大きな声では言いづらいちょっとした悩みや、あえて近い存在のひとには話しにくい悩みは誰にでもあるもの…。
この連載では、みなさまから匿名で募集したお悩みに、NEXTWEEKEND編集長 村上萌が答えていきます。
今日ご紹介するのは、親友と呼べる人がいないことに悩んでいる相談者さんからのお悩みです。
もう何年も友人関係に悩み、どうしようもなく相談させていただきました。
NEXTWEEKENDの本に出会ってから、やりたい事や行きたい所、作りたいもの等小さい夢を叶えてみたり、元々持っていた夢も少しづつ手をつけたりと、この本に出会えた事で、自分の夢を大なり小なり叶えられ充実させてもらっています。
しかし小学校の頃からずっと今に至るまで夢である、親友が欲しいのですが、それだけは今だにそれがかなわずにいます。
20代半ばまでは小学から学生時代の友人や、会社同期とも遊んだりご飯に行ったり、その中でも気の合う友人や仲の良い友達もいて、それなりに友人関係も楽しんでいたと思います。
しかし年数が経つにつれて友人関係も変化してきました。
今まで特に仲良かった同期が自分とは違う子と仲良くし始めたり、今まで1番よく会っていた友人に結婚式の報告をすると、嫉妬されておめでとうもなかったり、金銭感覚の違う子…とは連絡を絶ち疎遠になってしまいました。
今は連絡したいと思う友人も2人くらい。
だけど、皆受け身でこちらから誘うばかりで連絡は一切自分からしてこない。
何年も料理教室やカルチャーなども参加してますが、平日のためか同世代とも出会わず、友人もできにくい状況です。
先日、旦那の大学時代の男女の友人グループの飲み会に参加させてもらいました。
皆旦那との壁もなく凄く親しそうで、本当は自分もこうなりたかったのにな…っと叶わなかった現実に対して急悲しくなってしまいました。
(旦那はこれからはみんなで付き合おうよっと言ってくれますが、やはり自分は自分の友達がほしい)
ピクニックやバーベキューが一緒に出来る友達が欲しい。
一方的でなくお互い様で話せる仲の良い友達がほしい…習い事など色々参加もしてみたけどけどなかなか出会わない。
友人が欲しいけどうまくいかない。
今後も友人が出来ないんじゃないか等考えすぎてしまいます。
わがままな悩みで申し訳ないですが、もしアドバイス頂けたらよろしくお願い致します。
(30歳・女性・会社員)
昨日までお花見日和だったのに、今日は急に寒いですねぇ。
(と、めちゃくちゃリアルタイムで原稿を書いていることがあらわになる…。)
大阪に引っ越してきたばかりなので、まずは定番の観光スポットから、昨日は大阪城の夜桜ライトアップを観てきました。
お城と桜を前に、みんなが幸せそうにお酒や食事を楽しみながら、知らない人同士も椅子の貸し借りなんかしている姿が素敵で、なんだか無性に「これが令和の時代だな」と感じました。
かくいう私はシートも何も持ってきていなかったので、木の下からこっそり将軍みたいなポジションで見つめていました。
さて、お悩みの相談ありがとうございます。
親友…!親友ってなんですかね…?
私は高校以来この言葉、使っていない気がします。
というのも、「親友」と言ってしまった瞬間、相手を縛っているような気持ちになったり、その人以外の周囲に疎外感を与えてしまったりと、無駄な弊害が多くて、特に親友と言葉にする必要はないんじゃないかな、と感じています。
高校生の頃の親友とは、お互いにメールアドレスに名前を入れたり、誕生日を盛大に祝ったり、一緒にサボったり、なんでも一番に報告をしたりしてきましたが、それは一緒に過ごすことが楽しいということと同じくらい、お互いにとっても周囲にとっても、親友と認識されることが安心感でもあったのかもしれないな、と今になって思います。
大人になればなおさら、学生生活とは違って、現在の生活やこれまでの選択がまるっきり違うのだから、「何をするにもこの人と一緒」という人を見つけるのはほとんど不可能だと思います。
だから、親友という言葉にとらわれる必要はないと思います、というのが今回の回答の前提です。
唐突かもしれませんが、友達とバーベキューやピクニックがしたいなら、「親友」を探すよりは、まずはそれが好きそうな人を誘ってみてはどうでしょうか…?
