の「簡単漬け」のレシピをご紹介します。
らっきょうの甘酢漬け
作りやすい分量
塩 15g(塩もみ用)
【甘酢】
水 80g
酒 100g
昆布 5 x 5cm
A:砂糖 200g
A:酢 350g
A:塩 20g
A:鷹の爪 1〜2本
作り方
▲「Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム」
動画チャンネルと連動してお届けします。
1.甘酢を作る
鍋に水、酒を入れて、昆布を浸します。
時間があれば30分ほど浸しておくと、ダシが出やすくなります。
水に浸けておいた昆布の入った鍋を弱めの中火にかけます。
軽く沸騰するところまで温まったら、昆布を取り出さないまま、火を止めて、A(砂糖、塩、酢、鷹の爪)を加えて再び中火で加熱します。
砂糖と塩が溶け切ったら、火を止めて粗熱をとり、昆布を取り出します。
2.らっきょうの下準備
土が付いているので、手早く水洗いします。
そして、薄皮をむきます。
もし、パートナーがソファーにゴロンとしていたら、「らっきょうの皮むきを一緒にやろう」と誘ってみましょう。
始めると結構楽しくて、ハマってしまう作業です。
水気を切ったら、根元を浅めに切り落とします。
根元を深く切ると、漬けている甘酢がしみ込み過ぎて、歯ざわりが悪くなるので、浅めに切り落としてください。
反対の芽側も先端の部分を切り落とします。
3. らっきょうを塩で揉む
皮がむけたらっきょうをボウルに移して、塩もみ用の塩を振りかけ、全体に絡めるように手で混ぜます。
ラップをして3~4時間室温に置いておきます。
そのあと、軽く水で洗って、一つづつ丁寧に水気を拭き取っていきましょう。
出来れば天日干しで、1時間位ザルに広げて乾かします。
時間がなければ、塩で揉む工程は丸ごと省いてもよいですが、やった方が美味しく仕上がります。
4. らっきょうを漬ける
乾いたらっきょうを瓶に入れます。
浮いてこないようにぎっちり詰めるのがオススメ。
作っておいた甘酢を沸騰させて、らっきょうの詰まった瓶に一気に注いでください。
らっきょうが浮いてきてしまうようなら、ガーゼやクッキングタオルなどを被せて、頭まで甘酢が浸かるようにしてください。
2週間〜1ヶ月くらいで食べ頃です。
1年くらいはカリカリした食感で食べることができます。
ワンポイント
・買ってから出来るだけ、早く漬けた方が歯ざわりよくカリッとした食感に仕上がります。
・1ヶ月後くらいから、1年間位はカリカリらっきょうの甘酢漬けが楽しめます。
・甘酢は倍量で作っておき、他の野菜をつけるときに使うのもオススメ。
らっきょうの復活作業
瓶に雑菌が入り、甘酢が濁ってしまった場合、らっきょうを摘んでみて、かたくて歯ごたえがあれば、漬けなおすことで復活させることができます。
らっきょうを取り出し、甘酢をホーロー又はステンレスの鍋に移し中火で煮立てます。
アクが出てくるので丁寧に取り除いて火を止め、常温になるまで冷まします。
取り出したらっきょうはボールに移し、酢を絡めてザルに上げておきます。
容器はきれいに洗って、しっかり水気を拭き取っておきましょう。
らっきょうを再び瓶に入れて甘酢を加えれば、復活作業の完了です。
てとてとの料理を食べてみたい?
私たち夫婦「てとてと」がレシピを考えたランチプレートが、「ICHI no SAKA 〜イチノサカ〜 」(都立大学駅徒歩2分)というカフェで食べられます。
健康になれる食事であること。
野菜がたくさん食べられること。
日本人が親しんできた「和」が感じられること。
この3つを軸に考えるメニューを、今後も毎月考えていくことになりました。
都立大学駅付近にお立ち寄りの際は、ぜひどうぞ。