私は職業柄なのか、何をするにもプロジェクトに合わせたベストメンバーで遂行したいと思っているので、バーベキューをするならまずこの人を誘って、相性の良さそうなこの人を誘って…、と、チームを組み立てていきます笑。
夫の休日にグループで遊びたいなら、相手も家族連れの人を誘って、みんなで楽しめる場所を決めて…、と、「いつもこの人」な訳ではなく、楽しい時間になるように行き先やメンバーを組み立てていく形式です。
そんな風にしていると、自分の今の生活に合わせて、心地よい休日が見つかったりして、「じゃあ次はこのメンバーで、あそこに行ってみる?」なんて話になったりするんじゃないでしょうか。
極端に言うと、友達を作ることに固執するのではなく、楽しいことをしていれば、人は集まってくると思うのです。
まずは自分やパートナーが、どんな休日を過ごしたいかということから考えていけば、無理のない、良い関係が続くのではないでしょうか。
ちなみに私は、もう何年も夫の転勤について地方に住んでいるので、生まれ育った東京には、基本的に出張で行くのみ。
娘が産まれてからは、仕事が終われば直帰しているので、昔からの友達と会う時間は正直ほとんどありません。
何度か誘いを断ってしまうと、今ではもう「どうせ忙しい」と思われているので、誘われることもほとんどなくなりました笑。(あれ、笑えない)
誰かのSNSで、よく知った同窓の顔ぶれが集まっているのを見ると、どうせ行けなかったとしても「ちぇ」と思うことだってもちろんあります笑。
だけど、それに常に参加したいかというと、実際問題参加できないし、いちいち断るのも心苦しいので、声がかからなかったとしても、みんなが元気なのをSNSで見れるだけで良いや、という将軍スタンスで生きています。(まさかの将軍の伏線回収)
ただ、それと同時にそんなSNS時代のおかげで、発信を続けていると昔の友人からコメントやDMが来たり、こちらからコメントをすることも増えたので、会いたいと思えばランチや自分の会社のイベントに誘ったりしながら、縁は途切れないようにしています。
ライフステージの変化で、仲のよかった人たちとも疎遠になってしまったと書いてありますが、同時に、別の友人とまた話が合うようになることもあるので、ピンポイントで「元気?」とLINEするのに気がひける場合、SNSは是非活用できると良い気がします。
余談ですがNEXTWEEKENDのイベントで、昔の友人とばったり会って、それ以降一緒にイベントに来てくれるようになったり、またよく会うようになったと言う方々が、なぜかすごく多いんです。
これは、ライフステージの変化でお互いの距離は一度離れたものの、興味のあることが似ていたので、感性の部分でまた繋がることができたのかなと思っています。
それでいいんじゃないのかな、と私は思っています。
変化するのは素晴らしいこと。
無理に同じ人とずっと一緒にいるよりも、お互いが変わりながらも、今一緒にいたいと思う人と時間を共有する、それでいて、縁が切れないようにしながら、一度知り合った人の健康と幸せを祈る、という将軍スタンス。(しつこい)
基本的には一人ですが、「友達がいない」と悩むよりも、前向きだと思います。
繰り返しになりますが、まずは親友の存在にこだわりすぎないこと。
それ以上に今の自分の生活の中で、どんな時にどんな人と、どんなことがしたいのか、という、自分自身の興味をちゃんと深掘りして、それに合わせて感性の合う人と、もっと一緒に過ごしたいと思えば、時間を共有してみるのが良い気がします。
きっと、その先に「心地いいなぁ」と思う関係ができてくるんだと思います。
カルチャースクールや料理教室で出会って、たいして深く知りたくない人と形式だけ親友みたいになって毎日約束することになっても、きっと辛いだけです。
新しい春の季節、そして令和の時代。
まずは自分がこれから何を楽しんでいきたいのかということに向き合って、感性の部分で、一緒にいると心地よい人に出会えますように。
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